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学校は急にお休みになります(長女:学校に通って3週間)

1月上旬から夫が日本へ出張中だったため
我が家は、子どもの学校送り問題が発生していた。

イギリスの小学校はある年齢になるまで親が付き添って学校まで行かなければならない。
私の娘2人は別々の学校に通っているので(その辺の経緯はまた今度。。。)私たちは朝と午後、別々の学校へ送ったり迎えに行ったりしなければならないのだ。

次女の通っている学校は家から徒歩3分、長女のは車で約10分ほどのところにある。次女の学校のゲートが8時20分に開き、長女の学校のゲートが8時55分には閉まる。ギリギリ1人で送迎できそうに見えて、次女がちょっとでも登校を渋ると、長女の学校に間に合わない。
イギリスの学校はセキュリティがきちんとしているため、一度門が閉まってしまうと、事務室で許可をもらって入るしか方法がないのだ。

しかも送迎時間がすごく短い、
次女の場合
ゲートオープン:8時20分
教室オープン :8時25分
ゲートクローズ:8時35分
わずか15分で全校生徒が一気に登校することになる。
なので、学校の周りの車は大渋滞し、ちょっと早めに出ないと遅刻しそうになってしまうのだ。

さて、話を戻して、1人で2人を学校に送迎するのは無理だと思ったので、私は学校に用意されているあるサービスを利用することにした。
それは「ブレックファーストクラブ」日本語にすると「朝食クラブ」
朝食が出される朝の学童のようなものである。

その「朝食クラブ」は朝8時からと言うことなので、まず長女を先に送迎し、その後、次女を送迎するという作戦にしたのだ。

これはとてもうまくいった。
長女は物怖じしないので、サクッと「朝食クラブ」に行った。
お米大好きな長女は家でご飯とお味噌汁の和食を食べていくのだが
通うのは「朝学童」ではなく「朝食クラブ」である。
当然、「2回朝ごはんを食べることになった。温かいものがトーストしかないから、トーストを食べている。あとは甘くて食べられない」など面白がりながら細かな説明をしてくれた。

次女がお別れに渋り、私がゲートを出るのがギリギリになっても問題はない。夫が帰国する日まで問題なく私たちの日々は過ぎていった。

そして、夫が日本から帰国する日、最後の「朝食クラブ」に長女を送り届け、次女と車を降りようとした時、長女の学校からショートメールが届いた。

「学校の暖房が壊れたので、健康と安全を考えて今日は休校にします」

これまで、コロナで急な学級閉鎖、急なお休みにさんざん対応していたが、暖房が壊れて学校がお休み!!!!なんて、なんて、面白い事件なんだ。。。

でも、私は次女をまず送っていかなければいけないので、次女を学校に送り届け、車のエンジンをかけた瞬間、学校から今度は電話がかかってきた。
「いつお迎えにきます??」
いやいや、メール届いてからまだ10分くらいですから。。。。と思いながら「すぐ行きます!」とお返事をして長女を迎えに行った。

到着すると「朝食クラブ」が行われている学校のホールは綺麗に片付けられ、部屋の中はキーンと冷えていた。見ると端のベンチで長女ともう1人の子どもがコートを着て座って待っていた。
その周りには同じくコートを来た先生が5人くらい。
「そんなわけで、今日はお休みよ」
と、言われて、私と長女は家へと車を走らせた。

帰り道、長女が一言
「急にお休みになっちゃって、お父さんかお母さん、みんな家で働いているのかなぁ」
私が
「そう言う時は会社を休むんだと思うよ」と言うと長女が
「それだと会社も大変だよねぇ。ま、私は休みになって嬉しいけど」と言いながら、車に置きっぱなしになっていた漫画を読み始めた。

私も長女もハプニングが起きるとワクワクする性格なので、2人ともちょっと楽しい気持ちになって、日本から帰る夫を駅まで迎えに行った。


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