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2021年7月の記事一覧
掌編 いつも待ってるんだ
「よう、マウイ、鼻の穴は元気なんだろうな」
そう声をかけられた半神半人のマウイはニヤリと笑った。
「ぬぁんだ、銅像。俺様にその口のききかたとは、随分と偉くなったもんだな」
銅像の名はデューク・カハナモク。永遠に日焼けを堪能する男は目の前に広がるハワイの海を見つめていた。
「銅像になってから随分と時間も過ぎた。海から出たら俺は何者でもないと言っておったんだがな」デューク像は目を細めた。
「マウ
「よう、マウイ、鼻の穴は元気なんだろうな」
そう声をかけられた半神半人のマウイはニヤリと笑った。
「ぬぁんだ、銅像。俺様にその口のききかたとは、随分と偉くなったもんだな」
銅像の名はデューク・カハナモク。永遠に日焼けを堪能する男は目の前に広がるハワイの海を見つめていた。
「銅像になってから随分と時間も過ぎた。海から出たら俺は何者でもないと言っておったんだがな」デューク像は目を細めた。
「マウ