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本紹介

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2016年6月の記事一覧

ボロボロ泣いてしまった(単におばちゃんの涙もろさかもしれません)。
「死ぬ」ということをとことん考えると消耗するのに、「猫」まで加わって、イカン、休み休み読まないと涙が枯れてまう!
「母さん」のこと、本当に好きだったんだね。
私も息子にこうやって思われたいな。

空の境地

空の境地

難しい。死を迎える頃にはこの境地がわかるようになるのだろうか?

1年4ヶ月前に、親しい友達がこの世からいなくなりました。
きっと、死にたくなかったんだろうと思います。
どんなに生きたかっただろうと、最近よく思い返します。

いろいろごまかして、直視できないでいたなーと、思い返します。

死ぬという経験は、孤独の塊というか、なんというか、限りなく独りなんですよね。
できることなら私はこの友達と一緒

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17歳を仮想体験

17歳を仮想体験

この軽薄なタッチ、けど文学的表現がそこここに散りばめられている女子高生宇宙人が主役の小説。

最果タヒ著『渦森今日子は宇宙に期待しない』

いやー、おもしろくて、電車の中でもニヤけてました。

著者があとがきでいうように、17歳という季節は、「都合よく記憶を改竄した大人による解釈じゃ、絶対一生消化はできない」そうです。

17歳は遥か数万光年彼方、もう別の人生としか思えない歳になってしまったわたし

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図書館て、本て、いいよな、やっぱり

図書館て、本て、いいよな、やっぱり

休日には図書館に行かずにはおれない体質の私は、図書館で時間を費やして、気になった本を借りて、帰り道に「やっぱ図書館て、いい!」と自転車をこぎながらニヤニヤしてしまいます。
そして、「こうして本と関わる仕事ができてよかったなぁ」と、しみじみ思うのです。

そしてできれば、図書館が出てくる本や、図書館員が奮闘する話は、できるだけチェックしたいと思っていましたので、この本は、ずっと気にはなっていたのです

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日野原先生は好きだけど、きものリフォームは…と「毎日が発見」の広告を見るたびに思っていた。
そして今、読みたい壮年・中年雑誌決定!ちょっと先輩の方々の暮らしで元気をもらう「つるとはな」がいい!
リリーフランキー氏に「でかいパンツはいてちゃダメ!」と喝を喰らう心地よさも◯

久しぶりに、声をあげて泣いた絵本です(メンタルが弱っているだけなのかもしれないが)。モーパーゴは
老人の痛みをたんたんと描く名人。

走って逃げる少年と、置き去り騒動

走って逃げる少年と、置き去り騒動

「小2置き去り事件」が世間を騒がせた先週ですが、この件が耳に入ってすぐに浮かんだのはウーリー・オルレブ作 母袋夏生訳の『走れ、走って逃げろ』でした(原題は“RUN, BOY RUN”です。お、「ラン・ローラ・ラン」みたいでかっこいい!と思ってしまいました…)。

ちょうど、先週末にこの本で読書会があり、強烈な印象を持って読んだばかりでした。

ナチス・ドイツから逃げるユダヤの子、逃げて逃げて逃げま

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おもしろいですね。なんかいいなぁ。なんかうらやましいなぁ。この気持ちを分析している日曜日の午後。

30年ぶりくらいに『火の鳥』を読み返し、手塚治虫の天才っぷりに脱帽。時を超えるマンガ。