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ちょっとだけ悪い女の子

今日のわたしはちょっと悪かった。
誰にも迷惑がかからない些末な悪さである。
スケールがちっちゃい悪さをやりました、ごめんなさい。

幼児期のわたしは、周囲に一目置かれる悪い子だった。近所の子どものおもちゃを取り上げて川に流したり、母親の日記を1ページずつ破って「回覧でーす」と近所に配ったりしました、ごめんなさい。

そこで思い出したのが『マイケン 12月19日』(マルガレータ・ストルムステット作 多勢真理訳)。
舞台はスウェーデン。クリスマス前のウキウキシーズンに、おもーい気持ちを抱えている女の子の1日を描いている。
ついつい口から嘘が飛び出て、ご近所や学校で「困ったちゃん」と見なされているマイケン。でも、落ち込むマイケンの心には、眠りにつく頃にはすっかりちゃんと、ワクワクが戻ってきている。周りの心ある大人と、気の合う男友達によって。

わたしも、わたしの周りにいるたくさんのマイケンたちを、ちょっとでもワクワクさせられる大人になりたい。

#読書 #ブックレビュー #児童書 #北欧 #スウェーデン