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Vol.5 【ネタバレなし】Netflixシリーズ「新聞記者」から学ぶ教師のあり方を考えてみた話

皆さん、1週間お疲れ様でした。今週はものすごく寒い日が続きましたね。そして、第6波も本格的にやってきてしまい、楽観視する人たちとそうでない人たちとの分断が目立つ状況になってきました。
受験生の皆さん、精神的に厳しい中で、このような余計なプレッシャーがかかってしまう環境がつくり出されていますが、いつも通り、落ち着いて試験に臨みましょうね。HANABIは、あなたの努力が最大限報われることを祈っていますよ!

Netflixシリーズ「新聞記者」を知っていますか?

先週から始まったNetflixシリーズ「新聞記者」。社会派サスペンスフィクションのジャンルとしてはかなりリアリティのあるお話。若手新聞記者と若手エリート官僚の対峙と葛藤を描いており、見どころ満載!主演は「私失敗しないので」で有名な米倉涼子さん。綾野剛さんや横浜流星さんなど、脇をかためる役者の存在感も抜群!2019年は映画「新聞記者」が公開され、第43回日本アカデミー賞など、数多くの賞を受賞されていた作品だったので、ドラマ版の作品はかなり前から注目されていました。皆さんはもう観られましたか?

主人公の東都新聞社会部記者・松田杏奈の姿を観ていると、何か親近感が湧いてくるような、そんな不思議な気持ちを抱きます。事件を追いかける姿勢、取材相手の気持ちを当事者意識の視点から考えられる力。これは、ボクの視点から見ると、一昔前の社会科教師の姿に重なって見えてきます。忘れてはいけない社会科教師としての力。そんな備忘録を残しておきたいと思います。
映画批評かな?と期待してしまった人たちには申し訳ない気持ちでいっぱいです(笑)

温故知新!!学びが深まって、知見が広がる社会科にするためには? 

追究の鬼と言われている伝説の社会科教師、故 有田和正さん。生前、ボクの地元にも年に一度はいらして、模擬授業を何度も拝見させて頂きました。
今の社会科教育の研究に物足りなさを感じるのは、有田さんのように、一回の授業をつくるために何度もフィールドワークを続け、児童生徒がどんな発見ができるのかをワクワクしながら教材研究をする教師の少なさ。学会誌や教育雑誌を読ませて頂いても、いわゆる「見方・考え方」を働かせるための手立ては明らかにしていても、その授業の面白さが伝わって来ないものが多くなってきました。

やっぱり授業の大前提には、社会科教師として、松田杏奈や有田和正さんのような「追究する力」があることのように思います。パソコンの画面ばかりをにらめっこするのではなく、生でその教材を見たり感じたりすることを大事にしたいですね。

そういう授業に毎回チャレンジしていくことは、実際に限りなく難しいです。
でも、一学期に何回かはできます。計画的に、無理しない程度にやっていけば。
今話題のGIGAスクールを運営していく上で忘れてはいけないのは、アナログの力を軽視しないということ。「温故知新」の意味を忘れることなく、生徒がギラギラ目を輝かせる授業づくりをめざしていきたいです。何事もバランスが大事です。

そんなことを、Netflixシリーズ「新聞記者」を観ながら考えていました。

生前の有田和正さん。

新聞記者と教師の違い


新聞記者は、厳密な調査をしながら、その情報を整理して、国民に正しく発信していくことが仕事。
教師は、厳密な調査をしながら、その情報を整理したものを通して、生徒に考えさせていくことが仕事。重なる部分は多いですが、アウトプットの仕方が違いますよね。何だか当たり前のお話をしていますが、でもこの本質が抜け落ちている教師が多いのも事実かなと思います。

誰もが新しい知見を得たいと心から願っています。SDGsの目標4は意識していきたいですね!

さぁ〜来週からも頑張っていきましょう!この面白さがあるから、教師はやめられません!

*最後までお読みいただき、ありがとうございました。

美術部の皆さん、最高に上手い絵をありがとう!


中学校社会科教師のHANABIです!学校教育の現状、中学校社会科の面白さ、自分の生徒・卒業生や全国にいる中学生へのメッセージ、時にはHANABIのプライベートまで、いろんな角度から掘り下げて綴っていきます!!SNS初心者ですが、よろしくお願いします(*^▽^*)