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人間関係をより良くするぶっちゃけ論

今までの経験を言葉にしたい、どうしても言葉にしたい、というだけで書いていますが、この学びを今のうちにまとめておきたいので書いてしまいます。

教訓は2つですが、その一つをご紹介します。

「自分の正しさ」は、相手を打ち負かす狂気になる

SNSなどの誹謗中傷を読んでみると、自分の正しさを主張して、相手をおとしめているように思えます。なぜあのような書き方をしてしまうのでしょうか。

おそらく、正しさの根底には「他人の正しさよりも自分の正しさのほうが優位である」という思いがあって、そのため、正しさを貫いてしまうものだと思います。

その結果、他者の正しさが間違っているという発想に繋がり、自分の正しさこそが人の役に立ち、正しいものだと主張し続けてしまう。

その正しさは、怒りにまかせて発せられることもあるため、相手を打ち負かす勢いを放つ狂気にもなります。

自らの正しさは相手を打ち負かす可能性があることを踏まえて、相手と関わる必要があると思います。

正しさを調整しないから閉塞感が漂う

おそらく、今の社会は、自分の正しさを主張しすぎて、ギスギスしてしまっているから、閉塞感が漂っているのではないのでしょうか。

自らの正しさで、相手を打ち負かそうとする空気が漂うから、生きづらさを感じさせてしまうし、その結果、社会全体に何とも言えない閉塞感が漂ってしまう。

相手を打ち負かす前に、相手の正しさと自らの正しさを調整しようと思うと、閉塞感をほんの少しでも緩和できるのではないかと思います。

調整とは「相手の正しさ」を鵜呑みにすることではない

ただちょっと心配なのは、正しさを調整するときに、相手の正しさを理解して、そのまま受け入れることだと思ってしまう人もいるのかなと思います。

相手の意見をウンウンと首をタテに振りながら、聞いてしまうと、海外だと同意したと見なされることもあります。同意できないことを同意する必要はありません。

つまり、単に相手の正しさを鵜呑みにするということではなく、自分の正しさと相手の正しさを同じ舞台にあげて、お互いの関係性のより良いあり方を、フランクに話し合えるような空気を作ることが大事なのかなと思います。

コミュニケーションスキル以前にする覚悟

よく「コミュニケーション力を身につけるべき」というけれども、コミュニケーション力って何だろうって思うのです。そんな簡単なものではないと思うのです。

コミュニケーションスキルを身につけるための本やセミナーは沢山あるけれども、未だに沢山あるというのは、そう簡単なものではないことの証だと思っています。

1人の人間として、自分という存在は社会性を帯びた存在であり、相手の存在を持ってはじめて存在が成り立つことを考えれば、相手への畏敬の念を持ちながら関わる姿勢が大事なのではないかと思います。

「コミュニケーション能力を身につける」というのは、わたし自身何か違うと思っています。

コミュニケーションスキル以前に、相手への畏敬の念を持ちながら、自分が目の前にいる相手とどう関わっていきたいかを明確にする、という覚悟が先なのではないかと思うのです。

相手の正しさと自分の正しさを同じ土俵に上げて、馴染ませてみる。馴染まないのであれば、馴染まないところで、では今後はどうするかを決めていく覚悟です。

正しさ同士の衝突を怖がらず、相手の正しさを見つめながら、自分の正しさを変えていく可能性も含みながら、話し合う覚悟を持つことも大事なのではないかと思います。

双方に良好な結果となる関係性を築くと決める

話し合うときは、相手と自分自身との関係性において、共に「それぞれにおいて良好な結果となる関係性を築いていこう」とする思いが前提にあってこそ成り立つものです。

相手を打ち負かしたい、相手の正しさは間違っている、相手の言っていることはおかしい、と言う前に、「相手にとっても自分にとっても良好な結果となる関係性を築いていこう」とは思えないとわかったら離れてしまうことも大事なことではないかと思います。

相手との良好な関係性の前に、自分自身の責任において、自らの心の平穏のために良好な人間関係を保つ必要があると思うのです。

良好になれないのなら、離れるというのもコミュニケーションの結果として尊いものです。

何も仲良くやることだけがコミュニケーションの目的ではない

仲良くやれなかったことは良くないこと、ではないと思います。

互いにとって良い形が離れることであるならば、それがベストな結果であるということをわかっておくことも、人間関係を良好にするベースとなる考えだと思います。

何も仲良くやることだけがコミュニケーションの目的ではないのです。

学校教育では仲良くすることが尊ばれるけれども、相手との適度な距離感を持つことを教えることも人間関係を良好にする手段を伝える上でとても大切なことだと思います。



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