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人間ドックの話をします。わんわん。

私は毎年人間ドックを受診しているのですが、会社で同年代の方と話をすると
「受けてみたいがどう手続きしたらいいのかわからない」
「どんな感じなのかわからず不安」
という方がけっこう多いです。実際に受診すると大したことがないのですが、ネット上には人間ドックを実際に受けたときの具体的な話は意外と見つからないので、私がいつも受けている病院での手続きや受診の流れを書いてみます。


人間ドック申し込みから結果受領までの流れ

  1. 人間ドック窓口に電話して予約する
    私立病院だとネット予約できるところも増えてきましたが、公立病院だと電話でしか予約できないところも多いです。基本コース以外の、オプション検診の要否も聞かれるのですが、あとから変更もできることが多いのでとりあえずは基本コースだけで予約すればよいと思います。
    (市町村や会社等の健康保険組合などの補助がある場合は、予約成立後に別途補助の手続きが必要なことが多いようです。)

  2. 検査キットや問診票、当日の注意書きが送付される
    受診日の数週間前に、郵送で書類が送られてきます。多くの場合は検便キットが同梱されているので、指示に従って採取します。
    また、オプション検診のパンフレットなどが同封されていることもあるので、これを見てオプション検診を追加したい場合は病院に電話します。

  3. 検査前日の夜から絶食、絶飲(水以外摂取不可)する
    2で送付された書類に記載された指示に従いましょう。うっかり何かを食べてしまうと、胃カメラ検査ができないだけでなく、血糖値等の糖代謝の検査結果が正しく得られないこととなります

  4. 当日病院で検査受付を行う
    検査キットや書類、問診票、保険証、(あれば)診察券、お薬手帳を提出します。検査を受ける上での重要事項説明(採血時のリスクなど)を受けます。

  5. 着替え
    検査着に着替えます。荷物はロッカーに置くのですが、意外と待ち時間が多いので、文庫本やスマホなどといった、小さくて暇つぶしに使える道具は持ち歩くとよいと思います

  6. 問診を受ける
    多くの場合、最初に担当医と面談して、体の不調を感じているかどうか、飲んでいる薬、運動習慣、生活習慣などについて聞かれます

  7. 尿検査
    最初に尿を採取することがほとんどだと思います。私が受診する病院では、朝一番の尿にはこだわらないようです。絶食、絶飲と言いつつ、尿が出ないと話にならないので水は飲んでいったほうがいいでしょう

  8. 身長、体重、腹囲、血圧、視力、眼圧、聴力測定、採血
    このあたりはよくある健康診断と同様です

  9. 肺機能測定、心電図、腹部エコー
    ここからは、書類をもって病院内をめぐります。ドラクエなどでイベントをこなしていく気分。腹部エコーは痛みを感じることはほとんどないのですが、おなかを器具で押さえられつつ何度も息を吐いたり吸ったり止めたりを繰り返すので、ちょっと疲れてきます

  10. 胸部X線
    病院内の放射線科に移動して、X線像を撮ってもらいます

  11. 胃カメラ
    いよいよクライマックスです。のどの麻酔を投与してもらったうえで、胃カメラを挿入します。私はそれほど苦痛に感じないほうなのですが、苦手な人は本当にしんどいようです。
    他の検査は技師が担当するのに対して、胃カメラの操作は医師が行うためだと思うのですが、胃カメラだけは終了後すぐにおおまかな見解を教えてくれることが多いです

  12. 待ち時間
    7から11の結果をまとめるのに時間がかかるので、数十分から2時間程度待ち時間が発生します。この間に会計などをすませる場合もあります。
    絶飲、絶食の影響でそろそろおなかがすくのですが、胃カメラの麻酔が切れるまで飲食禁止なので、空腹との戦いにもなります

  13. 医師と面談
    概略の診断結果が伝えられます。この時点で再検査が必要な項目があった場合、次回の検査予約をとったり、または紹介状を書いてもらうこともあります

  14. 検査成績表の受領
    数週間後に郵送で検査成績が送られてきます。

検査成績書を受領しました

ということで、3月に受診した人間ドックの結果が帰ってきました。こちらも参考までに、抜粋して載せてみます。

学生時代の通知表なみの緊張感

私はゲーム脳なので、自分のステータスが数値化されるのはドラクエっぽくてちょっとわくわくします。しませんか?

中年男子の血液検査結果を大公開

私はやせ型なのに血糖値が高めでちょっと納得いかないです。それ以外にもいろんな数値が並んでいるのですが、残念ながら専門家ではない私にはよく意味が分からない項目が多いです。
ドラクエみたいに「ちから」「すばやさ」「かしこさ」「うんのよさ」みたいにもう少しわかりやすくなってほしいのですが、さすがに無理な注文ですね。総ビリルビン、α2-グロブリン、MCHが基準値を外れることが多いのですが、なにがどう悪いのかは理解できていません。MCHと言われると、私の世代は「MCハマー」を思い出すのですが、おそらく関係なさそうです。

腹部エコー結果

あと、今回初めて膵管拡張とかいうものが発生しました。これもいったい何なのだろうか…。C判定(要経過観察)とのことで、すぐに追加の検査は必要ないそうですが。肝嚢胞というのは、字面ほど深刻なものではないとの説明を受けました。
腎結石は毎年見つかるので、もうあきらめています。私は若いころから何度も結石を起こしているのですが、うわさに聞くような死ぬほどの痛みはまだ経験したことがありません。一生経験せずに済みますように…。

胃カメラの所見

バレット食道、これもだいぶん前からあります。こちらもそんなに大きな問題ではないと言われていますが。

まとめ

人間ドックは、やはり胃カメラが一番の山です。
あとは、要再検査となると、結構負担が大きい検査を受けなければならないこともあり、結果受領するときは緊張します。私もかつて一度、追加で大腸の内視鏡検査を命ぜられたことがあったのですが、これは下剤を飲んで大腸を空にする準備がしんどかったですよ。
せっかく人間ドックを受けたのだから、もうちょっとそれぞれの数値が持つ意味を詳しく教えてほしいとも思うのですが、一つ一つの数値ではなく、過去からの経緯や複数の数値を総合した結果で判断するので、素人に軽率な説明ができないのかもしれないとも思います。
若いうちから毎年受診する必要はないでしょうが、一回受診すると自分の体質がわかるというのはメリットかなと思います。

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