見出し画像

録音の次にある最難関「Edit」ほんじつ完了(カイムKYMN・メイキング)

今わたしはめちゃくちゃ疲れていて
でもすごく幸せ。

めちゃ疲れている、と 幸せだ〜、は
独りの人間の中で同時に成立するんだな…
知らなかった…(普段は疲れると心もなんだか疲れるから)

とか思いながら
雨に濡れちゃった上着を乾かしつつ
私はお気に入りの紅茶を飲んでいる。(これ)


今日私は
レコーディングの後に来る最も大きな山を
無事登りきって
下山してバトンを次の方に渡すところまで
やれたのだ。

しかもそれを、大事な仲間と一緒にやれた。

この最も大きな山というのは「エディット」という作業。
レコーディングというのは音を録る作業で
その次に「録ったものを整える作業」というのがある。
この「整える」ための作業の1つ目がエディットなんだけど
まあこれが

ほんとうに
ほんとうに
ほんとうに

神経も頭も耳も心も使うから
ぐったり!!!!!
ってなるんであーる。


録った音源をまず聴く。徹底的に聴く。

そのとき「ここはこうじゃなきゃ駄目だ!」って箇所を
楽譜などに印を付けて全てピックアップしていき
それらを、デジタルツールなどを使って
あれこれいじって

「よし、これで完璧!」と思える状態になるまで
繰り返していくという

それがエディット。
本当にすり減るのよ、これ!


11月に突然結成されたバンドKYMNでは
サックスの副田整歩(なおむ)と私がこれの担当で
本日12月15日が締め切りと決まっていた。

エディットが完了したdataはエンジニアのJay Messinaさんに渡して
たすきをつないでもらわなきゃいけなくて
そのアポ日が今日だったからね。


数日前から私となおむはテンヤワンヤで働いていて
なのに
なんと全くKYMNとは関係のない
助成金を見つけてしまい
「出しちゃいますか!」なんてなっちゃったもんだから
その資料作りにも時間を割かれ

なんとJayに渡すdataが全部揃ったのは日本時間の朝5時!!
Jayとのアポの1時間前。
きえ〜。
一番大変な作業は全部なおむがやってくれまして。

で、この顔。

顔疲れ過ぎだよ。
笑っちゃった。
笑っちゃ駄目か笑。←まだ笑ってる。

このEditが終ったということは
もうあとは、伝説のレジェンドエンジニアJayさんが
ええ感じにしてくださる。
だからもう安心!

Jayは録音界に本当に本当のレジェンドで、Jay Messinaと彼の名前で検索するとレジェンド・エンジニア・Jay Messina「エアロスミス・KISS・ジョンレノンと仕事をした人物」という記事やらおびただしい数の手掛けたアルバム一覧が出てくるような方。

そんな方と私が何故仲良しかというとThe Vanguard Jazz Orchestraのこのアルバムの仕事をした時にまず出逢い(この作品はグラミーノミネートされてる)、その時録音の相談があったらしてくれていいよと声をかけてくださり、のちに私のアルバムColorfulを手掛けてくださり、Your Future Storyも手掛けてくださり、要するに2013年からずっと、あれこれお世話になっているのだ。

写真見つけた!Vanguard Jazz Orchestraのレコーディングセッション。
色んな名人がこの中に写っているなあ…
背中向けて座っているのがJay。緑色が私。私の左はGil Evans ProjectのRyan Truesdell。ライアンと出会ったのもこの時。背中向けて立っているのはベースのDavid Wongで寺尾陽介の師匠。私の右がドラムのJohn Rileyで、その横が『前に進む力』のDouglas Purviance。右端はバリトンサックスの名人Frank Basile(私超仲良し)。

Jayのおうちへ向かう道すがら興奮して打ったTweetがこちら


KYMNでレコーディングすることが決まった時、これは絶対にJayにミックス(というのが次にやる作業)を頼んだほうがいい!と直感的に思って、すぐ連絡。日本滞在中だったけれど、無理を言ってレコーディング前日に電話で話をさせてもらって、アドバイスを貰ってから当日挑んだのだ。

※ちなみにこのアドバイスのおかげで、8曲目に入れる予定の「道」というオリジナル曲の録音が大成功した … このアドバイスの話はまた別途。Jayと話していなかったら、きっとあのテイクは録れなかったはず。

この音源は特に、Jayの得意な内容ど真ん中なのを私は知っているので、絶対よくなる。分かっているから、お家へ伺う途中も嬉しくてもう大変だった。

今日は冬の冷たい雨で、風も強く、コートびしょ濡れで大変だったのだけど、私は今回の音源を爆音で掛け、歌いながら歩いた。

掛かっていたのはたまたま、コテツちゃん作曲の The Sun Will Rise Againで、あの素晴らしい歌詞を大声で日本語で歌い、それが雨にかき消されて、寒くて、手がかじかんでいて、強風で傘が飛んで髪が濡れたりしてまた寒くて

なんとなく、この光景をずっと忘れない気がした。

到着!髪濡れとる笑

クタクタなのにこのブログを書いちゃうくらい、今日は幸せだ。

がんばってくれたなおむありがとう。
素晴らしい演奏してくれたコテツちゃんと寺尾陽介、改めてなおむにもありがとう。
引き受けてくれたJayありがとう。
優しくしてくれたドアマンさんありがとう。

世界の皆全てに感謝したくなる。

↓この、避難するかのように走り込んだベトナム料理のレストラン、美味しかったし店員さんいつもより優しかったけど、そんなに見た目ボロボロだったかな笑。この店員さんにもありがとう。


バーミセリ豚肉+春巻き
これめちゃくちゃ美味しかった。
皆さんNYいらしたらベトナム料理もぜひ。

KYMNでは2023年1月22日(日)に東京でライブできることになったから、皆さん来てくださったら嬉しいなあ…!予約開始は12月18日から!関西も多分演奏できるっ。


最後になっちゃったけど、副田整歩がここ最近のことを逐一ツイッターやnoteに書いてくれていて、なおむと私のブログを両方ステレオで読むとかなり面白いはずなので是非!



6amから仕事してるのに、1amになっちゃった笑 いかんいかん。寝ます!おやすみなさい〜!


上限はありません!サポート本当にありがとうございます(*^-^*) 大変大きな励みになります!