見出し画像

土用の日の庭仕事は土の精と交渉をする

東洋の占いは生活に密着した思想だ。
そんな東洋占の中に「土用入り」というものがある。

土用の期間は季節ごとにあるので1年で4回巡ってくることになる。

今年の春土用は4月17日〜5月4日までなので、今は土用の期間の真っ只中にいる。

土用の期間は土の中にいる土公神という神様を刺激しないために、土いじりは良くないとされているが、百姓やガーデナーからすれば関係ない。
できるだけ毎日手入れをしないと植物はダメになってしまうからだ。

ちまみに、土用の期間でもタブーとされていることをしても良い「間日」というものがあるが、期間中にたった数日しかないので、ガーデナーからすれば話にならない。


かくして占いができるガーデナーは、土用中はできるだけ土を荒らさないようにして、土の神の眠りを妨げないようにおっかなびっくり庭をいじるのだった。

珍しいトマトを植える

気温がだいぶ上がってきたので、トマトを植える。
イタリアの珍しい品種のもので、
をホームセンターで見かけたのでひとまず購入。


旨味の強い「ボンリッシュ」
加熱で味が良くなる「ルンゴ」
デカくでゼリー質の少ない「ズッカ」



家庭菜園の魅力は買うと高い野菜や手に入らない野菜を収穫できる所にあると思う。

今年は収穫の効率アップを目論むために、こちらのツイートを参考にして斜めに植えてみた。

どうなるか楽しみ。


バラの花芽が出た

春前に誘引したバラもいい感じに蕾が出てきたので、ゴールデンウィーク明けには花が一気に咲き出しそうな予感。

ラトゥールという品種



バラは愛と美の星、金星を象徴する花。
金星の支配を受けている私にとって馴染みの深い花でもある。

気難しいが、手をかければかけるほどそれに応えて花を咲かせてくれるので、園芸家が最後に行き着く花とも言われている。

このまま順調に咲いてくれれば言うことなし。

ローズマリーの収穫

恐ろしいくらいに茂っていたローズマリーも剪定してみた。

木質化していない柔らかい部分は料理やハーブチンキに使うために収穫する。

たくさんとれた


残りの部分は縛ってサシェとして、使うために縛って乾燥させておく。

これが20個ほどある

ローズマリーは集中力を高めてくれるハーブなので、仕事場に置く予定。

占い師、土の精を感じる


苗や種を植えた後に、乾いた土に水をやるとドリップコーヒーのように水が溜まり、少しずつ水は抜けていく。

その時のプチプチと空気が抜ける音を聞いていると、まるで土の精が「起こさないでくれ」と寝ぼけて文句を言っているように聞こえてるのが不思議だ。

耳を澄ませてみると、風の抜ける音、土の呟き、火の爆ぜる音、水のせせらぎなど自然には生き物以外のものが発する音に溢れている。

そこに昔の人は生き物の気配を感じ取り、妖怪や妖精として対等に生きていくことを選んだのかもしれない。

なんて豊かでイマジネーションに溢れた生き方だろう。

最近ではスピードが早く無機質な社会に疲れた人たちが、スピリチュアル的な生き方に回帰しようとしているのは、こういった事に気がついたからかもしれない。

自然は色んなことを教えてくれる。

おまけ

たぶん10年くらい生きている

毎年この時期に咲くサボテンの花。

ラブリー。


2022年4月21日






この記事が参加している募集

週末プロジェクト

休日フォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?