片頭痛の前兆の事をお話したことがないので

今日はそのお話を書いてみますね。

片頭痛の前兆という現象があります。

芥川龍之介の「歯車」にもその現象が記載されています。

こちらの動画にも解説されていますね。

片頭痛の前にでる前兆の事を医学用語としては「閃輝暗点」と言います。

閃輝暗点とは文字を読んでいる紙面が突然真っ黒に抜けたり、

ギザギザしている抜けた部分の周りがキラキラ光りながら

毎分２～５mｍづつ移動していく現象になります。

突然その現象が現われるので、驚いてしまう方も多くいらっしゃいます。

その現象の最中にＭＲＩ検査をしても異常がないのですが

脳の中では、「電気の波」が後頭葉という視覚を司る場所から

脳の後方から前方に電気の波がゆっくり移動して伝播していく現象です。

その波が通過した後に脳の細胞の機能が一時的に機能が落ちるので

そこで黒く抜けたような現象が起こるといわれています。

よくマンガなどで星がキラキラ光ってまわっている感じがありますよね。

あのキラキラした光が目の前にゆっくり移動していく方もいます。

前兆自体はそれだけでて頭痛にならない方もいらっしゃるのですが

頭痛の痛みを伴う前には必ずでるという方もいらっしゃるのですね。

片頭痛の前兆がでた後に頭痛が出るのですが

片頭痛の痛み止めの代表格のトリプタンという薬は

前兆の時に飲んでも効果がでにくいので

痛み始めたらトリプタン製剤を飲んで下さいね。

この飲むタイミングも重要な事なので

「痛み始めたら」飲みましょう！とよくお伝えしています。

もしこんな症状がよくでますよという方は

抑える薬もありますから是非頭痛外来に受診をしてみてくださいね！