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ハロウィン2023商標観測

今年もハロウィンの季節が来ました。9月末から一斉に商品がスーパーに並ぶと、毎年恒例の商標観測です。「ハロウィン」といえば不二家さんの商標ですが、各社いろんな工夫でハロウィン商戦に乗り込んでるところに面白さや涙ぐましさがあるのです。では今年の売り場を見てみましょう。

チロルチョコとロッテのハロウィン商品

何かをくっつけて「〇〇ハロウィン」にするのはOK。これで商標を取っている会社が多いです。この場合、〇〇とハロウィンが一体化して見えないとNG。ハロウィンだけ極端に文字が大きいとかはよくない。
ロッテさん「Enjoy Halloween」、チロルチョコさんの「Sweet Halloween」もそれぞれ商標です。Sweet Halloweenはかなり一体感ありますね。ロッテさんは文字の大きさに差がありますが、ENJOYの方が目立っているので良い。(Halloweenの方が目立つと問題があります)

イラストだけでハロウィン感を出すのもあり

ハウスさんは「おうちでハロウィーン」の商標を持ってますが、あえて入れてないのかな?スヌーピーやキットカット、源氏パイもイラストだけのイメージで文字なし。このパターンも結構多いですね。
おにぎりせんべいの「ハロウィン限定」はうまいですね!これで商標は取れないし、文字の大きさも同じなので文句なしです。

期間限定パンプキン推しの源氏パイ

他にも、グリコさんは「ラブリーハロウィーン」や「ワクワクハロウィーン」、森永さんは「ハッピーハロウィーン」など大手はだいたい何か商標を取られています。ちなみに「ハロウィン」「ハロウィーン」両方取ってるメーカーさんもあります。

キットカットもイラストのみ

すっかり一般名称として馴染んでいるハロウィンが商標なんて!と思いますよね。今なら無理ですが50年以上前の登録です。という訳で、商標の専門部署がない小規模事業者さんが商品名やブランド名を決める時は注意が必要です。(カテゴリーが違えば可能な場合もあります)まずはJ-Plat Patで簡易検索しましょう。
J-Plat Pat 特許情報プラットフォーム
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

公益社団法人 日本パッケージデザイン協会の権利保護ページも充実しています。
https://library.jpda.or.jp/rights_protection/

まだ10月初旬ですが、ハロウィン用のお菓子は今が最盛期。直前に買おうと思うとスーパーから消えてたりします。観測&購入はお早めに!


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