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長男の結婚式を終えて〜私自身の意識の変化

異例尽くしの結婚式でした。
昨年、9月17日に入籍を済ませていた長男の結婚式が、18日に京都のエースホテルでとり行われました。

ひとり親としてのプレッシャーがとてつもなくのしかかっていました。特に仕事に挫折し自信をなくし、体調も良くなかったので、そこに座っているだけでも精一杯かと思えました。

2週間ほど前に司会の方と直接お会いしました。『お母様にとって、息子様の結婚式はどう言う意味を持ちますか?』と聞かれ、即答できませんでした。
それからずっとその意味を考えていました。

私は、離婚もしたし、再婚当時は特に息子達に苦労をかけたので、息子達に申し訳ない気持ちで子育てのし直しをバツ2になった40歳の時からしてました。
罪償いの気持ちでいました。
そんな自分自身にはまるで自己肯定感などなく、自信を失っていました。
子育てだけは必死だったけど、自分の人生を考えることができなかった。

次男が大学受験の頃、子育ての終わりが見えて来て、初めて自分の残りの人生を考え、子離れの準備をし始めました。
保育士資格を取ったのもこの頃です。

長男達の結婚式のコンセプトは、
私の言葉で表現すると、みんなが人生の主役、みんながハッピーになるためのもの、でした。新郎新婦の雛壇も椅子さえもありませんでした。二人は国内外さまざまなところから来てくださった二人にとってこれまで深く関わった方々、そしてこれからもお付き合いして行きたい方々との時間に重きを置きました。
自分達は食事もせず、皆のテーブルを歩き回りました。家族のためのファミリータイムも式の前にしてくれて、結婚式が始まる前に泣きました。

私はもう去年の入籍の時に腹をくくっていたので、結婚式で泣けるかな…と逆の心配で前夜は寝付けませんでした。
でもやはり、息子の晴れ姿を見た瞬間、溢れる涙をそのまま流すことにしました。
その後、ふと次男を見ると、私より泣いているではないか!次男は普段落ち着いていて、感情があまり表に出るタイプではないので、私はその涙を見てもらい泣きをしました。
後で聞くと、今日の日までずっと入念に準備して来た兄がどんな心境で居るかと想像し、感情移入した時、泣けて来たそうです。私は嬉しかったです。

私は、先に書いたように、自分に自信がありませんでした。長男が、『俺を育ててくれたのはおかんや』とどれだけ感謝の気持ちを伝えてくれても、私が育てたんじゃない、貴方と出逢ったたくさんの人達に育てられたのだ、と。息子の感謝の気持ちをなかなか受け止められないでいましたが、息子はそれを悲しく思っていました。
でも…、この式を通して、息子がこれだけの方々に愛されて来たことを目の当たりにし、少し心が動きました。
誇らしい気持ちが大きく湧きました。
この子は紛れもなく私が産んだ子なんだ、と。
ひとり親で新郎の母として出席するのは不安でした。でも最後の最後、司会の方には何度もマイクを向けることをお願いされていたのですが、頑なにお断りしてた私が、急遽、マイクを持ってご挨拶することになりました。今の私なら息子の気持ちに応えられると思ったからです。
息子の感謝の気持ちを素直に受け取るべく、私の心は変わりました。
気付いたら、私は立ち上がって、声を震わせることもなく堂々と、息子と娘ちゃん(娘ちゃんが出来た!)、そして、来賓の方々にお礼の言葉を伝えることができました。

今の私なら、これから強く生きていける。
もう投げやりな気持ちにならない。
健康を取り戻せる。
今はそう思っています。

息子と娘ちゃんに感謝です♡

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