見出し画像

1泊2日のリトリート。穂高養生園の生活

とびきりリラックスしてこようと、土日に滞在した穂高養生園。自然あふれる森の一角で、動物性食物を一切使わない食事が提供され、宿泊者は"何もしない"贅沢を味わう。長野県安曇野にあるホリスティックリトリート。

滞在したのはたった1泊でしたが、行く前と後で心にも結構変化があったのでメモ。

先週までの私

思い通りにいかないこと、認められないような環境を感じずっとイライラしてた。最近は落ち込むことよりもイライラすることが多くなってしまい、そんな自分に対してさらにしんどくなる。なんだか自分で自分を痛めつけているような気分。

会社からの帰り道は胃が痛くなったり、頭の付け根がピキピキと痛みだしたりと、身体にも変化があった。頭の痛みが出始めたのが金曜日、翌日が穂高養生園へ行く日だった。

穂高養生園での生活

到着してすぐに、マッサージ。エサレンマッサージというちょっと特殊なアロママッサージを受けた。

ゆるいタッチが身体をつたう、その温かさが気持ちよくて気が付けば爆睡。起きていて気持ちよさを実感していたかった…!終わった後は身体がやわらかくなったような気分だった。

17:30から夕食。ワンプレートに夏野菜やサラダ、野菜で作られたハンバーグが盛り付けられている。トマトスープはすごく具沢山!見た目もきれいだし、味もおいしいので食べてるだけで笑顔になれる。

デザートのアイスもおいしかった。こちらももちろんヴィーガン食。

食べ終わったら消灯の22:00まで自由時間。両親も連れて来ていたので、たまに少し話したり、外に出て坐禅をしてみたり、暗闇のあづま屋にキャンドルを持って座りに行ったり。穏やかな時間をすごして就寝。

翌朝は8:00から森林散歩のプログラムに参加。森の中を1時間弱くらい歩き回り、最後は透き通る水が綺麗な川べりに到着。滝を眺めたり、"プライベートリバー"なる場所へ案内してもらったりして自由行動になった。

「プライベートリバーで川にざぶんと入ると気持ちいいですよ」と、案内してくれたスタッフの方が言う。日が昇ってじりじりと焼ける陽が照り付けているから、確かにすごく気持ちよさそう。けれどまずは足だけ…と思って入ってみたら感覚がなくなってしまいそうなほど冷たかった。

耐えられずに出たり入ったりを繰り返す一方で、スタッフさんは頭まで浸かって気持ちよさそうだし、一緒に来ていた人もざぶん、ざぶん、と入り始めてなんだかうらやましい。勇気を出して肩まで浸かってみたら、水の冷たさに身体が守られているような、キンとした冷たさが身体を温めてくれているような不思議な気持ちになった。

太陽の光をいっぱい浴びて、天然水にうずめる身体。一気に気持ちが冴えわたり、体内にある悪いものが全部出ていったような気がした。

宿に戻り温泉で身体を温める。10:30から朝ごはん。

おいなりさんや巻き寿司などの和食がメインのご飯。そばの実と野菜を混ぜ合わせたおかずがおいしすぎて食べ終わりたくなくなってしまった。

13:00近くまでゆっくりして帰路。

帰ってきて思ったこと

変えるとすぐに人混みの電車、ジャンクフードが待っていた。養生園で見つけた虫は一緒にその場を共有できたのに、都内で見かける虫とは一刻も早く離れたい気持ちになってしまう。けれど行く前に感じていたイライラはどこかにいなくなり、解決策も見えてきた。頭の痛みもなくなっている。

また、「自分が喜ぶこと」にも改めて気づいたなと思う。ごちゃごちゃしていた部屋をきれいにして、心地よい香りに包まれて、自炊の献立を立てる。

身体が喜ぶご飯を食べること、整った部屋で過ごすこと、自然豊かな場所に身を置くこと、そして、誰かの温もりが感じられること。私が本当に喜ぶことは、実はそんなに多くの要素はないのかもしれない。

穂高養生園は、まさに疲れた日々のリトリート。そして"自分が喜ぶこと"を見つけられる場所だった。


去年の毎日note


最後までありがとうございます!いただいたサポートは、元気がない時のご褒美代にします。