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生き急がず

脱衣所の電気だけ付けてお風呂に入ることがしばしばある。脱衣所の明かりが浴室に入り、髪の毛や身体を洗うには不自由しない程度の暗闇ができるのでちょうどいい。薄暗い浴室の中で湯船につかっていると、いそいそと行動しなくてもいいような、落ち着いてぼんやりすることを許されたような気分になれる。

お湯を溜めてお風呂に入るのは、ひと月の中で数えるくらいだ。お湯を溜めるまでのあの時間がもったいなくて、シャワーだけでいっか、と思ってしまう。ほんの10分程度なのに、どうしてそんなに生き急いでしまうのか。湯船につかりながら天井を見て考えた。

「シャワーを浴びるといいネタが浮かんでくる」と誰かが言っていたのを思い出す。確かに今日も、noteを書こうと思い30分パソコンの前で粘ったけれど思い浮かばず、気分転換にお風呂へやってきた。そして無事に、noteを書いている。

「早くしなきゃ」とたった10分を急ぐにも関わらず、それで効率よく動けているかと言われると答えに困ってしまう。仕事も私生活もスムーズに進むのは難しいのだから、“もったいない”なんて言わずにちょっとくらい無駄遣いしてもいいのかもしれない。思っているほど、実は無駄遣いなんかじゃないのかもしれないから。


久しぶりに「モモ」を見返してみようかな、と思ってます。

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