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桜日記 2024

今春は生憎の天気が多かったのもあって、晴れただけで嬉しすぎて飛び回れる。
新しい仕事が基本内勤で、外に出るのはお昼くらいだから、晴れた日はここぞとばかりに外の空気を浴びたくなる。
風通しの良い場所が好きだ。

お花見とかお月見とか、前から季節のイベントが好きだったけど、ここ最近はより一層好きになった気がする。

前までは圧倒的に花より団子だったけど、団子と同じくらい花そのものを好きになった。自分自身の環境の変化もあって、儚いものを慈しむようになった。

今年は桜が開花し散るまでをカメラに収めたので、桜日記を残しておこう。




2024年3月30日 

29日、東京で桜の開花宣言。どの地域も桜まつりを開催していたけど、そのイベントが終わりに近づいたこのタイミングでの開花になるとは。
翌日土曜日、せっかくの快晴なので、門前仲町の桜まつりに行ってみた。

案の定、全然咲いていない。
もちろん、桜まつりもそんなに盛り上がっていない。

このまま引き下がるわけにもいかないので(?)桜まつりに出店していたカフェのレモネードを飲む。長袖1枚でも十分なくらい、日光が暖かい。
……いや、ちょっと暑いかも。
今年の夏も干からびそうだ。


2024年4月6日 

4月4日、ようやく桜が満開になった。日本中がこの日を待ち望んでいた。にも関わらず春の嵐が吹いたから、満開して1週間も経たないうちにだいぶ散ってしまったのがすごく悲しいけど、しぶとく残ってくれた花でも十分癒される。
週末の4月6日、井の頭公園でお花見ピクニックをした。

今年も料理好きの姉の監修で、西洋風ピクニックに。
これ、1年に1回の大イベントになりつつある。自分たち好みの世界を作るのが楽しい。
道ゆく人たちにも可愛いとお褒めいただいて、そんなに目立つか!?とちょっと恥ずかしかったけど、やっぱり嬉しい。

西洋風ピクニックをする際のロケーション選びのコツは、水辺であるということに限る。これはエリック・ロメールやジャン・ルノワールの教え。


2024年4月10日

これは近所の公園。久しぶりの快晴で、桜がいつもより綺麗に見える。通勤時だけど足を止めて写真に収めておく。

まるでエリック・ロメール『春のソナタ』の風景。

少し前までは全然咲いていなかったのに、たった2週間で景色が見違えたなぁ。
駅に向かう人々をささやかに癒してくれるこの場所がとても好きだ。


2024年4月13日

まだなんとか桜が生き残っている。
桜の開花が遅れたことをうけ、7日で終わるはずだった各地の桜まつりは1週間延長した。
私も最後にもう一度お花見をする。

隅田公園を歩く。
葉桜になっているけど、風に舞う花びらが美しい。
下町人間の血脈である隅田川にも、役目を終えた桜の花びらが最期まで美しく浮かんでいた。

隅田公園すぐ近くの言問団子で、たくさん歩いた足を休める。

時飛んで夜。

山の手エリアの人にはまず理解されないだろうけど、私は錦糸町が割と好きだ。
最後に錦糸公園で夜桜を楽しむ。

ここ錦糸町では一切オシャレをしなくてOK。
どんな姿でも受け入れるデカい器がある。
食べたいもの、飲みたいものを、自由に買って食い尽くすのがここの流儀。(……そんなことはない??)

夜になるとさすがに冷えてくる。
そんなときも錦糸町なら大丈夫。
POPEYE系にも絶大な人気を誇る銭湯・黄金湯へ、身体を温めに行こう。


2024年4月19日

毎日必死に生きすぎて気がつかなかったけど、いつの間にか4月も下旬になっていた。
新しい職場に少しずつ慣れ始めたいま、近所の公園に咲いていた桜もほとんど緑に変わってしまっていた。

これはこれで、綺麗だね。





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