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【介護日記】2019.12介護がはじまった

一昨年の12月、いよいよ介護がはじまりました。

夫とは一回り以上、歳が離れていて、結婚したときから、「いつか介護をする日がくる」と覚悟をしていました。

夫の両親、夫のおば夫婦の4人が後期高齢者。聞くだけでぞっとします。

この4人をまずは見送ることが、私の嫁としての最大のミッションとなっています。

子どもも3人も生んだし、家も建てたし、ほんまは十分すぎるんだけど。

いまの私のお話をするためにも、現在にいたる介護のお話をしたいと思います。

私が介護関係で困ったのは、40代で仕事と両立している人が発信する情報がないと思ったこと。介護はなかなか人に話しにくい話題かもしれません。でも、これから多くの人が直面する課題だと思うので、個人情報を伏せつつ、可能な範囲で書き連ねたいと思います。

1.おばの認知症

おばが認知症かもと思ったのは、2018年のお正月。なにげなく会話の中で、同じ話が3回くらい出てきました。年齢を重ねるとそうかなと思うことがありますが、このころ、確信を持っていました。ただし、実際に「認知症だと思うから病院に行ったら?」「薬を飲んだら?」といったアプローチは難しかったです。

認知症の治療をする病院がどこにあるのかも分からないし、私も仕事が忙しい時期で、おばを病院に連れていくことはとても難しかった。

なので、しばらく、認知症かもと思いながら、2年くらい経ってしまいました。

2.おじの入退院

おばの夫である、おじはもともと治療中の病気があり、その治療のための入退院を定期的にしていました。ちょうど、2019年12月もおじが入院しており、その間、おばの様子を見ていました。

しかし、おじが退院してきたら、おばの様子がおかしい、家がぐちゃぐちゃ、お金もいろいろ使っていた、さらにおじが帰ってきた次の朝に、家で転倒して救急搬送される。。という事態が起きました。

おじも退院してきたばかりなのに混乱しながら、私たちに報告してくれたのですが、おばの様子を見ていながら、そんなことになっているとは、とびっくりしたことを覚えています。

このあとおじは1月から3月に毎月入退院を繰り返し、その間、私たちがおばの面倒を見ることになるのですが、速攻で介護申請をしてもらい、介護サービスの利用をはじめました。本人たちは気づいていませんが、介護サービスを導入するには十分遅すぎるタイミングでした。

まずはおじに区役所の窓口で申請をしてもらい、地域包括支援センターの面談を経て、ケアマネさんとつないでもらい、介護認定がおりるまで先に利用可能なサービスを利用し始めました。おばの入院中に医師の診断書を書いてもらいました。入院中は要介護度が重く出ると聞いていたので、いいタイミングでした。

本人たちはそこまでしなくても、と思っているのが介護サービス導入の大きなハードルです。なんでもやってきた、できるというのは確かに大事な尊厳ですが、もう体調も悪くなり体力も落ち、できることが限られてきています。そこは家族や親族がまあまあ、と言いながらも踏み込んでいかなくてはなりません。

家事の中心を担っていたおじが入院すると、おばは一人で家のことができませんから、ヘルパーさんに来てもらったり、デイサービスにいって、お風呂に入ったり、生活を維持するために大切な介護サービスを受け入れてもらいました。あとはだんだん要介護度が上がるたびにケアマネさんと相談して、サービスを追加していけます。

おじが通う、病院の地域連携担当の看護師さんがケアマネさんと連絡を取り、本人が言わない病状なども知ることができますし、本人の周囲にいる専門職の支援者を増やしていくことが家族にとってとても心強いことでした。

3.おばの入退院

2019年12月の入院を皮切りに、おばも2020年は4回入退院を繰り返します。

2020年2月、5月、9月は自宅で転倒し、そのうち2回は骨折&手術で2か月ほど入院していました。

80歳で骨折。。肩と手首、大腿骨。まあ重症です。

それをリハビリを乗り越えて自宅で生活できるようになるとは、生命力が強いと思います。

認知症のほかには、治療が必要な病気はないので、これからまだまだ長生きだと思います。それだけ私たちの介護も長期間にわたると覚悟しています。

今年は何とか、入院せず過ごしてほしいですね。。

4.おばの老健入所

2021年2月、夜中におじとおばが家の中で転倒しており、おじは救急搬送しました。結局、骨盤骨折をしており、2か月入院しました。最終的には4月におじは寝たきりで自宅に戻りました。リハビリ病院に転院するはずが、病状も重く、転院先が見つからなくて、結果的には看取りの時期が近づいたタイミングで退院となりました。退院後は、家で1週間程度を過ごし、最期は病院で亡くなりました。おばは2月半ばから老健に入所したため、最期は夫と二人でおじを看取りました。

おばは老健に入所して、リハビリを行い、元気になって6月に退所しましたが、認知症がひどく、要介護4のため、自宅での介護は本当に大変です。またショートステイや老健へ定期的に入ってもらって、見ていこうと思っています。

5.介護はチームワークで

このために、私は3月末で仕事を退職しました。介護をしながらの仕事はとてもつらかったです。先が長く、どうにも改善が見えない介護。病院への付き添いや、施設への入所のときなどには、仕事を休まなければなりませんが、職場では「家庭の事情を言われてもね、」という上司の反応に何度も傷つきました。

また、子どもの手は離れつつありますが、子育てしながらの介護:ダブルケアも、負担が大きい理由だと思います。おばにかかり切りになっていると、子どものケアが不足し、子どもたちも寂しくなってかわいそうです。

介護ってどんどん状態が悪くなっていくし、子育てのように楽しいときは少ないですね。。でも子育て経験があるから介護ができるとも思います。

おおまかな介護に至る流れをお伝え出来たかと思いますが、ほんとにこれから残りの後期高齢者3人をどう見守っていくのか、私も介護スキルを高めて情報発信をしていきたいと思います。

介護の支援者の方々はほんとにさまざまなスキルを持っておられるので、ケアマネさんや訪問看護師さん、施設の方々など気になることはすぐに聞いて、改善できるようにしていくことが一番ですね。家族でも夫とは介護に向き合う中で、共同プロジェクトができたことでコミュニケーションが増えました。まだ5年、10年あると思うと、家族で支えあわないと私たちが倒れてしまいます。

また介護ネタはいろいろな視点でお伝えしたいと思いますので、ぜひスキとコメント、フォローをお願いします。




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