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精神科病棟でのリアルな日々

精神科病棟で入院して一ヶ月くらい経つ。
病名は統合失調症です。
書くことで誰かのためになればと曝け出そうと思います。
おかしいと思ったらすぐに精神科を受診することをおすすめします。

何かおかしいと思いはじめたのは入院する前のニ週間前くらいだった。
自分の子どもの誕生日を間違える、年齢を間違える。
物忘れがひどいが、この時は産後ボケくらいに思っていた。
頭が痛くなり、家に盗聴器があるのではないかと疑い、家のコンセントを全部抜いた。
食べ物には毒が入っていると思い、何も食べられなくなった。
夫が某宗教に入ってるのではないかと疑いを持ち、目の前の母親が携帯を持っているだけで盗撮されていると勘違いして子どもの習い事も辞めさせた。
心配して来てくれた父親にも監禁されていると勘違いして、逃げ出して警察に相談するが、その警察も本物か信用できず、道路に飛び出しながら駅に行き他県に行こうとしていた。
駅でたくさんの警察官に囲まれて警察署に連れ戻され、精神科病棟での生活が始まった。

すぐに保護室に入れられたが、その時にも監禁されて何かの脱出ゲームだと思っていた。
一切外に出られない部屋にパニックになり暴れた。
職員に出して欲しいとお願いするが、叶わず暴れ回った。
起きるたびに景色が違って見えた。
歌を歌ったりとにかく寝たりして過ごした。
決まった時間にご飯がくるが毒が入っていると思い、「大麻が入っている」と叫びながらお茶もご飯も拒否した。薬は飲んだふりをして吐き出した。
絶飲食して何日経ったか分からないが、家族は死んだと思っていた。
手足の感覚も少しずつなくなり、私ももしかするとこのまま死ぬんだと思った。
最終的に点滴されたが、それも抜いた。
両手足拘束されて点滴されて暴れまくった。

入院から二週間経ち、保護室から閉鎖病棟に出ると症状は一気に改善した。
二週間ぶりに入るお風呂は最高だった。
他の人と話せること、雑誌や塗り絵、テレビなど楽しめることも大きかった。
ご飯も周りが驚くほど食べられるようになった。
自分の部屋もある、携帯も使える、お風呂に入れる、今まで当たり前だったことがどんなに幸せなことかわかった。

夫は転勤先の他県から戻ってくれて子どもは保育園へ預けられることになりました。
辞めていた習い事も通えるようにしてくれたようです。
家族には、色々と感謝感謝です。
もうすぐ家族に会えて制限もあるけど普通の生活に戻れるのが楽しみです。

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