渋谷エリアから新しい日常に連れていきたい、8つの飲食店情報を来世の私に捧げたい。

#来世彼氏に生まれたら シリーズは来世で素敵な恋人になれるように、現世のわたしからの贈りものです。現世の記憶を引き継げなくても、大丈夫。インターネットは来世にきっとある。検索してね、未来の恋人たち。

渋谷駅から少し離れた神泉エリアから、駅近くにむかってお店を書き残しておきます。

LE BOUCHON OGASAWARA（ル・ブション・オガサワラ）

絵画のようなテーブルセット、ゴッホのひまわりからカラーピッカーで持ってきたみたいな黄色。この皿に載せる全てをおさめる額縁に期待度は高まるばかり。紹介してくださったお嬢さんからおすすめしてもらった料理をいくつか。

小皿料理は想像よりも大きなプレートにたっぷりと盛られてやってくる。これでなんと580円。たまごにマヨネーズだなんて、と嫌厭することなかれ。世界のはじまり一点突破な一皿は、期待値を大幅に超えてくるアスリートだ。

写真上：ウフマヨネーズ　下：キャロットラペ

ワイワイとワインデキャンタを傾ける、牧歌的な日常はいつまでも愛しい。渋谷の夜は品よく陽気にはじまるのだ。

メインの大皿料理もぜひ。

LE BOUCHON OGASAWARA（ル・ブション・オガサワラ）
東京都渋谷区円山町13-16 BNKビル 1F
神泉駅から徒歩3分、渋谷駅から徒歩10分

CAFE BULE（カフェ・ブリュ）

同じく神泉エリアにある「CAFE BLUE（カフェ・ブリュ）」はカフェという敷居の低さ・旨味の深さ・気づけば病みつき！の沼に溺れてほしい。

最初の沼は「コンニャクと胡桃のゴルゴンゾーラ」沼。軽くてあったかい羽毛布団かな。言い訳としてのヘルシー、本音の酒クズ、縦横無尽なバイリンガル。

↑テーブルに置かれたメニュー表がランチョンマットになり、ファミレスのような状態に。これは危険、次々と追加してしまう構図である。写真上・右下の"おつな味！"がどれも脳天ズバッとくる猛者揃い。

とりあえず頼みたいものを頼んでワインを煽るがよい。無農薬レモンサワーをはさみながら、おしゃべりしよう。

人に自由意志があるか？

僅かながらあるらしいが、旨味による報酬系の支配力は絶大だ。私はこれを密かに"旨味脳天ぶち抜き系"などと呼んでいる。あまりにも頭の悪そうな響きで、人前で語ることのないカテゴリーではあるものの、私は少しずつ人生をかけてストックしている。

CAFE BLUE（カフェ・ブリュ）
〒150-0044 渋谷区円山町23番9号　平井ビル
week day 10:00〜24:00
holiday 12:00〜24:00
渋谷駅　徒歩15分　神泉駅すぐ

魚力

ぐっと日常使いのお店に寄せてみよう。場所は神山町、オクシブとも呼ばれ注目の人気店がひしめくエリアだ。明治創業、親子四代続く魚と和定食のお店。

魚のショーケース横の扉をあけると明るくて潔い店内へ続く。注文は入り口でメニュー札をとろう。ここで裏にかかれた数字に注目。小鉢が１点無料サービスされるチャンス！

何度通っても注文はハーフ＆ハーフ定食（1050円）で、塩焼き＆味噌漬けが一度に味わえる。小鉢がさっと到着し、これがまたうまい。追いかけるようにメインがやってくる。おしゃべりなんてしてる暇はない、こりゃ米が進む！白米とお味噌汁はおかわり無料だが、残すと500円罰金。そりゃお米の一粒ずつに神様がいらっしゃいますからね。

食事をともにした相手を家族のような親身な存在に感じられるのが不思議だ。気取らず、つつましく、確かな美味しさを分かち合いたい人とぜひ。

魚力 
東京都渋谷区神山町40-4（神山町交差点そば）
11：00～16：00 (LO) 17：30～20：30(LO)
日曜・祭日定休
渋谷駅 徒歩15分
http://www.uoriki6709.com/ 

お次は猥雑な俗世こそ舞台、道玄坂中華の扉を開こう！！

麗郷

私だけかもしれないが、入店するとガンアクション始まりそうな予感が高まるシネマティックな空間だと思う。カウンターに吊るされている腸詰めをつまみながらサクッと生で乾杯しつつ、メニューを見ていこう。

ワントーンコーデな炒めもの。普段なら米と並んでいる料理たちが、ここでは解き放たれたように鎮座している。右手に箸、左手に麦酒！道玄坂中華は白米ポリスのパトロールを逃れた世界なのだ。

とはいえ、最後は至高の炭水化物でしめてほしい。プリプリのエビチャーハンでエンドロールといこう。

麗郷　渋谷店
東京都渋谷区道玄坂2-25-18
[月～金]　12:00～14:00／17:00～24:00(L.O.23:00)
[土・日・祝]12:00～24:00(L.O.23:00)
渋谷駅徒歩7分

月世界

完全にラブホテル街なので迷わずお店に辿り着こう。私史上、渋谷で最もネオい中華店はJ-POPが流れる「月世界」。

写真上：赤い麻婆豆腐、写真下：黄色い激辛麻婆豆腐　

この美味しさは吊橋効果でもなんでもない、自家製の醤（ジャン）の使い手による素材のおいしさ増強魔法が効いている。まずは2色の麻婆豆腐、どちらか決めるところからいってみよう。

個人的には山椒バッチリ、コクしっかりの赤が好き。黄色は、唐辛子を発酵させた「黄辣醤（ファンラージャン）」を使った酸味が効いてる。食べ続けていないと痛辛いタイプで、ある意味やみつき！

たっぷりかけた葱油がメイン、鶏を食べ終わったあともテーブルから下げずに置いたままにしてくれる。なんといっても自家製醤（ジャン＝たれ）が隠れた主役ですからね。このタレは持ち帰り販売も取り扱いあり。

月世界
東京都渋谷区道玄坂2-26-5 ひまわりビル１Ｆ
18：00～24：00（L.O.23：00）
第一月曜日と日曜日を定休、8月10.11日臨時休業
https://www.e-e-co.com/gessekai/ 

さて続いては、昼間のラブホテル街に鎮座する名店からランチをご紹介したい。

ムルギー

昭和26年創業（もうすぐ70周年！）、カレー好きの聖地のひとつではないだろうか。営業時間は11:30〜15:00という潔さ。

さぁ玉子入りムルギーカレー（1100円）の頂への挑戦は始まったばかり。そびえ立つ白米マウンテンの美しいこと...！白米マウンテン裏は無垢の世界。なるほどここに漬物をセットするのか。

紙ナプキンにつつまれた銀の匙が、こんなに高潔に見える場所はそう多くない。ファミレスのようなボックスシートでもりもりと食べた。うまいな、と噛み締めているうちに絶妙なバランスで食べ終えるカレーというものが、いつまでも好きだと思う。

ムルギー
東京都渋谷区道玄坂２丁目１９−２
11:30〜15:00
金曜・祝日定休
http://www.murugi.net/ 

かにチャーハンの店 

カニチャーハンしか食べない、問答無用に一点突破。カニチャーハンに最適化されたキッチンで無駄のない動きでカニチャーハンがジャッジャと炒められている様子はかなり気持ち良い。

吉野家ですら牛丼にするか否かで迷いに迷って店を出てしまうような優柔不断なお相手とはここ。昼も夜も駆け込みたい一軒目だ。

渋谷で一番のファーストフードは、うまい、はやい、また食べたい🦀

カニチャーハンの店 渋谷店
東京都渋谷区宇田川町３１－４　篠田ビル３F
11:30-15:45 (15:30LO)
17:00-22:00 (21:45LO)
定休日：毎月第一月曜（祝日の場合は翌日）

この看板しか目印ない↓

パーラー大箸

純洋食とスイーツの店「パーラー大箸」は名前の通り、お箸で食べても良い洋食スタイル。箱入りなお相手とのはじめましてに良いオフィシャルレストラン（来世彼氏用カテゴリー）だ。

ミシュラン一つ星店『sio』の鳥羽周作シェフが手がける洋食がいただけると聞いて、期待値が天元突破していたのにさらに飛び越えてきた。わぁおいしい！むしゃむしゃ！

カジュアルなクラシック、正統派レトロ、王道の先頭、なにかにラベリングしなくてもいい。洋食はウキウキすることが大事、きっと。ぜひデザートのプリンも召し上がれ。洋酒を効かせた軽めのクリーム×プリンは、味蕾が忘れ得ぬ愉悦である。

パーラー大橋
東京都渋谷区道玄坂1-2-3 東急プラザ渋谷 6F
11:00～23:00
https://shibuya.tokyu-plaza.com/shop/detail.html?_id=20055 

来世も渋谷でデートすると決めている。２軒目におすすめしたいお店渋谷編もいつか書こうと思います。営業状況は訪問前にご確認くださいね。