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「ゲド戦記」アレンはラノベの主人公としてみると面白い…らしいです。

今日ですね!ゲド戦記。

わたしももちろん、むかーし観たのですが、賛否両論のどちらかというと「否」側でしたので、あまり記憶がありません。だけど大人になってからみると新たな発見があってハマってしまったりするものなので、また観たいなあとおもっています。

つまり、金曜ロードショーでジブリ作品が放送されるときは、必ずと言っていいほどnoteに関連情報を書いているのですが、ゲド戦記に関してはあまり書けること・書ける熱量を現時点で持ち合わせていないということなのです。

なので、大好きな岡田斗司夫さんの解説動画の一部をご紹介しますね。

【UG# 342】『ゲド戦記』徹底解説 ・4月はジブリ特集⑨ / OTAKING explains"Tales from Earthsea"

ゲド戦記が面白くないわけ。

というと、面白いわ!!!という人に怒られてしまいますが、岡田斗司夫さんもはじめ観た時にあまり面白くないと感じたそうです。それはなぜなのか?

ジブリ作品は、ざっくり言ってしまうと「いい人が、いいことをして、世界が良くなる」という物語を描いています(風立ちぬをのぞいて)。観客も、映画のCMをみて、いつものジブリの作画に、手嶌葵さんの素敵な歌が流れてくれば、当然そのジブリらしさを求めて劇場へ足を運ぶ。

でも実は、ゲド戦記の物語というのはまったく逆の性格を持っていて、「悪い人が気休めを得る話」なのです。アレンは父を殺し闇を抱えるが、たまたま出会った少女によって「心の光」を取り戻していく。一見すばらしい展開に思えますが、見方によっては主人公が思考回路の浅いキャラクターとも取れるわけですね。。(アレン好きな方にとったらプンプンですね。汗)

アレンはサブカル・ラノベの主人公

とおもってみると、スッと話が入ってくるそうです。宮崎吾朗さんはジブリ好きにカルト映画を観させている。そのことに気づくと「ゲド戦記」への違和感が少し和らぐのではないかと。

ゲド戦記は面白くなかった、と感じる人ほど、ジブリらしさを無意識のうちに求めていたということのようです。だから、ジブリ作品ということはいったん横に置いておいて、「進撃の巨人」もしくは「エヴァンゲリオン」、もしくは「ひぐらしのなく頃に」だと思えばいい。そうすると、アレンの悪い部分や人としての未熟さというのは、そういうキャラクターなんだなと受け入れられる。

詳しくは動画をみてみてください。岡田さんのYouTubeはほんとうに面白いので、全オタクにみてほしいです(笑)

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補足です。「ゲド戦記」の原作はアーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』の主に第3巻の「さいはての島へ」になるのですが、プロットやキャラクター作りにおいては宮崎駿さんの絵巻物「シュナの旅」を原案としています。この「シュナの旅」の影響も強く受けているので、是非読んでみてください。

「シュナの旅」はチベット民話「犬になった王子」をもとにオールカラーで描かれた物語。穀物を持たない貧しい国民の生活を憂えたある国の王子が、旅の末に竜王から麦の粒を盗み出し、魔法で犬の姿に変えられてしまう。ひとりの娘の愛によって救われ、ついに祖国に麦をもたらすという民話です。

宮崎駿さんはこの民話のアニメーション化が夢だったのですが、日本ではこのような地味な企画が通るはずもなく諦めていたところ、文庫としての発行が決まったそうです。

ヤックルやナウシカのヒドラのような巨人も登場します。面白かったです〜。

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