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陰謀論って好きですか?

オーストラリア滞在中に、何度か語学学校に行きました。

上の方のクラスに上がれば上がるほど、「これってどう思う?」と気軽に意見を言ったりする時間が多くなります。

あとは、「これって正しいことだと思う?」と情報の真偽について話し合ったり、又は今あるルールのようなものが本当に良いことなのかとか意見を交わし合い議論する時間も多くなりました。

そういう題材を先生が準備して読ませたりする事も多い。それで、気にした事もないようなテーマについても色々知って面白かったです。

上級コースに上がると、こういう時間が本当に多い。

こういう題材って、日本ではあんまり話し合う機会がない人はすごく多いと思います。
ただ、わたしが出会った多国籍のクラスメイト達はすごくこういう話や意見交換に慣れていました。慣れていない人の方が少なかった。

これって、英語力の問題じゃないです

そして、そんな中でもすごく盛り上がり人気が高かったテーマがあります。
それは、“Conspiracy Theory”。訳して、“陰謀論”です。

外国人は雑談のネタとして
”Conspiracy Theory”が好きな人が多くめちゃくちゃ盛り上がります。

ま、だけど別にそれだけで陰謀論者というわけじゃないです。そういう話に興味があって好きなだけで笑。

日本だとどちらかっていうと、陰謀論のこととか話すと変な人に思われる場合も割と多そうですが、所変わればすごく変わるものなんだなぁと。

それは、根っこに批判的に物事を捉えたり、最初から与えられた情報をそのまま鵜呑みにせず疑った目で見る人が多いという事も影響しているのかなと…。

情報を一旦自分の中で消化して判断し自分の意見を持ったり情報の真偽を判断する。又は、分からないから一旦保留するといった情報の仕分けを自分で行う人の多さがあります。

普段から、“これはどう思うか?”“これは正しいと思うか?間違っていると思うか?その証拠は?”みたいな題材でエッセイを書いたり、議論したりする。
普段からそんな教育を受けてきたり、自分の意見や疑問を大事にしてあげようという周りの教育的な姿勢も影響しているのではないかと思っています。

クラスルームでの陰謀論に対する盛り上がりで私はそんな事に気付きました。
そして、物事は白黒で分けれないグレーな部分も多いという事も。どこからが陰謀論なのかハッキリ分けられないものも多いんです。

“陰謀論と思っていても陰謀ではなく事実だった。実はこの情報は違ってるという人がいるし、証拠にこんな情報もある。だから、よく分かんないんだよね。どっちだと思う?”

みたいな事で飽きずにクラスの一コマを潰すとかもありました。

“その当時は、正しいとされていたことも実は違っていた。陰謀論と思ってたけどそれは違ってて正しかったんだ!!歴史が証明したんだ!!!わーーー!!!!やべーー!!!!!”

みたいな事を興奮して話す人も多く、とても楽しい時間でした。

よく考えてみれば、「その当時の今」を生きていた人が未来になれば過去になりそれが歴史となる。それで明らかになるとかそういう事もあるからそりゃあそうだよねと。

どれが事実でどれがただの陰謀論か当てるゲームをして、「陰謀論者」と「陰謀論を信じていない人」で先生が適当にチームを分け敢えて片方の立場になって論じてみるとかもやりました笑

新たな発見も割とあってConspiracy Theory も突き詰めると面白いなぁと…。
わたしは好きな人の気持ちが少しずつ理解できるようになり自分もそんな話題が好きになりました。

まあ、中にはとんでもない方向に飛んでってしまっている人もいるんですけどね笑。まあ、それも見方によっては愛嬌でお笑いなんですよ笑笑
それに知識が多い子がツッコミを入れたりして、互いにあーでもないこーでもないと…。非常にもりあがった。

先生も一緒になってトンデモ論についてを検証しあったりもして、和気あいあいとしてたの思い出します。

海外の人と雑談した事ないと、陰謀論好きが多いのは知らなくて驚く人も多いかなと思いますが、私の経験では日本よりもそんな話が好物の人が結構いるんだなと知りました。

それは、与えられた情報だけでなく一旦疑ってかかる姿勢や批判的に見る姿勢が隠されているとそう感じます。
意見交換や建設的会話では、こういった事が意外と大事な部分なので、教育されてればそういう土台が育ってるのかと…。

さあ、あなたは陰謀論って好きですか?

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