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『ジーニアス:アインシュタイン』

ずっと観たかった、ナショナル・ジオグラフィック製作のアンソロジーシリーズ『ジーニアス』。最近、またDisney + に加入し始めたので見始めた。

シーズン1 は科学者で有名なアインシュタイン。全10話なので、さっくり観られるなって印象だった。アンソロジーシリーズの良さ。

人物像としてのアインシュタインにスポットを当て、その当時の時代背景や人間模様にスポットを当てる。
彼が晩年、人生を振り返り思い出してる感じで編集されていて時代が行き来する作りで印象深かった。

アインシュタインが生きた時代は、どんな立場の人でも戦争に翻弄されている時代だ。

彼は科学に興味を持ち、新しい理論を立て才能を開花させた。今や物理学の基礎にもなっている。
しかし一方で、時代のせいで振り回されることにもなってしまった。

タイトルに忠実であるなら、天才の苦悩が描かれていると言うとしっくりくるだろう。

時は、第2次世界大戦。
原子爆弾が落とされた時代だ。

大きな悲劇だ。そんな部分も描かれていた。

しかしながら、彼がいなければ理論が発達せず、科学も栄えなかったかもしれないのも事実。今のように便利な時代もなかったかもしれない。

戦争で得をするのは、本当に上のものだけ。殆ど全ての人間が苦しんだ。みんな犠牲者だろう。

Time誌は、アインシュタインのバックに原爆を軽々しく載せた。酷い話に思う。責めるべき場所はもっと違うところにある。

映像の中で、実験中の爆発が描かれていた。科学は発展中にも沢山の人を犠牲にしてきた。明るみになっていない事も多いだろう……。
それはもっと知られるべきであるはずなのにと、よく思う。
自己が犠牲にならなければ他人はどうでも良いと思っている権力者がいたんだろうな。愚かものも沢山いて、それに翻弄された人もいるんだろうな…。とても悲しいことと思う。

人殺しをして気持ちがいい人間の形をした悪魔以外は、戦争が起きて真に快感な人間なんていないと思う。
ただ科学を愛していただけで、間接的にでも自分の理論が使われたら嫌な気持ちがしただろうにと想像に難しくない。

彼のような創造性がある人々が、今の世界を創り上げてきた。それは素晴らしいことだ。

その一方で、悪魔のような方法に利用しようとしてきた人がいたというのも事実。

私の祖父は、戦争に行った。身体に銃弾が入っていたまま生きていた精神力の強い人間だった。酷い戦地の話も聞いた事がある。とても激戦地に送られた人だったからだ……。
色んな話を聞いたけれど、真に伝えたかった事は下のものは全員犠牲者だという事だったと思う。

とても円満な人で、揉め事が嫌いな人だった。
人同士の分断が起こりそうになると、仲介に入ろうとする心の優しい人だった。

アインシュタインの話を見ながら、彼から聞いた当時の戦争のエピソードとかをちょっと思い出してしまった。

科学はとても良い未来を作り上げる可能性がある素晴らしいものだ。もう絶対に、酷い歴史は何であれ繰り返しては欲しくないと思った。

悪魔を好き放題にさせる未来は、作ってはダメだよなあと心から思う。

私は過去の歴史から作られた話を観るのも、好き。その場にいた訳でもないから、全て本当のことかは分からないが学びも沢山ある。

それにたかが歴史かもしれないけど、現在とも繋がっているはずでそこも面白さ。

なかなか興味深いのでオススメできる作品でした。

シーズン2は、画家のピカソ。そして3はソウルの女王と呼ばれていたエルサ。

観てみよっかなと思ってます。

海外ドラマ、いろいろ!


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