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1月・2月に読んだ素敵な本を紹介します

2024年がスタートしてからこの2ヶ月は、いいペースで読書ができました。先月は記事を投稿しそびれたので、今回で一気に紹介したいと思います。

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50

哲学ジャンルは好きだけど、本によっては挫折することも多い私。しかし「超入門」の同書は、そんな懸念を忘れて没頭できました。エポケー、ルサンチマン、無知の知……それらをただの知識として置いておくだけでなく、現代の生活や仕事にどう応用していくかを示してくれます。一周目は「哲学って、こうやって生かすのか」と実感しながら読めたので、今後は課題にぶつかったとき、ヒントを得るための実用書として活用したい。

「他人」の壁

定期的に読みたくなる養老先生の本。「わかる」「理解する」と簡単に口にすることをためらいたくなります。名越さんの仏教心理学の視点が加わっているからか「本当にそうなんだよな」という感じで、いつも以上に辛辣で主張が鋭いのが新鮮でした。笑 以下の記事で詳しい感想を述べています。

その気持ち、なんて言う?ーープロに学ぶ感情の伝え方

浅井リョウさん、金原ひとみさん、吉澤嘉代子さん……作家やアーティストなど、言葉を扱うプロが表現した「言葉にできない感情」が詰まった一冊。「言葉にできない感情」は、言い換えると単純な表現が見つからない複雑な感情だと思う。近道がなかったら、遠回りするしかない。でも、遠回りすることでしか見つけられないものがあるように、感情も遠回しな表現を選ぶからこそ、拾えるものがあるのかもしれないと、思わされました。

観察力の鍛え方

問いと仮説の無限ループを生み出す「観察」の姿勢について。最終章の「あいまいのすすめ」で一気に解像度が高まる感覚がありました。文学とか詩とか音楽に触れたとき、言葉より先に涙が出ることがある。それは多分、創作者が「あいまいなもの」「わからないもの」と真摯に向き合い、観察を通して「わからないまま」形にしてくれているからなんだろう。そういう創作物とずっと共鳴したい。だから私も「わからない」と真剣に向き合い続ける観察者でありたいと思いました。

やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方

長く生活していると、当たり前になって疑わない習慣がたくさんあります。こうした本と出会うおかげで、それらを「確かにやめてみるのもありかも」と、新しい選択肢が生まれるから嬉しい。「やめる」選択が、メンタルやマインドの前向きな変化にもつながっているところにも背中を押されて、真似したくなります。とりあえず3月、一回土鍋でご飯炊いてみたい!

パリの砂漠、東京の蜃気楼

金原さんの初エッセイ集。金原さんの言葉の流れに乗っていると、自分も同じように心の中にあるものを吐露したい衝動に駆られる。エッセイは、環境、人の会話や関わり、それに伴う感情の機微一つ一つに向き合い、言葉にしていくことで生まれるのだと思う。小説の世界よりも、ずっと繊細で脆い。読みながら「こんな文章が書ける人になりたい」と思っている自分がいました。

幸福論

ビジネス本、エッセイ、漫画、対談本……数多くの文章がつまっている本をたくさん読む充実感はあるものの、やっぱり人生には詩が必要だと実感させてくれた思い出深い一冊です。感想の詳細は、以下の記事に書いています。

そのほか

そのほか、1〜2月はいろいろ手に取りました。やず本やさんでは、星野源さんの『働く男』をざざっと読破(登場した映画や音楽をメモしまくった)。仕事に関わる本は『SNSマーケティング7つの鉄則』『デジタル時代の基礎知識「PR思考」』を必要なところから読み進めたりもしていました。


こうして2ヶ月を振り返ると、充実した読書タイムがけっこう確保できていたんだなとうれしくなります。でも、こうしてみると、最近全然小説を読んでいないことに気がつきました……3月の一冊目は、久しぶりの小説にしようかな。

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