黄色い憧れ

おさるのジョージ。
ごくたまに。ほんとにたまに。雑念を入れたくないけど、テレビ画面が付いていて欲しい時にたまに見る。

ただ、雑念は入らないかもしれないが、なんだかいろんな意味で頭の中が忙しくなる。

なんだこの猿は….理解力があり過ぎるぞ…犬を探している…しかもその後なぜか友人という設定の人間の女の子と犬と豚に芸を教え始めたぞ….天才か…

この黄色い服の人は誰だ…ジョージの家族?なのか?ジョージの世話を焼いているようでうっかりジョージに助けられたりしているぞ…

そんなこんなで結局頭の中は忙しい。

そんなものだから、おさるのジョージの柄のバッグやチャームなどを付けて歩いてる人などにすれ違うとわりとすぐ「あ、ジョージ」と反応できるようになってきた。

ある日、なんともいえない黄色っぽい色合いの帽子と黄色っぽい上下セットアップを着ている男性とすれ違った。

どこかで見たことが…

あ!!たぶん、あれだ!あの人だ!ジョージに出てた黄色いオジサン!

1人でテンションが上がった。

その人はたぶん雰囲気10代後半から20代前半頃の男性だ。

なるほど、そうか。まあ、そうか。そういう人もいるか。しかも黄色いおじさんは凖主役っぽい立ち位置ではあるわな。

しかしながら、今まで意識してなかっただけかもしれないが、黄色い帽子のおじさんになりたい、もしくは憧れているであろう人物に初めてお目にかかった。

なんか嘘みたいなシチュエーションだが、本当にいた。誰かと一緒に居る時に見るべきだった…誰も信じてくれないか?

いや、それともわたしが気づかないうちに、おさるのジョージに感化され過ぎていてそういう風に見えているだけなのか?

そして憧れられる存在ではない前提で勝手にわたしが思っていただけで、立ち位置、設定的にも憧れられて然るべき人物かもしれない。またわたしは色眼鏡で人を判断してしまった…

…雑念は以前より増えた気がする。


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