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【1万字】留学、休学、フリーランスを経て出会った天職。人生に希望と葛藤を抱えるすべての人に届いてほしい、”自分らしく生きるための講座”ができるまでー伊佐間梨華さんインタビューー

ゆるく、あたたかく夢を叶えていく”いさまコミュニティ”

ーーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

伊佐間梨華(いさまりか)です。28歳で、フリーランスとして働いて5年目になります。
今やっていることは自分の本当にやりたいことを見つけるコミュニティの全体運営、コーチングスクールのお手伝い、自身のコミュニティである "いさまコミュニティ”とライフコーチング、それにコーチングを教えたり、英会話の講師もちょこっとやっています。

(写真:左:わたし、 右:オーストラリア人の親友エスター)

ーーその中でも特に力を入れれていることは何でしょうか?

自身のコミュニティである "いさまコミュニティ”の運営、”好き”を仕事にする「じぶんビジネス講座」、コーチング・カウンセリング講座です。ひとつだけのつもりが3つになってしまいました(笑)。どれも自分の原体験がモチベーションになっています。

ーーまずご自身のお名前が入っている "いさまコミュニティ”について聞かせてください。

このコミュニティには、「起業でも複業でもフリーランスでも英語の勉強でも、何かしら頑張りたいことがある人」「夢がある人」が参加してくれています。あったかくてゆるくて、自分のやりたいことを実現していきたい、毎日を楽しく生きたい人が集まったコミュニティです。
学生時代にオーストラリアに留学していたのですが、初めの頃は英語も話せず友達もできなかった孤独な経験があったので、一人で頑張るのは大変だし、みんなで一緒に頑張れたらいいよね、と。
”いさまコミュニティ”は、自分のペースで頑張りたいけれど頼りたいときは頼る、みんな自立していてもどこかでつながっている。そんな、あたたかさ、一体感、多様性、という言葉がぴったりのコミュニティです。そういうものを感じられるつながり、居場所としてコミュニティを作っています。それが私のありたい姿だし、みんなにも体現してほしいと思っています。

日本の就活への絶望、そして天職との出会い

ーー何かを頑張りたい人にとって、同じように頑張る人たちが集まる場所があるのは心強いことですよね。講座についても教えてください。

好きを仕事にする「じぶんビジネス講座」については、留学から帰国して就活をしたときの経験が元になっています。

大学の卒業式にて、国際関係学を一緒に学んでいた友人と。

徐々に英語も話せるようになって信頼できる友人もでき、最後には最高だったと思える留学生活を終え、日本に帰国。でも、帰国していざ就活を始めてみると、イメージと全然違って絶望しました。自分が本当にやりたいことができないのが大人なんだと、妥協することを刷り込まれ、自分や日本の未来に対して希望を持てず、衝撃と悲しみで先が真っ暗になったんです。
それと同時に、「仕事ってつらいけど、これが人生だしな」って諦めるのなんて絶対に嫌だと思いました。そこでまずは力をつけるため、人材系のベンチャー企業に入社予定でした。

私には”人の夢と目標を叶えるお手伝い”をしたいという想いがあり、その人の人生を心と技術面の両面からサポートしたかったので、人材業界や教育業界を見ていました。入社前のインターンで人材紹介サービスの営業として、正社員さんと同じ内容で働くことになったものの、想像していたものとはちょっとちがっていて。社員さん達は良い人だったのですが、みんな疲れた顔をしていて、その会社のビジネスでお客様も喜んでいない。会社だけが得をする状態に違和感が消えませんでした。悩んでいたときに、同期からも「りかにはもっと違う場所が似合うと思う!」と背中を押してもらい、内定を辞退しました。
お世話になった人たちに伝えるのは辛かったし、せっかく掴んだ内定を辞退し、またひとりで、違う道を進むことへの恐怖や不安を覚えたことも今でも鮮明に覚えています。

ーー帰国後のギャップがかなり大きかったのですね。

日本にいたら電車で疲れた顔をしたサラリーマンやピリピリしていて心の余裕がない人ばかり。オーストラリアにいた頃は空が青いだけで幸せだったのに、日本では幸せを感じる余裕がないなと感じて、オーストラリアが恋しくて。
オーストラリアに戻ろうと決め、その前にお金を貯めようと思ってたまたま見つけた仕事が、天職となる英語学習カウンセラーです。そこで私の人生は大きく変わりました。

英語カウンセラーのお仕事って、生徒さんには英語をやりたい目的や夢(留学、起業など)があって、それに対し専門性をもったうえでサポートをするんですが、生徒さんのモチベーションもあげられるし、英語学習という技術的なサポートもできる。マインドとテクニカルの両面をサポートできるし、「まさにこれが私のやりたいことだ!」と、どハマりしました。
自分が留学中に英語で苦しんだからこそ伝えられることも多くあって、好きと得意を生かして、入社してなんと3か月で社内成績1番になっていました。

渋谷のオフィスにて。フィリピン人の英会話講師と。

ーー3か月で成績1番ですか!まさに天職だったんですね。

1つ1つ仕事を丁寧に教えてくださった周りのおかげでもあるんですが、その経験から、自分が好きで得意なことをするって大切だし、自分としては楽しんで話してるだけなのに、感謝の対価として、お金をいただけるって、本当に最高だなって思ったんです。

自分が頑張ることで、お客様も、会社も、私も、みんながハッピーになるビジネスで、まさに三方よし。これは、自分の中ではすごく大事にしていることです。それまでは朝も起きられないほど毎日が本当に憂鬱だったけれど、仕事が充実したら人生が格段に良くなったんです。
仕事って人生の中で占める割合が大きいと思います。1日8時間、週5日間働くとして、その時間がハッピーになったらフルタイムでハッピーですよね。

ーー天職に出会ったことで人生が変わったから、みんなにも”好き”を仕事にしてほしいし、そういう人を増やしたいと思って始まった講座なんですね。

そうなんです。ちょっと時期はずれるんですが、この体験がもとになって、その後、キャリア系のコミュニティに新しく関わり始めました。それが今コミュニティマネージャーをしている、自分の本当にやりたいことを見つけるコミュニティです。そこでは参加者が自分のやりたいことを言語化したり、自分に自信をつけたり、コミュニケーション能力を高めたりするワークに取り組んでいて、まさに私が必要としていた「好きを仕事にするために必要な要素」が入っていました。私も最初は参加者として学んでいたのですが、最初に参加した時から「これ私がやりたいものそのままあるじゃん!」と一目惚れして、勝手に手伝い始めました。そうしたら、創設者から直々に「働いてみる?」と言ってもらえて。それまで働いていた英会話スクールををやめて、そのまま飛び込みました!(笑)タイミングよくコミュニティマネージャーもやらせてもらえることになったんです。

毎年開催している、いさまパーティー。大好きな仲間たちと。

コミュニティで1000人近くの方たちと面談する中で、「仕事が楽しくない」「やりたいことが見つからない」と言っていた人たちの人生が、ワークに取り組んだり、1対1のコーチングやカウンセリング、コミュニティメンバー同士の繋がりを通して、少しずつ良くなっていく場面を何度も見てきました。最初は自信がなかったメンバーが、自分に自信を取り戻して、力強く自分で自分の人生を歩んでいく姿を見ているのがとても嬉しくて、仕事にとてもやりがいと誇りを感じていました。

キャリア教育事業のメンターさん・コーチング講座受講生たちと。

だけどワークを終えてもやっぱり止まってしまう人はいて、その先のサポートが弱いなと思ったんです。
やりたいことはわかったけど起業する自信がない、フルタイムでやっていけるか不安、といった現実的な壁があって立ち止まったりしてしまいます。そんなとき、私がサポートすることによって目の前の人がもっとハッピーになれたら嬉しいなと思って。
なのでまずは私が体現するために、ビジネス、マーケティングなどをコツコツ勉強して実践を重ね、体系的に落とし込んだのが「じぶんビジネス講座」です。

ーー伊佐間さんだからこそできる、これまでの経験、知識、そして熱い想いがぎゅっと詰まった盛りだくさんな講座ですね。

はい、そんなイメージです。講座を受けてくれたクライアントさんは実際に自分の好きなことでお仕事をもらえるようになったり、お習字教室を開くようになったり、ライターや秘書として活躍し始めたり、雑誌を自主制作し始めたり。本当に人って、やりたいことが見つかって、それが腑に落ちると、ものすごい勢いで目をキラキラさせながら進んでいくんです!そんな姿を横目で見ているのがものすごく楽しくていつもワクワクしています!

ーー3つ目の「人の役に立つことを仕事にしていきたい人向けコーチング&カウンセリング講座」はどんな講座でしょうか。

この講座は、その人本来の良さや才能、魅力を引き出す講座であり、そのための手法を学び、それを仕事にしていくための講座でもあります。そのための要素としてに、①その人の性質を理解すること(人間理解)。②その人の理想やありたい姿を一緒に描くこと(コーチング)③その過程の障壁となりそうな、心のブレーキをゆるめること(カウンセリング)があると思い、これらを「網羅的」かつ「体系的に」に学べるようにしました。さらには、これらを仕事にしていくために必要な「ビジネス」「SNSマーケティング」などの要素をも盛り込みました。

ーーとても豪華で、もりもりな講座ですね!!!

そうなんです。私が欲張りなもので。学んで終わりじゃなくて、ちゃんと頭で理解したものを、しっかり実践し、スキルを磨き、それを仕事にしていく。そこまでできるようになってほしくて。

ーーもう少し内容について詳しく教えてください。

ありがとうございます。まず、最初の「①の人間理解」ですが、様々な診断テストや、ツール、これまで私が3500人以上の方とお話してきた経験や知識をもとに、人の性質や特性にあわせたコミュニケーションや、アプローチ方法も、余すことなくお伝えします。

そのうえで、コーチングやカウンセリングの手法を使って、その人に合わせて、その人の課題を特定し、それに対して適切なアプローチがとれるように、知識を伝え、実践練習をたくさん積んでもらいます。自分のやりたいことを言語化できない、言語化はできたけど自信がない。ではそれをどうしたらいいか?と考えていたときに課題って人それぞれだなと思って。その人がぶち当たる課題を1つ1つクリアーにしていけるように、講座ではコーチングやカウンセリング、認知行動療法、メンタルモデル、アート思考、ナラティブキャリアカウンセリングなど、これまで学び実践したことを、総合的に組み合わせてお伝し、私からの実践フィードバックもたくさん受け取ってもらえるようにしています。コミュニティマネージャーとして、これまで多くのワークショップを運営したり、人と向き合ってきた経験があったからこそ、実在する理論をしっかり現実に落とし、人の変容を、体系的かつ構造的に捉えられるようになっています。

ーーコーチングスクールはたくさんあると思いますが、一般的なスクールといさまさんの講座の違いって何でしょうか?

一般的なスクールは内容がコーチングに寄っているものが多いのですが、私の場合はカウンセリング要素も取り入れています。やりたいことがあってもできない、という心のブレーキがかかってしまう本当の理由は何か?それをどうしたらなくせるか?というところまで一緒に探っていきます。コーチングが+(プラス)→+にするものだとしたら、カウンセリングはー(マイナス)→0にするようなイメージです。
悩みの根本となる原体験まで深く見ていくので、涙を流してくれる人も少なくありません。でも感情を流せると、本当にすっきりとした顔になって、よりパワフルに進んでいけるんですね。だから私は、コーチングとカウンセリング、2つのアプローチがあってこそ、その人は本当の意味で、自分の人生を、自分の力を最大限に発揮しながら生きていけると思っているんです。

ーーなるほど、本当に本質的に「人と向き合うこと」を学べそうですね。

そうなんです!!!!さらには、それをボランティアではなく、仕事として、できるような「ビジネス要素」も取り入れています。コーチやカウンセラーとしても、複業からでもいいので、お金をいいただけるようになるように、SNSマーケティングや、コンセプトづくり、他のコーチとの差別化、押し売りせずにお客様から「ぜひコーチングを受けたいです」といってもらえるような仕組みづくりなどの内容を盛り込みました。これは、「コーチングを学んだはいいけど、プロとしてやっていく自信がない」「感謝されるのは嬉しい、やりがいはあるけど、本当はしっかりお金をいただいたうえで、自分のコーチングを提供したい」そんな方々にもたくさん出会ったからです。コーチを志す人は、本当に純粋に人の役に立ちたい優しい人、穏やかで人想いな人が多いんですね。そんな彼らが自分の夢をあきらめないために、彼らがちょっと苦手意識があるビジネス要素を盛り込んだというわけです。

ーーなるほど~!本当に必要なものが全部入っている感じがしますね!この講座は、そもそもどんな想いから作られたのでしょうか。

コーチングは簡単に言えば「もっと良くなる、理想に近づくための手法」です。それを「体現できる人」や「エゴでなく、本当に人と向き合って、人の人生をよりよい方向に一緒に向かえる人」を増やしたいんです。私が大切にしていることとして「循環」「経験」「ご縁」「チャンス」があります。自分の受け取ったものを周りに循環できる人でありたいし、自分が成功した方法などは他の人にも共有して、その人もうまくいく、さらにそれを循環させていく、みたいな流れを作っていきたいんです。自分のサポートによって”人をサポートできる人”を増やせるような仕組みがあったらいいなと思っていて、そのひとつとしてコーチング・カウンセリングを使いました。そういう人が増えたら世の中はもっと良くなると信じています。

(株)ワコールの有志団体で実施したワークショップ

「自分自身の人生を生きてほしい」休学中のインターンで見えた想い

ーーコミュニティの運営に、講座に、とタフに活動されている印象を受けますが、伊佐間さんの原動力となっているものは何でしょうか?

大前提として、「自分の人生を生きてほしい」という想いがあります。 
そのために夢や目標を言語化して、そこに向かっていくための道筋を描いて、それをメンタル・テクニカル両面でサポートできて。私も全力でサポートするし、コミュニティも使うし、循環させるためにどうしたらいいか考えて、さらにそれをできる人が増えたらいいなと思っています。

ーー「自分の人生を生きてほしい」という想いは、留学から帰国したときの、理想と現実とのギャップがきっかけになっているんでしょうか?

それもありますし、あとは私自身、留学中に目的を見失って病んだ経験が大きいですね。
もともと国連職員になりたいと思って留学したものの、英語がなかなか話せるようにならなくて、その結果勉強にもついていけない。国際協力という大枠で捉えていたけれど、その中でのやりたい分野(教育、女性、人権)や、手段(NGO職員、調査員、啓発)もわからなくて。一体何のために留学したのかわからなくなってしまい、摂食障害を発症して1年間休学しました。
休学中は一時帰国して精神科に3つ通っていたのですが、なかなか症状は良くならず。ここで普通の人であれば療養するのですが、私は休学中の1年でやりたいことを全部やってみたいと思って色々行動しました。

ーー休学中の活動について具体的に教えてください。

まずは興味のあったNPOでインターンすべく、パレスチナ事業ボランティアに電話して申し込みました。実際にはインターンの枠はなかったのですが、ボランティアでもいいので、と頼み込んで。電話をとってくれたのがとても親切な方でどうにか働けることになり、とても感謝しています。
1年弱くらい、日本にいる難民の人と関わって病院へ連れて行ったり、ご飯を作ったり、翻訳をしたりしていました。最初はいろんなミスで迷惑をかけてしまったこともあり、全然使えなくて自分でもポンコツだったと思います(笑)。

またそこで出会った人に難民支援協会を紹介してもらい、同時期に難民支援の学生団体にも参加しました。その団体は世界難民の日に啓発イベントを主催していた団体で、在日難民の子どもに学習支援をしたり、ユニクロと提携して衣料品回収を行っていたりしました。

ーーそこではどんなことをされていたんですか?

いくつかの団体や企業に声をかけて、プロジェクトマネージャーとして、難民問題とフードフェスティバルを掛け合わせたようなイベントを開催しました。オーストラリアではいろんな国のフェスティバルがあるのですが、難民問題もそのような切り口で何かイベントができないかなと。
難民問題というと難しいけれど、食事であれば身近に感じてもらえるのではないかと、フードフェスと称して難民の方のいる国の食事を食べられるようなイベントを提案しました。そこからはUNHCR(国連難民高等弁務官)駐日事務所やユニクロ、大塚食品、イベント会社など色んなところに電話して、協賛を得て、資金援助や会場の協力をしてもらうことができました。当日は200名ほどの方が参加してくれて、イベントは大盛況に終わりました。集まったお金は全て寄付しました。

イベントの様子 NHKや日テレでも放送された
協力してくれた運営メンバーたち

ーーすごいですね。体調を崩して休学していたとは思えないほどの行動力です。

やっているうちにわかったのが「私って意外とこういうの得意なんじゃないか?」ということです。自分に自信がなかったけど、人を巻き込んだり自分の想いを伝えたり、みんなに寄り添って巻き込んで行動を起こすことが得意なんだと気付けました。精神科に通いながらの活動ではあったのですが、それで摂食障害の症状も少しずつよくなっていきました。
休学中の1年間で国際協力の場面は割と見ることができて、興味があるのはわかったけれど、今度は自分は、非営利の世界と対照的である、ビジネスの世界でやっていけるのかを確認すべく、人材業界でインターンをしました。

なぜビジネスかというと、国際協力の場で働いている人が必ずしも幸せであるのか、そこへの疑問がぬぐい切れなかったからです。支援する前に自分が満たされていないと他人の支援ができないのでは?と思って脆さを感じたのを覚えています。海外では寄付文化があるけれど日本ではそういった文化がなく、どうしても一時的な解決方法で、問題の根本的な解決に繋がっていないと感じました。
また実際に国際協力の場を経験して「そもそも私が国際協力でやりたいと思っていること自体エゴなんじゃないか」とか「大学院に進学するお金を目の前の人に支援したほうがいいのでは?」と考えが少し変わったのもありました。遠くにいる誰かよりも目の前にいる人を幸せにできるスキルを身に付けてから戻ってこよう、と思って国際支援のフィールドを離れました。

ーー一旦立ち止まってシフトチェンジをしたんですね。実際にビジネスの場を経験してみてどうでしたか?

やってみると、まあできるっぽいぞ、と(笑)。私は自分が本当に好きなサービスで、それが本当に人の役に立っているという感覚さえあれば、ビジネスの世界でも働けるのだとわかりました。ちょうどその頃から元気になってきたので大学にも復学しました。

休学中には、旅行、アルバイト、インターン、、、色々なことを経験する中で、自分の好きなことや得意なこともわかり、将来やりたいことの方向性も見えました。
面白いことに、方向性が見えると元気になって、そこから人生に光が差したのです。だから自分の好きなこと・得意なことや進む方向性を持つことって大事なんです。それがその人の支えになりますから。
つらいときも「このために頑張ってるんだ」と思えるようになるので、それを見つけるサポートができればと思っています。

ーー自分の人生を生きてほしいという想いにはそんな背景があったのですね。帰国してからはどのように過ごされたのでしょうか。

先ほど少し話したのですが、帰国していざ就活をしてみると、社会人は辛い、実力がつくまではできることをやる、妥協して生きていくことが大人になることなど「自分の好きなことで生きていくのは無理なんだ」って絶望してしまったんですね。

一方で「”好き”を仕事にするって本当にできないことなの?」という疑問を持ちました。それなら、好きを仕事にしてる人に会って確かめてみよう、と。そうしたら、好きなことを仕事にして、輝いている人にたくさん会うことができて「なんだ、できるじゃん、いっぱいいるじゃん」と希望が持てました。できると思えた瞬間に人生が変わって、自分もやってみたらできるし、みんなやればいいのに、と思ったんです。そして私は人との出会いで変われたから、好きなことを仕事にしている人と、それをしたい人をつなげる交流会を定期的に開催しました。

しかしそこでまたしても壁にぶつかりました。参加者の人たちは感謝してくれたけれど、実際にそこから行動できる人はわずか。みんな日常に戻ってしまうのが現実でした。
やりたいことが言語化できていなかったり、やりたいことはあっても環境が阻んでしまったり、色んな原因にアプローチする必要があると思っていたときに出会ったのが先ほどもお話しした、キャリア系のコミュニティです。

初日に参加して「私がやりたいものがここにある、ここで半年後に働きたい」と思ってお手伝いを始め、3か月後には運営側としてジョインしていました。
行動の壁となってしまう要素をつぶしていく手段としてワークや理論、コミュニティがあるのですが、それ以外にも、できないと思ったときに「大丈夫だよ」って言ってもらえるコミュニティがあるとか、やってみたいと思ったことを試して、フィードバックをもらえる場所があるとか、そういうのが大事だと思っていて、そこにはそれが全部詰まっていました。

ーーそれが好きを仕事にする講座を始めるきっかけにもなっているんですね。

ワークに取り組んで、悩みに対しての全部の答えは出たけど、それでも止まってしまう人もいます。それくらい、心の問題って根深いんです。前に進むためには継続的な支援や根源となっている恐れへのアプローチとしてのコーチング、仲間が必要で。
やりたいことを言語化して、理想はわかったけど現実世界で叶えていくにはある程度のビジネススキルや知識が必要で、じゃあそれを私が学べばいいなと思って合体させちゃいました。

まだ人生を諦めていないあなたに

ーー前に進めずに悩んでいる人のサポートをするため、伊佐間さん自身も学びながら体現して作ってきた講座やカウンセリングは、どんな人におすすめですか?

一言でいうと”葛藤をもっている人”です。
自分の人生でやりたいことはあるけどもがいてる人、諦めかけてる人、本当は力あるのにってどこか信じてる人、まだ放棄してない人。そんなふうに希望は持っているけれどどうしたらいいかわからない、そんな人にぜひ受けて欲しいです。

素敵なものを持っているのに、社会に出て色々なしがらみがあってくすんでしまうことってあると思います。そのくすみが少しずつとれて、美しくなっていく、伴走しながらその美しさを見ていくプロセスが、本当に本当に心の底から大好きなんです。大人になるにつれ、色んなしがらみや責任が増えていく中で、その人が何を大事にして、どんな人生を歩みたいか、それを自分自身で納得し、選び取った上でサポートをしていきます。

コミュニティメンバーとのパーティーにて、クライアントのアーティストさんと。

こうなりたい、こうありたい、とか自分の中に信じてるものがあるのに何からやっていっていいかわからないという人には、やり方がわからなければ伝えるし、一緒に考えます。あなたの人生を生きられるように一緒に走ります。それを支えるのは私だけでなく、コミュニティのメンバーもいます。
私の人生はもっとよくなるはず!と希望をもった人や、本来の私って実はもっとすごいはずとどこか自分を信じてあげられる人に来てほしいです。私も全力で向き合って、あなたの人生をスパークするのをお手伝いします!

ーー最後に、今後の展望について教えてください。

今後、私のような人を増やしていけるためにクライアントさんを増やして、講座ももっと作って、そして自分の会社を作りたいです。
私は旗を立てる役でさらにその旗を伸ばし続ける役でありたいと思っていて。私がいちばん大っきな花を咲かせておくから、みんなも一緒に咲こうよ、みたいな(笑)。自分から輝きあふれ出てしまった光を分け与えられる存在になれたらいいですね。

ーーすでに自身のコミュニティも持っていて、個人でのお仕事も順調に進んでいる中で、あえて会社を作りたいと思う理由はなんでしょうか?

理由はいくつかあるのですが、個人事業主としての仕事や、自分のコミュニティを作るという目標はだいぶ達成できたので、今度は組織を作りたいと思いました。あとは単純に、一人でやっていくには限界があるというのもあります。
そして何より、自分自身も成長し続けたいという想いがあります。人の人生を責任を持って背負うのはハードルが高いですが、それができるようになったら自分の成長にもつながります。自分が成長しないと人のサポートもできないし、自分が常に挑戦していないと人の挑戦も応援できないので、自分が成長することも大事にしています。

理想の会社像としては”一人一人が個性や強みを生かして自由に働いてるけれど会社として成り立っている状態”で、その概念が本当にできるのか試してみたいです。

今後の構想としては、コミュニティでの経済圏を作ることも視野に入れています。コミュニティ内でそれぞれがプロとして仕事をしていて、それに伴ってお金や感謝の流れも循環している。「こういうことをやりたいんだけど」という意見が出たら「じゃあこういう人いるよ」っていう紹介をしたり、「困ったらとりあえずいさまちゃんに聞いてみよう」と思ってもらえたり、そこから小さいプロジェクトができる。そんな仕組みが理想です。
そのためにコミュニティメンバーがもっと活躍できる場も作りたいし、自分ももっと活躍して信頼してもらえるような人になれたらいいなと思います。

読んでいる方へメッセージ

やりたいことをやるには正攻法でなくても良いんです。いつもなんかよくわからないけど、なんかうまくいっちゃった私だからこそ、既成概念に囚われず、自分がやりたいことをその人らしいやり方で叶えていく。そんなスタンスで、私はこれからも周りを巻き込んでいきます。たとえ、ちょっとうまくいっていない時も、それも私の大事な大事な人生の一部、展開としておもしろくない?と思って俯瞰できたら人生の深みと醍醐味が味わえるようになりますよ。
だって、あなたにしかできない、あなただけの人生ですから。

色々と語りましたが、私は自分の大好きな人たちと「楽しいね」って言いながら仕事をしたいし、みんなにもそうしてほしいと願っています。人生をもっとスパークさせたい人、大変なことも含めて人生を全力で楽しみたい人、ぜひ一度お話ししましょう!

ーー伊佐間さんの活躍によって自分の人生を生きられるようになる人がさらに増えそうですね。本日はありがとうございました!

「いさまりか」とお話してみたい!「講座の詳細を知りたい」という方は、LINE公式より「お話してみたい」「講座詳細希望」とメッセージください。

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