【前編】うろ覚え函館観光レポ ~五稜郭とか見えてうれしかった~
だって里見さんがやってたもん
思い返してみれば、4年前から函館に行きたかった。
家族旅行で北海道の伯母の家に行くことになったとき、「函館に行こうよ」と提案した。伯母の家は旭川にある。旭川から函館までは車で約6時間。北海道の広大さをすっかり忘れていて、結局時間がとれずこの時は諦めた。
それから4年、久しぶりに家族で伯母の家に遊びに行くことにした。今度こそ、函館に行きたい! 五稜郭が見たい! だって大好きな里見浩太朗さんが『五稜郭』(‘88年)やってたもん!
でも
全然内容覚えてない。
ふわっふわの記憶
1988年の「年末時代劇スペシャル」として放送された『五稜郭』。当時は紅白歌合戦に対抗すべく、各局が年末年始に超大型時代劇をこぞって制作していた時代。
『五稜郭』もテレビ版のオールスター時代劇と呼ぶにふさわしい大作だ。里見浩太朗と渡哲也の顔合わせが話題を呼び、合戦シーンも好評だったらしい。
言われてみれば、時代劇専門チャンネルでも数年前に放送していた気がする。が、観たはずなのに全く覚えていない。予告に珍しく洋装でおヒゲ姿の里見さんがいて、大砲とか出てきていたような…? そもそも何と戦っていたのかすらわからない。歴史に疎いのは認めるが、あんまりだ。
リスと金塊を探しに行くことにした
もうひとつ、行きたい理由が野田サトルさん作の『ゴールデンカムイ』を読んだことだった。アイヌが残した金塊をめぐって北海道中を大冒険する物語と、魅力的でちょっとヘンな登場人物、そして狩猟グルメという要素がごった煮になった漫画だ。一部では“和風闇鍋ウエスタン”なんて称されているとか。この作品の最終決戦の舞台となるのが五稜郭だ。
現在はアニメの第4期が放送中で、今後は実写化も決定している。漫画はすでに完結しているが、私は友達に借りて読むか、無料公開の時期に一気読みしたことしかない。こちらも内容がうろ覚えだ。
余談だが、私は小学生のころ“シマちゃん”と“リッキー”というつがいのシマリスを飼っていた。今でもずっとハムスターを飼い続けている。生粋の小動物好きだ。
そんな私に、友達が「これ読んだらリスが食べたくなるよ」と言って貸してくれたのが『ゴールデンカムイ』だった。
そう、信じられないことにこの漫画にはリスを骨ごと叩いて「チタタㇷ゚」という肉団子にして食べるエピソードがある。それもかなり序盤に。もちろん私はリスを愛するものとして読むことを拒否した。が、好奇心に勝てず、読んでしまった。
私はリスが無性に食べたくなった。
歴史はうろ覚え、リスが食べてみたい、五稜郭とか出てきた気がする。
こんな理由で、私は函館に行くことにした。
後編へつづく→
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