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書籍紹介

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記事一覧

【書籍紹介】Ferdinand von Schirach, Der Fall Collini(コリーニ事件)

【書籍紹介】Ferdinand von Schirach, Der Fall Collini(コリーニ事件)

フェルディナント・フォン・シーラッハの『Der Fall Collini』は「コリーニ事件」として邦訳も出ており、映画化もされている知る人ぞ知る作品です。

豪華なホテルの一室で起こる殺人事件。

殺人者コリーニは自分が立った今射殺した老人ハンス・マイヤーを何度も何度も蹴る。気が済むまで。

そして、ホテルのロビーに降り、警察を呼ぶように従業員に言い、警察が来るまでロビーのソファに座って待つ。

Mikakoのドイツ語通信 2022年第11号 Doch kein Freedom Day?

Mikakoのドイツ語通信 2022年第11号 Doch kein Freedom Day?

目次- ウクライナ戦争
- Freedom Day
- マスク着用やワクチン接種と無知の科学
-オンラインイベントのご案内
-DWのニュースで鍛えるドイツ語(B2)リスニング
-フランツ・カフカの執筆に関する名言の謎

Mikakoのドイツ語通信 2022年第7号 Alltagsdiskriminierung

Mikakoのドイツ語通信 2022年第7号 Alltagsdiskriminierung

目次-日常的な差別について(おすすめ書籍)

-オンラインイベントのご案内

-Manja Präkels, Als ich mit Hitler Schnapskirschen aß

-ドイツ語慣用句シリーズ

Mikakoのドイツ語通信 2021年第25号 Sprung

Mikakoのドイツ語通信 2021年第25号 Sprung

目次-近況報告
-Redewendungen der Woche 今週のドイツ語慣用句 KW35/2021
-【書籍紹介】Ostfried Preußler著、『Das kleine Gespenst(小さいおばけ)』(Thienemann)

Mikakoのドイツ語通信 2021年第24号 Ära Merkel

Mikakoのドイツ語通信 2021年第24号 Ära Merkel

目次- Bundestagswahl 連邦議会選挙 & Ära Merkel メルケル時代
- 【書籍紹介】野口 真南著『見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑』
-【書籍紹介】大野和基編著『マルクス・ガブリエル つながり過ぎた世界の先に』
- Redewendungen der Woche 今週のドイツ語慣用句 KW34/2021

【ドイツ語レッスン】 Landeskunde(地域研究) 書籍紹介

ドイツ語学習では、Landeskunde(地域研究)という分野も重視されています。ドイツ語圏の地理、政治、歴史、文化や、最近では移民・難民向けに日々の暮らしに関する内容も扱われることが多くなっています。

【紹介書籍】
Landeskunde aktiv ab A2 23.50 EUR: https://shop.hueber.de/de/sprache-unterrichten/deutsch-
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【書籍紹介】Mein Kampf - Eine kritische Edition 歴史批判的注釈付き『我が闘争』

【書籍紹介】Mein Kampf - Eine kritische Edition 歴史批判的注釈付き『我が闘争』

2016年1月8日に発売された歴史批判的注釈付き『我が闘争』(Mein Kampf - Eine kritische Edition)は正式販売開始前に既に在庫切れとなっていました。初版は4000部のみだったので、当然といえば当然ですが。私がネット書店でこれを注文したのは同年1月末。届いたのは4か月後で第4版。わずか4か月の間に随分と版を重ねたものです。現在では第10版が出ています。

本は思って

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【書籍紹介】ハンナ・アーレント - 全体主義の起源

【書籍紹介】ハンナ・アーレント - 全体主義の起源

貧富の格差の拡大、抑制のない資本主義が次々に起こす金融・経済危機、取り残される人たちの増加、排他主義の台頭、右傾化の増大、それに伴う国際協力の相対的意味の喪失と自国優先主義の増長など、今、世の中は不穏な空気に満ちています。

ハンナ・アーレントの『全体主義の起源 Elemente und Ursprünge totaler Herrschaft』はナチスの追跡を逃れてフランス経由で渡米した著者が1

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【書籍紹介】Marc-Uwe Kling - Die Känguru Chroniken

【書籍紹介】Marc-Uwe Kling - Die Känguru Chroniken

独誌 Spiegel のベストセラーとして割と有名な Marc-Uwe Kling の作品『Die Känguru Chroniken カンガルークロニクル』(2010)を面白そうなので読んでみました。

作者Marc-Uwe Kling は、1982年シュトゥットガルト生まれの作詞家・政治寄席芸人(カバレティスト)・演芸家・作家。彼の作品では、「Qualityland クォリティランド」が邦訳済

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【書籍紹介】Daniel Stelter - Coronomics

【書籍紹介】Daniel Stelter - Coronomics

コロナ ― 現在この言葉を聞かない日は1日たりともありません。感染の第1波がどうやら終息したらしい欧州や日本(?)、感染者が増え続けているアメリカやブラジルなど、感染状況だけでもかなりのニュースになっています。

けれども、コロナ対策の一環として実施されたロックダウンや自粛要請、テレワークなどによる経済的影響は、感染自体よりも人々の心を揺さぶっているのではないでしょうか。

コロナによってもたらさ

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【書籍紹介】Ostfried Preußler著、『Krabat(クラバート)』

【書籍紹介】Ostfried Preußler著、『Krabat(クラバート)』

今回は、1972年度ドイツ青少年図書賞(Deutscher Jugendbuchpreis)を始めとする様々な文学賞を獲得した作品、オストフリート・プロイスラー Ostfried Preußler 著、ヘルベルト・ホルツィングHerbert Holzing(絵)『Krabat(クラバート)』(2016、第10版)をご紹介します。

ハードカバーで256ページの長編で、August der Star

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【書籍紹介】Ostfried Preußler著、『Das kleine Gespenst(小さいおばけ)』

【書籍紹介】Ostfried Preußler著、『Das kleine Gespenst(小さいおばけ)』

今回は、とってもかわいい児童文学作品をご紹介します。読み聞かせは4歳児以上を対象としており、自分で読むのは6歳児以上対象です。

オストフリート・プロイスラー Ostfried Preußler 著、フランツ・ヨーゼフ・トリップ Franz Josef Tripp(絵)『Das kleine Gespenst(小さいおばけ)』、学校図書版 Schulausgabe (2008、第12版、Thien

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【書籍紹介】野口真南著、見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑

【書籍紹介】野口真南著、見るだけで楽しく学べる「暮らし」と「文化」 ドイツのことば図鑑

在日ドイツ大使館が運営するウェブサイト「YOUNG GERMANY」で連載されているコラム「今週のドイツ語」の記事が選り抜き、加筆修正されて書籍化されたものです。

連載ではテーマはバラバラに提示されますが、本書では6つのカテゴリーに分類整理されています。

目次

第1章 習慣と文化が分かることば

第2章 季節や暦をうまく捉えたことば

第3章 独特な言い回しで楽しむ慣用表現

第4章 暮らし

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