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歳を経て見えてくるもの

わたしが小さい頃の祖母、 あの白い割烹着を着てチリチリっとしたパーマをあてていた祖母は,
今のわたしくらいの年齢ではなかったか。
記憶にあるおばあちゃんの年齢になってきたなぁ。

でも30代 40代の頃に戻りたいかといえば、はっきりNOと思う。
あんなに手探りで、感情がいつも波立って、でも先のことなど考えずに
突っ走った時代は一度でたくさん。
体験をある程度積んできた今からが楽しいに違いないと思っている。

だいたい未来設定も”永遠”から”あと30年か”にデフォルトが変わり、
ホルモン設定も”いい男”から”かわいい子供”に変化している。
自分でも驚くような人生を生きてきて、これ以上驚くこともあまりなくなってきた。
(いや、たまにはあるけど、驚きが短い!)

面白いと思う人や物事がどんどん少なくなっていて、
わたしにとってイケてるのは、
今や赤ちゃんととらわれのない人。
枠のなさ、宇宙的な感覚、そこにアンテナがいってしまう。

先週 自宅で赤ちゃんが生まれる瞬間に立ち会った。
みんなで力を合わせて赤ちゃんが出てくるのを見守った。
出産という大仕事はまったく新しかった。
自分が体験したことを外側から見て、
わかっていなかったたくさんのことを目撃することができたから。

普遍的でプリミティブな中にある絶対的な感動。
ただ涙が流れる瞬間。
今のわたしの興味はそこだし、存在しているこの場所だ。

誕生日はすっかり変わってしまったボルケーノの火口を見に行った。
地球はイケてる。
今回の噴火をずっと側で見守らせていただいて、驚異、畏怖、歓喜…
本当にいろいろな感情をいただいた。

こういった最近のことがファンデーションとなって、
この日決めたことがある。
誕生日に未来を決めるっていいよね。

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