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2022年上半期に観た映画(NANASE)

完全自己満企画第2弾、今年の上半期に観た137本を一気レビュー!

1.マルチプル・マニアックス(1970/米/ジョン・ウォーターズ監督) ★★★★

新年早々ジョン・ウォーターズ。いや、でも・・・良かった!!悪趣味全開なんだけど決して変態を下に見ていなくて、愛を感じるから素晴らしい。我らがディヴァイン様の「ついにここまで来たのね…ディヴァイン!」というセリフにはさすがに笑ってしまったw だんだん良い女に見えてくるから不思議。

2.ニュー・シネマ・パラダイス(1988/伊/ジュゼッペ・トルナトーレ監督) ★★★★★

何度観ても、すべてが最高…!なぜだか全シーン泣ける。少年トトもかわいいけど、フィリップ・ノワレ演じるアルフレートのかわいさよ・・・笑顔ヤバイ。私もこんな人生を送ったのかなと言うくらい泣ける。映画愛と、人と人との愛と、人生はいつか終わるということ。いつかシチリア島に行ってみたい。

3.パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021/米/ジェーン・カンピオン監督) ★★★★★

めちゃくちゃ好き!!自らの男らしさに殺されたフィル(ベネディクト・カンバーバッチ)、とても好き。でも、アッパー系の男らしい男はあんなストレートな女嫌いにならないし、あんな美しい音は奏でない…と思って察した。ピーター(コディ・スミット=マクフィー)はいかにも弱く見えるけど心は強い…というより冷酷で、でも「あなた(フィル)に憧れて…」は本心だったと思う。母への依存を優先し、おそらく嘘をついて生きる選択をしたのだろうな。皮肉だけど、そこが良い。

4.浅草キッド(2021/日/劇団ひとり監督) ★★★

たけしファン目線という点を差し引いても、普通に良い映画だった。大泉洋の深見千三郎役、似合ってたと思う。女の子の雰囲気がもうちょっと昭和っぽかったらもっと良かったかなー。鈴木保奈美はめちゃ色っぽくて、水商売長そうな感じが出ている痩身が美しかった。柳楽優弥も良かったけど、ちょっと現・たけし役のときの特殊メイクがキツすぎてちょっと「猿の惑星」のようになってしまっていたのが気になったw

5.男の世界(1934/米/W.S.ヴァン・ダイフ監督)★★★

古き良きギャング映画。「友情」と「職務」との間で揺れる男心、割と好きなテーマ。34年ですでに「今は家庭を重んじない。でも私は古い女なの」というセリフがあるの、興味深い。クラーク・ゲーブルとウィリアム・パウエルが出ているのだけど、実生活ではクラーク・ゲイブルはウィリアム・パウエルの元妻キャロル・ロンバートと結婚しているというところも面白い。

6.クズとブスとゲス(2014/日/奥田庸介監督)★

途中で気づいたけど、昔観たことあった。惰性で最後まで観たけど正直全然面白くない…。バイオレンスシーンは良いけど、それ以上のものは特になく。

7.ドント・ルック・アップ(2021/米/アダム・マッケイ監督) ★★★★

前評判通り、超面白かった!!アメリカの狂気に対する強烈な皮肉。そして全部ありそうなことで、怖くもある。大災害を事前に予測して避けるための技術まであるのに、くだらない目先の利益と謎の陰謀論に引っ張られ滅亡・・・ありえる。豪華キャストで目にも楽しい。

8.ジョーカー(2019/米/トッド・フィリップス監督) ★★★★

ジョーカーフォロワーみたいな犯罪が連発したので改めて。初回はエンタメとして消費したけど、確かに危険だね・・・。「あのとき(ウェインの会社のエリートリーマンを射殺したとき)初めて僕はこの世に存在したんだ」というセリフ、拡大自殺予備軍は思いっきり共感しそう。。テレビ放映取りやめたのは英断かもしれない。やるならホアキン・フェニックスのリア充写真と共にやってほしいw

9.リトル・シングス(2021/米/ジョン・リー・ハンコック監督) ★★

デンンゼル・ワシントン、ジャレット・レト、ラミ・マレックが出ている、モヤモヤするサスペンス映画。白黒つけないところが魅力なんだろうけど、うーん。

10.アルキメデスの大戦(2019/日/山崎貴監督)★★★

面白かった。平山さん(田中泯)のあまりにもネガティブすぎる深謀遠慮がすごすぎて笑ったけどw(原作漫画ではあんな風ではないらしい)

11.ランボー ラスト・ブラッド(2019/米/エイドリアン・グランバーグ監督) ★★★

面白かった。改めて、スタローンのスターとしてのカリスマ性を感じた笑。せっかく故郷で幸せに暮らしていたのに、娘のように可愛がっていた姪がメキシコに遊びに行って殺されてしまったことでカルテルを皆殺しにする羽目に…。ランボー救われなすぎてほんとにかわいそう。 メキシコ=カルテルみたいな描き方もどうかと思うしw、別に話としては大して面白くないのだけど、スタローンのキャラだけで成り立っててすごい。

12.ハウス・オブ・グッチ(2021/米/リドリー・スコット監督) ★★★

13.クライ・マッチョ(2021/米/クリント・イーストウッド監督) ★★★

地味だけど、良かったよ!老いてなお荒野が似合い、相変わらず女にモテるイーストウッド。ニワトリが飼いたくなる映画。しかしスタローンといいイーストウッドといい、皆おじいちゃんをメキシコに行かせすぎでしょw

14.アクアスラッシュ(2019/加/ルノー・ゴティエ監督) ★★★★

良質な(?)B級スプラッタ映画。プールのウォータースライダーにX型の巨大ナイフが仕込まれててリア充たちが次々と死んでいく映画w でも、意外と人体破壊描写とかプールが血の海になるシーンがちゃんと作られてた。血まみれで「ダメだ!乗るな!」と言いに来てるのに「幻覚だろ!」とか言って迷わずウォータースライダーに飛び込む生徒たちは笑ったw しかし、可愛くてスタイルの良い女の子たちの体がズタズタにされるのは本当にもったいない・・・泣。

15.暗殺のオペラ(1970/伊/ベルナルド・ベルトルッチ監督)  ★★★

1人2役で混乱するし、主人公は変わらないのに仲間は現代の年取った姿なのでさらに分からなくなるのだけど、不思議な魅力がある。ラストの草が生い茂る線路は、とっくの昔にあの街は無くなっていたということ?主人公は何を見ていたんだろう。。

16.グッド・タイム(2017/米/ジョシュ・サフディ&ベニー・サフディ監督) ★★★

ロバート・パティンソンの過去作を観よう企画。ギャング的な話かと思ったのだけど、わけわからん系だったw

17.荒野のストレンジャー(1973/米/クリント・イーストウッド監督)  ★★★

『クライ・マッチョ』は良かったけど、やはり昔のマカロニ・ウェスタン時代のイーストウッドが観たくなり。女は皆チョロくて、強気なこと言っててもレイプしたら惚れる都合の良い世界w でもまあ、これは自分がイーストウッドになったつもりで観る映画だから気持ちが良いのだよね。

18.音楽(2019/日/岩井澤健治監督) ★★★★

日本映画の脱力モードが、アニメだからこそ成功した映画。どこか外れたキャラクターたち、よくわからないけど絶妙の間合い、そして謎のめちゃくちゃカッコイイ音楽。ウッドストックの伝説のライブかよ!!最後はほんわか青春映画っぽく終わるところもなんか可愛くて、好き。

19.空白(2021/日/吉田恵輔監督) ★★★★

面白かった。伊東蒼ちゃん本当うまい。充(古田新太)には「死んでからじゃなくてもっと早く気にしてやれよ!」と怒りを覚えるけど、あの子の死がなかったら一生変われなかったんだろうなと思う。寺島しのぶの捨て身の演技が面白かったのと、弟子の男の子(藤原季節)の存在に救われる。やっぱり人間は一面では語れないよね。

20.バッド・ヘアー(2020/米/ジャスティン・シミエン監督) ★★★

BLM要素を含んだホラー映画で、評価よくないけどなかなか面白かった。80年代にホットな黒人女性になることの意味を考えさせられる。。地肌への編み込みエクステってあんなに痛々しいの!?トラウマになりそうなくらい怖い。後半のチープさはあれとして、概ね満足。

21.エクソシスト3(1990/米/ウィリアム・ピーター・ブラッティ監督) ★★★

こちらが『エクソシスト』(1973)の正当な続編らしい。不吉な雰囲気はホラーっぽいけど、サスペンスっぽさもあって面白い。カラス神父がずっと苦しんでいたのかと思うとかわいそう・・・。

22.us(2019/米/ジョーダン・ピール監督)  ★★★★

観とけばよかった・・・面白い!!!怖さ的には、最初に謎の家族が外に立っている不気味なシーンが最高潮。あとは怖いというよりドキドキ系だったけど、どうなるかわからない展開も良いしオチも衝撃的で、めちゃくちゃ面白かった。

23.SKIN 短編(2018/米/ガイ・ナティーヴ監督) ★★★

長編の『SKIN』がちょっと惜しい感じだったので観なかったのだけど、この短編の方がずっと面白かった。無意味な暴力の引き金になったのが子供だったこともより悲惨かつ皮肉で…。ただ、白人至上主義者が全身に刺青を入れられてパッと見黒人にされたのなら、むしろ昔の仲間にその肌の色のせいで白人とは言えない、と判断されるところまで見たかったなあ。

24.シークレット・マツシタ(2014/秘/ドリアン・フェルナンデス・モリス監督)  ★★

TOCANA配給のとんでも映画。笑。正直全然怖くないけど笑、この「マツシタ邸」、ペルーでは有名な呪われた屋敷なんだとか(そっちが気になる)。マツシタさんたちも魔女に呪われたっぽい設定だったけど、それならなんであちこちに「死」という文字が浮かぶのかとか、とりあえず日本刀出してくる感じとか、全然わからないけどまあ、謎日本は嫌いじゃないです。笑。

25.透明人間(2020/米・豪/リー・ワネル監督)  ★★★★

普通に面白い〜!究極のストーカー。こんなのに狙われたら怖すぎる。女性解放の流れだろうけど、謎が解けていく感じがスカッとするし、よかった。

26.ノマドランド(2021/米/クロエ・ジャオ監督) ★★★★★

やばい。名作を観た。クロエ・ジャオの情感の表現は天才的。原作はもっと貧困老人のルポのような内容らしいけど、この映画では「ノマド」という生き方の孤高というか、気高さを感じる表現がされてて、ひとつの生き方の選択だと思えた。砂漠の夕焼けに感動して涙が流れる自分を感じつつ、本当にきっとこういう瞬間があるんだと思わせる。

「(ノマドという生き方を選ぶ人は)何か喪失感を抱えている」「だけどそれで良いんだ」「ノマドの生活の良いところは、決して本当の”さようなら”がないところ。いつも”じゃあ、またどこかで”と言って別れて、実際にそうなるんだ。だから信じられる。また息子に会えると」

このセリフが本当に良かった。病院で死にたくないからアラスカまで一人で旅をするスワンキーも素敵だった。

27.あのこは貴族(2021/日/岨手由貴子監督) ★★★

すごく評判が良いので観てみた。まあ面白いけど、私はそこまで・・・という感じかなあ。褒めてる人は、華子(門脇麦)と美紀(水原希子)のシスターフッドな関係性を良いと思うのだろうけど、美紀もそこまで主体的に生きてるかなあ?というところがあったり…。幸一郎(高良健吾)の名家に生まれる苦悩が特に描かれてないところと、華子や幸一郎のような世界で生きたいという気持ちが私の中に1ミリもないことも原因かもしれない。。

28.続・夕陽のガンマン(1966/伊/セルジオ・レオーネ監督) ★★★

エンリオ・モリコーネは、イタリアの久石譲ですね。すごい。2回目なのだけど、リー・ヴァン・クリーフ様が本当にかっこよすぎて…。しかしブロンディ(イーストウッド)のどこが”The Good”(善人)なのかサッパリわからない笑。まあ雰囲気映画なのだけど、好き。

29.地獄の警備員(1992/日/黒沢清監督) ★★

悪くはないけど眠くなった〜いや、この時期の黒沢清好きなのだけど…笑。若き日の松重豊が観れます。高身長が強調されてて不気味。でも、元相撲取りには見えないかな!笑

30.リベンジ・アイランド(2019/仏/グザビエ・デュランジェ監督) ★★

うーん。ギャング映画を期待したのだけど、メリハリがなくて痴話ゲンカが多いので途中で飽きてしまった。

31. ホリック xxx HOLiC(2022/日/蜷川実花監督) ★

必要に迫られて鑑賞したけど、全てがダサい。エンタメと銘打ってくれれば、「エンタメとして普通につまらないですね」で終わりなんだけど、多分芸術とか深いテーマを持った作品だと思って作っているようなので余計に辛い。きっと人好きのする良い人なのでしょう、蜷川実花さんは。だからチョイ役にまで有名人を使えるし、皆「実花さん大好き!!」になるんでしょうね。でもそんなことは、イチ鑑賞者としては何の関係もない話。「こういうBLっぽさ、皆好きでしょ?」「ほらほら、はいセクシー!エロ〜い!」とでも言いたげな浅さが、本当に耐えがたい。

32.オートクチュール(2022/仏/シルヴィー・オハヨン監督) ★★★★

フランスの貧民街の女の子が、ひょんなことからディオールのお針子になる話。良かった!強気のリナ・クードリちゃんが可愛い。こういう、若くて生意気で、張り詰めたように生きている女の子に弱い。染み入るような良い映画。

33.護られなかった君たちへ(2021/日/瀬々敬久監督) ★★★

阿部寛の役に若干のツッコミどころはあったけど、なかなか面白かった。

34.最後の決闘裁判(2021/米/リドリー・スコット監督) ★★★★

特に前知識なく観たらめちゃくちゃ面白かった!!ジャン(マット・デイモン)は自分を正義感の強い男だと思い込んでいるクソ男、ル・グリ(アダム・ドライバー)は勝手に愛を押し付けてくる自意識過剰男。群集は真実なんかに興味はなくて、ただ英雄とその敵を作って馬鹿騒ぎしたいだけ。これまでの英雄的な男たちの映画を女目線から見ると・・・という転換を、観客と一緒にやるのがめちゃくちゃうまい。さすがです。リドリー・スコット、昔決闘映画を撮っているらしいのでそっちも観て比較してみたい。

35.ロスト・ドーター(2021/米/マギー・ギレンホール監督) ★★★★

36.ランボー/最後の戦場(2008/米/シルヴェスター・スタローン監督) ★★★★

『ラスト・ブラッド』を観たので、もう1度。笑。"Live for Nothing or Die for Something" まじ名言です。スタローンかっこいい〜!!!

37.さがす(2022/日/片山慎三監督) ★★★★

リンゼイさん事件の市橋と、座間の白石と、ヤマユリ園の植松を合わせたような山内(清水尋也)というキャラと、西成のおっちゃん原田(佐藤二朗)と、その娘のバリバリ関西女子・楓(伊藤蒼)の人生が交錯していく不条理が面白かった。自殺志願者ムクドリ役の森田望智さん(全裸監督の黒木香役の人!)も良かった。あの役は、白石の「本当に死にたい人なんて1人もいませんでした」発言への皮肉なのかな。

ラストはちょっと悲しい。

38.ウィジャ・シャーク/霊界サメ大戦(2020/米/スコット・パトリック監督) ★★★

B級ホラーあるあるのウィジャボードをやったら、なぜかサメの霊が出てきて・・・という話。タイトルからして出オチ感あるけど最高でした笑。何もかもがチープで雑で、でもこれをわざわざ観る人が何を求めてるかは完璧にわかってて、好き笑。

39.健太郎さん(2019/日/高木駿輝監督) ★★★

青学生がクラファンで作った映画らしいけど、学生映画の域を超えてて面白かった。30分くらいしかないので、それもちょうど良かったかも。「健太郎さん、誰なのー!?」というところが笑えるし、怖い話ではあるけど恨みじゃないとこも面白い。

40.西成ゴローの四億円(2021/日/上西雄大監督) ★★★

名前の通り、西成の日雇い労働者ゴローが繰り広げるスーパーアクション。Vシネ風の安っぽさ、大阪抒情が良き。

41.Swallow/スワロウ(2019/米/カーロ・ミラベラ=デイヴィス監督) ★★★★★

いや、思ったよりずっと良い映画だった!!最初は「いやいや、主体性なさすぎでしょ…」とイライラするのだけど、そこからのあのラスト!異食症の痛々しいシーンも、最初のビー玉のシーンもなかなか衝撃的で、刺さる人には刺さるにちがいない笑。「心を病む余裕があっていいですね」とイヤミを言ってくるおそらく紛争地域からの移民の介護士も、結局良い人で、その辺もよかった。トイレが最後までキーになってくるところ、面白かった。ラスト、最初と全然違う顔つきになっていたのも。

42.モータルコンバット(2021/米/サイモン・マッコイド監督) ★★★

嫌いじゃない、この世界観。笑。カノウがどう見ても日本人じゃなくて、日本人の名前がハサシなのは謎w

43.アマンドラ(2022/南阿/ネリナ・デ・ヤヘル監督) ★★★★

南アフリカのリベラル白人一家の家で働いてきた黒人兄弟が、主人の家の白人娘と仲良くしすぎたことで他の貧乏白人たちの妬みを買い、悲惨な運命をたどる話。人種平等を目指してた優しい白人娘エリザベスもかわいそうすぎて、全てが重かった…。こんな目にあった貧しい子供が犯罪者になることを、誰が責められる?犯罪者になってもグレずに頑張っても、結局はこうして虫けらのように殺されてしまうんだ…。

44.そこにいた男(2020/日/片山慎三監督) ★★

SNSでエモいと話題になった、歌舞伎町の殺人未遂事件が元ネタの短編映画。クズ男にガチ恋するメンヘラ女の話なんだけど、刺されたシーンでは男がかわいそうになっちゃった。最後、「ユウコ」って言ったのは辛いね…。

ちなみに現実の刺されたホストさんは元気に生きてて、「ケンドーコバヤシの絶対に観ないほうがいいテレビ」の”刺されたことある人特集”に出てましたw

45.プロミシング・ヤング・ウーマン(2020/米/エメラルド・ファネル監督) ★★★★★

これも大当たり!!ただ単に男に復讐する女の話ってだけじゃなくて、どんでん返しの連続でずっと飽きないし、パリスの曲で盛り上がったりする小ネタも面白い。しかし、自分が男だったら怖いな、とも正直思ったり(特にライアンの立場はありえるから怖い)。でも「男にとってあんな告発は悪夢なんだ」「…では、女にとって地獄の悪夢は?」はすっきり爽快!!

46.聖なる犯罪者(2019/波/ヤン・コマサ監督) ★★★

偽神父になってしまうと、カルトになる危険性は感じるけど、本気で人を救いたい気持ちがあるなら、犯罪者は神父になれないっていう制度のせいな気がする。

47.獣の棲む家(2020/英/レミ・ウォーカス監督) ★★★

怖いというか、哀しいホラー話。ジャケットよりずっと真面目な映画だった。南スーダンから必死の思いでロンドンまで来たのにとんでもない物件を紹介されたのかと思いきや、2人のくぐって来た地獄とトラウマがどこまでも追ってくるという重いテーマだった。でも、最後には全部受け入れて生きていこう、と少し前向きになれていたようなのでよかった。

48.劇場版 ほんとうにあった怖い話 事故物件芸人(2021/天野裕志監督) ★★

オムニバス映画。悪くはないけど、「芸人の実体験」という設定なのに3本目はおかしいでしょ笑。大事件じゃん笑。ま、でも次も配信になったら観たい。

49.イカロス(2017/米/ブライアン・フォーゲル監督) ★★★★

ちょうどオリンピックのワリエワちゃん事件でロシアドーピングの闇に興味が出て観てみたけど、怖すぎて・・・。反ドーピング機関の所長がドーピングやる方の専門家ってw プーチン→スポーツ庁長官→同副長官→ロドチェンコフ→コーチ→選手と下り、尻尾から切り捨てていくのが明らかで恐ろしい。最初から不正をする前提で動いているところ、そもそもの価値観が違うんだろうなあ…。フェアネスで勝つことのかっこよさは理解できなそう。

50.悪魔のいけにえ レザーフェイス・リターンズ(2022/米/デヴィッド・ブルー・ガルシア監督) ★★★

なかなか豪快で面白かった。ただ、レザーフェイスの年齢(?)に対してサリーが老けすぎな気はする笑。そしてレザーフェイス、孤児院で暮らしてたのね…。ラストは結構びっくりした。油断禁物!テスラで帰るところ、あの街と対照的で、良いアクセントになってた。

51.西成ゴローの四億円・死闘篇(2021/日/上西雄大監督) ★★

続編。前編よりも大分コメディ色が強くて、もう「浪花節だよ人生は」って感じだったw ちょっと荒唐無稽が過ぎるというか、前編くらいがちょうどよかったかな〜。蓮司さん出てたのは嬉しい。

52.パンズ・ラビリンス(2006/西/ギレルモ・デル・トロ監督) ★★★★★

こんなに悲しい話だったとは…号泣。あまりにもかわいそうな現実、そこから逃げるためのファンタジーなのに、随分怖くて残酷なファンタジー。「ほんで読んだ戯言ばかり…お前のせいだ!」もかわいそう。まだ子供だから逃げられないのに、「もう大人だ」としか言われないのもかわいそう。メルセデスと逃げられたらよかったのに…。最後に見た夢が本当であって欲しいと心から思う。傑作。

53.キャンディマン(2021/米/ニナ・ダコスク監督) ★★★★

面白い!ジョーダン・ピール脚本!納得。昔の「キャンディマン」のリメイクではなく続編らしい(キャンディマン多すぎてよくわからないけど)。2代目を襲名させられたアンソニーはちょっとかわいそうなんだけど、黒人たちの強い味方になっていくんだな…「キャンデイマン」として…。

54.ALIVEHOON アライブフーン(2022/日/下山天監督) ★★★

陣内孝則のオーバーな演技と謎の昭和感はちょっと気になるけど、ドリフトへの興味は沸く。メジャーにはならなそうだけど、好きな人はたまらないと思う。

55.君の名前で僕を呼んで(2017/伊/ルカ・ヴィダニーノ監督) ★★★★★

56.Summer of 85(2020/仏/フランソワ・オゾン監督) ★★★★

エイダン・チェンバーズの原作『おれの墓で踊れ』が好きなのだけど、映画版も良かった。原作よりも未来を感じさせる内容だったかな。中年男、年下の少年、同世代の外国の女の子、全部楽しみたいダヴィドの気持ち、わかる。笑。だからこそ、青春只中の、あの死は辛いんだよなあ…。

57.トムボーイ(2011/仏/セリーヌ・シアマ監督) ★★★

なんとなく男の子のフリをして見た女の子の一夏の冒険の話。トランスジェンダーかどうかとか、その辺はまだ未決定な少女だったのがよかった(「少女の上裸」はダメなのに、「少年の上裸」ならOKというのは興味深い。ドラァグクイーンの乳首問題と同じ笑)。辛いけど、母親の判断はひとまず正しい。

58.地に堕ちた信頼 ボーイング737墜落事故(2022/米/ロリー・ケネディ監督) ★★★★

ボーイング乗るのやめよう、と思った。笑。最高の会社から超ブラック企業へ。経営者が変わった会社は、よくチェックしないとダメという教訓にもなる。ただ隠蔽されたらわかりようがないし、ほんとにひどい話…。

59.フレンチ・ディスパッチ(2021/米/ウェス・アンダーソン監督) ★

ウェス・アンダーソンはやっぱり苦手!まったくもって意味不明だった!笑 あの箱庭世界が好きじゃない時点で向いてないんだよね、多分。

60.バットマン(1989/米/ティム・バートン監督) ★★★

やっぱりこのジャック・ニコルソンの愉快犯的な、ナチュラル・ボーン・サイコパスな感じが本家本流って感じがする。

61.すばらしき世界(2021/日/西川美和監督) ★★★★

面白かった。確かに「こんなに親切な人たくさんいる?」とも思うけど、いるのかもしれない。ヤクザものはもうこういう描き方しかできないのかな…という寂しさも少し感じるけど。「シャバは我慢の連続」。でも、今のヤクザ社会、違う我慢はもっと多そう。

62.カラーパープル(1985/米/スティーヴン・スピルバーグ監督) ★★★★★

号泣。ずっと泣いていたと言っても過言ではないw 黒人社会の家父長制の闇×人種差別の闇。「私を絶対殴らせない!」といつも強気で魅力的で面白かったオプラ演じるソフィアも、白人を殴って逮捕されて依頼すっかり弱くなってしまう。セリーを殴りまくって結局全てを失うアルバートも、ちゃんと父親に反抗してシャグと結婚できてたら、殴らず優しくしてたのかな?最終的にはシスターフッドの物語で、85年にこんな表現が…というところにも感動した。ウーピー・ゴールドバーグ、はまってる。

63.ワイルド・ローズ(2018/英/トム・ハーパー監督) ★★★

音楽に感動したくて観たのだけど、そこまで来なかった…。カントリーが好きじゃないからかな。。とはいえジェシー・バックリーは上手だった〜!

64.ようこそ映画音響の世界へ(2020/米/ミッジ・コスティン監督) ★★★

面白かったー!確かに音響がないと、名作も味気なくなってしまうよね。奥が深いな〜。

65.孤狼の血 Level2(2021/日/白石和彌監督) ★★★

話としては1の方が面白いけど、鈴木亮平の狂犬ぶりが最高だった。貫禄ある!かたせ梨乃が出てるのも嬉しい。

66.プライベート・ライアン(1998/米/スティーヴン・スピルバーグ監督) ★★★★★

10年ぶりに鑑賞。死ぬかどうかは運でしかなく、勇気なんてまるで関係ない、という近代の戦争の恐怖を教えてくれる。トム・ハンクスの先生の話のシーンもグッとくる。そうして戦争の悲劇を伝えつつ、星条旗に向かって敬礼したくなってくる「”自由”と”祖国”のために戦う」ことの尊さ・気高さも感じさせるところがスピルバーグの凄さと思う。大義は、戦う兵士のために絶対必要。

67.ドリームプラン(2022/米/レイナルド・マーカス・グリーン監督) ★★★★

普通に面白いけど、生まれる前から夢を指定されるって結構怖いよな、と複雑な心境になる。ただこれは姉妹の話ではなく、父親リチャードの話なんだよね。

68.THE BATMAN ザ・バットマン(2022/米/マット・リーヴス監督) ★★★

なんて暗いバットマンなんだ!!笑 面白かったけど、ちょっと長いよね。でもNIRVANAをメインで使ったのは素晴らしかったし、ロバート・パティンソンらしく全然ヒーロー感ないバットマンなのも良かった(ガッツリ悪役で観たい気もするけど)。話があまりにもシリアスなので、バットマンのコスプレ姿がどう観ても狂人か変態なの笑うw あの格好で一緒に救助するのシュールすぎて…ゴッサムの人以外にも知られてるのかな?

69.博士と狂人(2019/米/P・B・シェムラン監督) ★★★

オックスフォード英語時点誕生の秘話。面白い。

70.ミナリ(2020/米/リー・アイザック・チョン監督) ★★

うーん。『ノマドランド』並の感動を期待しすぎたせいか、そこまで?って感じだったかな。でも、あんまり知らなかったけど、韓国移民もたくさんいたんだなあ。

71.王女メディア(1969/伊/ピエル・パオロ・パゾリーニ監督) ★★★★

謎の魅力があるパゾリーニ。マリア・カラスとオナシスの話を念頭におくとかなり「来る」ラストだった。和楽器と能のような音楽がツッコミどころ。

72.テオレマ(1968/伊/ピエル・パオロ・パゾリーニ監督) ★★★★★

懐かしい。今回、初めて映画館で観た。謎の美しき訪問者(テレンス・スタンプ)が家族全員と寝て家庭崩壊する話なのだけど、彼自身が欲した訳ではなく、ただ彼は皆の欲望に答えているだけ。人間の本質の暴露。このテーマはとても好き。シルヴァーナ・マンガーノの美しさ…!

73.グランプリ F1の栄光と代償(2011/英/リチャード・ヒープ監督) ★★★

60年代のF1のドキュメンタリー。人命が軽い。でも、悲惨な事故が見たいってある種の本能だよなと感じさせた。現代のボディビルやアメフトにも言えること。

74.アメリカが最も恐れた男”プーチン”(2019/米/ルディ・ベッドナー監督) ★★★

ナワリヌイさんが出てきた頃で、「死ぬ確率は五分五分」と言っていた。こういう報道を「おそロシア〜」とか言って怖がりつつ面白がっていた私にも責任があるなと思った…。

75.ダーク・シクレット 完璧家族(2020/米/ジョー・ルッソ監督) ★★★

「芸能人にレイプされて妊娠した」という嘘で旦那の同情を買っているサイコ女の話。笑えた。DNA検査の結果をみて「…俺の子だって!?どういうことだ!」とキレる夫、新しいパターン笑。両親死んじゃったのに全然凹んでない娘もウケる。B級あるある。

76.アポロンの地獄(1967/伊/ピエル・パオロ・パゾリーニ監督) ★★★★★

シルヴァーナ・マンガーノ、罪の香りが似合うわあ…好き。しかし、オイディプスっていつもほんとにかわいそうだと思う。知らなかったのにこんな運命なんて、酷すぎない?

77.JUNK HEAD(2021/日/堀貴秀監督) ★★★★★

監督がほぼ1人で作り上げたというSFアニメ。救いのない話だけど、ユニークさもあって面白かった。

78.チェチェンへようこそ ゲイの粛清(2020/米・英/デヴィッド・フランス監督) ★★★★★

現在進行形で起きているチェチェンでのゲイ虐殺の話。辛すぎて涙が止まらなかった…。官邸にプーチンの写真と自分の写真を飾り、「チェチェンにはゲイはいない。」「いるのだとしたら民族浄化だ」と普通に語るカディロフ首長の発言も怖すぎる。チェチェン紛争依頼、こんなことになっているなんて全然知らなかった。これについて考えるしかできなくて、これで良いのか…。

79.牛久(2021/日/トーマス・アッシュ監督) ★★★

ウィシュマさんの事件で入管の話を知ったけど、そもそもなんでこんなに意味のないことが行われてるんだろう?どうせ受け入れないなら難民申請なんてさせなきゃいいのに。申請は受け付けてるアピールしたいだけならやり方が卑怯だよね…。

80.ミスト(2007/米/フランク・ダラボン監督) ★★★★

実は観ていなかった1本。噂に違わぬ鬱エンド。主人公が良かれと思ったことが全部裏目に出てるところも皮肉だな〜…。

81.LOST PARADICE IN TOKYO(2010/日/白石和彌監督) ★★

意外にもヒューマンドラマだった笑。悪くはないけどちょっと中だるみ感。

82.PITY ある不幸な男(2021/希/バビス・マクリディス監督) ★★

不幸だと皆優しくしてくれるから不幸中毒になってしまった男の悲劇。だいたい予想通りの展開なため、あらすじと予告が1番面白いパターンだったw

83.シンプルな情熱(2021/仏/ダニエル・アービッド監督) ★★★★

84.ベルファスト(2021/愛&英/ケネス・ブラナー監督) ★★★

よかった!こんな状況下でも、案外子供は楽しく生きている。そしていつでも、出ていく方より残される方が辛い。

85.アフリカン・カンフー・ナチス(2021/加納・独・日/セバスチャン・スタイン&ニンジャマン監督) ★★★★★

いや〜最高!!!皆にオススメしたい。ヒトラーとゲーリングと東條英機がガーナ人をガーナ・アーリア人にしてガーナを支配しようとする話。ガーナ人の吹き替えを大阪弁にした人まじで天才!!と思ったら監督の案らしい笑。日本人的には東条英機をネタにしてくれたのかなり嬉しい。ゲーリングがなぜか黒人なのも笑える(最初ガーナの独裁者なのかと思った)。あれだけガーナ・アーリア人!!とか言ってたのに負けたらガーナに馴染んで屋台をやってる東条、戦後日本人を象徴していて超笑った。下ネタも◎

86.最狂トワイライト(2012/米/クレイグ・モス監督) ★★

『トワイライト』のパロディ映画。冒頭観たらちょっと面白くて全部見ちゃった笑。下品の極みのど直球下ネタ、アメリカっぽくて笑える。エンディングで流れる狂気のトワイライトファンたちも面白かったw

87.パスワード:家(2018/西/マノロ・ムンギア監督) ★★★

なんつー手の込んだ悪質なドッキリだよ笑。しかし、結構怖いし、考えさせられる話でもあった。

88.スマホを落としただけなのに(2018/日/中田秀夫監督) ★★★

サスペンスとして割と面白かった。

89.スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020/日/中田秀夫監督) ★

こっちはひどい。白石麻衣の役がちょっとさすがにないわー。何年前の日本映画だよ。

90.ステージ・マザー(2020/加/トム・フィッツジェラルド監督) ★★

悪くないけど、期待したほど幸せな気持ちになる映画ではなかった。

91.アイデンティティー(2003/米/ジェームズ・マンゴールド監督) ★★★

最後まで展開が読めず、主人公と一緒に混乱する感じが面白かった!!

92.目指せメタルロード(2022/米/ピーター・ソレット監督) ★★★

普通に面白い笑。音楽の流行はこんなに時代とともに変わっていくのに、「メタル」がテーマだと、長髪、白塗り、ジージャン、鋲のついたベルト…と80年代からほぼファッションがアップデートされてないのがまた笑える。バンドも新しいのはLamb of GodとRage Against the Machineくらいであとはほぼサバスとかスレイヤーとかレジェンド格は変化無しだし笑。でもそこが愛らしいし、アツいメタル愛も感じるし、よかった。

93.ハウスメイド(2010/韓/イム・サンス監督) ★★

旦那様を落とそうとしたメイドがひどい目に会う話。結構かわいそうだし、そんなラスト〜!という感じ。まあまあ。

94.極道の妻たち・赤い殺意(1999/日/関本郁夫監督) ★★★

高島礼子バージョンの極妻。かたせ梨乃のファッションがほぼマトリックスで爆笑(まさかマトリックスに影響を与えている!?)。安心して観れる。

95.アネット(2021/仏/レオス・カラックス監督)★★★★

意外とわかりやすい話で、面白かった。アダム・ドライバーほんとにいい体してるのに、なぜか何をやっても暗いからハマってた。マリオン・コティヤールの恨みの話だと思って観ていたけど、主人公は木製の人形でしかなかったアネットだったのだな。

96.夜叉ヶ池(1979/日/篠田正浩監督) ★★★★★

ずっと観たかった1本。阪東妻三郎が人間の美女と妖魔の二役で、泉鏡花の作品を映画化。まさに「美しさ極まりて妖魔となる」。所作の全てがたおやかな美女なのにどこか「女じゃないな…」と思わせるところがあり、そこに強烈な魔物感が出る。さすが。中盤のコミカルさからの壮大なラストまで、結構笑えるところもあり、面白かった。

97.ハッチングー孵化ー(2022/芬/ハンナ・ベルイホルム監督) ★★★★★

おしゃれフィンランドホラーと見せかけて、かなり気持ち悪くて最高だった!!ぬめぬめした質感とか吐いたものを食べさせるところとかの生理的嫌悪感を抱かせる描写も良いし、キラキラSNS中毒の母の闇と、父の無関心(感情を隠すことですべてから逃げる)、父そっくりの弟…それらすべてが生んだ悲劇的なラスト。家族はあのあと、乗っ取られた娘を育てるのだろうか。

98.複製された男(2013/加/ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督) ★

難しすぎる…笑。全然わからなくて、解説サイトを読んでやっとわかったけどまあそれで何か感動があるのかというとそういうことでもなく。

99.ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000/米/ラース・フォン・トリアー監督) ★★★★

ビョークがトリアーを告発していたので思い出して、久々に観た。何の救いもないけど、ビョークの命を削るような歌に感動せざるを得ない。

100.シークレット・ウィンドウ(2004/米/デヴィッド・コープ監督) ★★★

ジョニー・デップ、こういう情けない役好きだよなー。なんとなく読めてしまうのでそこまで衝撃ではなかったけど、面白かった。

101.必殺!恐竜神父(2018/米/ブレンダン・スティア監督) ★★

名作を撮る気が一切ない潔さが素晴らしい笑。中国とかベトナムが出てくるけど絶対その辺の公園でしょ、というところをノリで押し切るところが好き笑。「俺も恐竜についてはよく知らない」名言!笑

102.行き止まりの世界に生まれて(2016/米/ビン・リュー監督) ★★★★★

スケボーだけが生きがいの、貧困から抜け出せない少年たちが青年になるまでのドキュメンタリー。ビン・リューの母親の、全然美人じゃないのに「一人では生きられないから常に男がいないとダメ」な感じ、ムリだわーw 心の傷を忘れるようにストリートを滑走するシーンがほんとに綺麗で、感動した。ひとりだけずっとスケボーを捨てなかったキアーにスポンサーがついていたのはとても嬉しかった。アメリカの一面。名作。

103.すべてが変わった日(2020/米/トーマス・ベズーチャ監督) ★★

老夫婦がキ◯ガイ一家から孫を取り戻しに行く話。つまんなくはないけど、余計なお節介ばかりするダイアン・レインが勝手すぎてちょっと…結局孫は取り戻したけど、わがままに付き合った夫(ケビン・コスナー)を失うことになったのも複雑な気分に。でも、ネイティブ・アメリカンの人かっこよかった♡

104.トーク・トゥ・ザ・デッド(2013/日/鶴田法男監督) ★★

固そうな出版社で「死者と話せるアプリ」企画は笑った。少し変えればもっと濃厚なホラーになりそうではあったので、惜しい。

105.地下に潜む怪人(2014/米/ジョン・エリック・ドゥードル監督) ★★★

面白かった!パリの地下にはあんな風にカタコンベが埋まってるんだ…一度行ってみたい…!しかし、ハッピーエンドみたいになってるけどスカーレットのせいで巻き込まれてひどい目に合わされる周りがかわいそうw

106.クリムゾン・ピーク(2015/米/ギレルモ・デル・トロ監督) ★★★

今更だけどギレルモ・デル・トロのダークファンタジーにはまっている。血に染まった雪にまみれた城が美しい。しかし、愛ほど恐ろしいものはない。好きなテーマ。

107.ミミック(1997/米/ギレルモ・デル・トロ監督)★★★

これも面白かった!擬態のレベルが高いだけにめちゃくちゃ気持ち悪いアリ人間が、NYの地下鉄に巣食っている話。ここも行ってみたい〜!

108.シニアイヤー(2022/米/アレックス・ハードキャッスル監督) ★★★★★

最&高!!!2002年に高3だったステファニーが、チア中の事故で昏睡状態になって、目覚めたら心は17歳のまま37歳の体で高校復帰する話。シビアな状況なのにとにかくポジティブなレベル・ウィルソンがかわいいし面白い!ポリコレの欺瞞を批判しつつもマイノリティーもしっかりカバーした名作。プロムクイーンになって輝きたいのも個性、でも、それしかなくて結婚に失敗して落ちぶれたって、ちゃんと次を目指せるよ!遅くないよ!というメッセージも泣ける。ゲイの子の美しさ、インド系の女の子の頭良くて先を見てる感じも良かった。

私も2002年は中学生だったから、部屋に貼ってあるポスターとかが懐かしすぎて泣けた…笑。同世代に特におすすめ!!

109.私ときどきレッサーパンダ(2022/米/ドミー・シー監督) ★★★★★

これが観たくてDisney+に入ったのだけど、良かった!母との確執シーンは自分の思春期と重なるし、感情爆発してパンダになるところは共感しすぎて辛かった。特にあのマンガ公開処刑シーンはキツすぎて、あんなことされたら自殺も考えるでしょ…というレベル。まあでも、「悪い自分も受け入れたらうまくいくよ」という前向きな終わり方で、感動する。アイドルの感じも、Back Street BoysっぽいけどBTSっぽさもあり、良かった。

110.ナイトメア・アリー(2021/米/ギレルモ・デル・トロ監督) ★★★★★

これも最高。見世物小屋の不気味な雰囲気も良いし、”獣人”がオチまで繋がってくるところも恐ろしくて良い。そしてケイト・ブランシェット様のハマり方よ!!私もブラッドリー・クーパーのような成金美男になって、あの冷たい美貌で蔑まれたい…。

111.スニーカー・シンデレラ(2022/米/エリザベス・アレン・ローゼンバウム監督) ★★

才能が本物なら、あんなちょっとした嘘なんかどうでも良くない?私なら大量の自作スニーカーを送りつけて「お前の手なんか借りずに絶対成功してやるからな!後で吠え面かくなよ!」と捨て台詞吐いてやるわ。悪くないけど、期待したほど面白くはなかった。悪い意味でディズニー映画って感じ。しかしジョン・サリーのスタイルがかっこよすぎる。さすがNBAスター!

112.ガンズ・アキンボ(2021/英・米/ジェイソン・レイ・ハウデン監督) ★★★

隠キャのダニエル・ラドクリフが殺人ゲームに参加させられて成長する話。深いメッセージは特にないし、大量の殺人にも何のシリアスさもなくスッキリ爽快。割と好き笑。ニックス(サマラ・ウィーヴィング)の「Suck my 
clitoris!」は笑った。なるほど。

113.モルグ 死霊病棟(2019/巴拉圭/ウーゴ・カルドゾ監督) ★

クズ主人公が、深夜の死体置き場でひき逃げした相手の霊に嫌がらせをされる話。うーん、予想通り微妙。笑。

114.ライトハウス(2019/米/ロバート・エガース監督) ★★★★★

ロバート・パティンソン×ウィレム・デフォーによる芸術的グロテスク映画。圧倒的映像美。何が嘘で何が本当なのかわからない、どちらが狂っているのか、それとも二人とも狂っているのか。観ているこちらまで狂いそうな閉塞感。最後の悲惨なシーンもひたすら綺麗。

115.生きててよかった(2022/日/鈴木太一監督) ★

116.  007  ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021/英/キャリー・ジョージ・フクナガ監督) ★★

脚本が…苦笑。まあ元々007ファンというわけじゃない私でも、こういう家族愛とかに落ち着いてしまうボンドでいいのか??と思うので、ファンは怒るんじゃないの。今風にしてるようでしてないし。

117.キル・チーム(2017/米/ダン・クラウス監督) ★★★

アフガンで実際にあったアメリカ軍による民間人への殺害と、その隠蔽。ディークス軍曹は日本人なみに「察しろ」という試し行為をしてくるので笑ってたら、やっぱりそういう行為は許されておらず、なんだかんだでアメリカの司法はちゃんとしてますね、という話。信じたことは、周りに影響されずに貫かなきゃいけないってことだなー。面白かった。

118.カポネ(2020/米/ジョシュ・トランク監督) ★★★

アル・カポネ最晩年をトム・ハーディが演じている。めちゃくちゃ暗い話。12才で梅毒に感染していたカポネ、刑務所で症状が悪化して晩年は廃人のようになっていたというのは知ってたけど、想像以上にひどい状態だったんだな…。習性として葉巻をくわえてしまうのでニンジンをくわえさせられてる姿も哀れで…。まあ「悪行の限りを尽くした男の惨めな最期」とはいえ、家族がいてお金もまだあったのだからまだましなのかも知れないけど、全盛期の生活とのギャップが激しすぎてね…悲しい気持ちになった。

119.黄龍の村(2021/日/坂本裕吾監督) ★★★★★

『ハングマンズ・ノット』で注目していた坂本裕吾監督作品。ほんっと最高!!村人たちを皆殺しにする計画のために、ヤバイ村だと知っててリア充友達を連れてくる鬼畜ぶりに爆笑。友達殺され、仲間と村人を皆殺しにしておいて普通に打ち上げ笑。日本映画の悪しき湿っぽさ一切ないところも大好き。

120.トップガン(1986/米/トニー・スコット監督) ★★★

昔テレビで見ただけだったので、新作の予習用に。若い頃のトム・クルーズ、爽やかだな〜。まさに「憧れのアメリカ」って感じで、大ヒットしたのもわかる。今観ると、やっぱり映像は迫力にかけるように感じてしまうけど、当時としてはきっとすごかったんだろうね。そしてケリー・マクギルスの今を調べたらあまりの変貌ぶりにショックを受けてしまったのは内緒。

121.トップガン マーヴェリック(2022/米/ジョセフ・コシンスキー監督) ★★★★★

まさに「こういうのを待ってた!」という、ド直球ハリウッド大作で最高だった!それでいてヒロインはバツイチ・子持ちの50代、人種は各種揃え、スタメンに選ぶのはオタクと女、という配慮も嫌味なく自然にやるところも素晴らしい。さらに主題歌はちゃんとデンジャーゾーンで、カワサキのバイクにF14。エンタメをわかってるなー!!と感動さえ覚える。未だに「みんなの憧れ・アメリカ」を違和感も嫌味もなくストレートにやっているのもすごい。

なぜか女性のセクシーシーンは全然なく(濡れ場も脱がず)、陽キャマッチョ達の上裸サービスシーンばかりなのも笑える。眼福。オタクっぽい隊員がいたりするのに、特にメンバーのバックグラウンドに触れないところも「とにかくトム・クルーズを見ろ!!」という潔さを感じて良かった。マーヴェリック無双すぎてもはやスタローンとかセガールの域だったけど笑、文句なしのエンタメハリウッド大作でした。映画館で観てよかった!!

122.日本の夜 女・女・女物語(1963/日/武智鉄二監督) ★

意味不明だけど笑、当時の風俗を知るという意味では興味深いドキュメンタリー映画。あまりにもひどい差別的表現も含めて笑。63年、こんなにも「男と女は違う」という考えで見られてたんだなーと改めて。日々働いて世界を動かしている男たちに対して、全く別の価値観で生きる「華やかな生き物」という感じ。女性たちがまったくセクシーじゃないのも面白かった笑。

123.OLD オールド(2021/米/M・ナイト・シャマラン監督) ★★★★

シャマランの良い面が炸裂してて面白かった!多少無理な設定もあまり気にならない説得力があった。歳も近い分、クリスタル(アビー・リー・カーショウ)が1番見ていてキツかった…。そもそも「若さを失う」ことへの恐怖を特に感じる年齢で(しかも彼女には容姿しかない)、時間が急速に進むビーチに行かされるとか…かわいそうに…。

124.前科者(2022/日/岸善幸監督) ★★

うーん、イマイチかなー。皆上手だし無難にきれいにまとまってるんだけど、なんかとってつけたような感じがして、感動がない。しかし「保護司」って、犯罪者の更生を手伝うというめちゃくちゃ大変な仕事なのに無償のボランテイア扱い(でも公務員)ってすごいな。

125.燃えよ剣(2021/日/原田 眞人監督) ★★

原作ファンとして評価が厳しめになるところはあるにしても、「うまくまとめてる」以上の感想が出てこないというのが正直なところ。キャストは皆ハマってて良かったけど。伊藤英明は悪役をやるようになってから色気が増してる気がする。今回の芹沢鴨役、ちょっと原田芳雄みたいでかっこよかった(芹沢さんにしては体良すぎだけどw)。山田涼介はかわいすぎて、もはや美少年というより男装した美少女のようで、こんなの男だらけの隊にいたらヤバイでしょと思ったw(褒めてます)

126.ファミリー☆ウォーズ(2018/日/坂本裕吾監督) ★★★

世間的な幸福である「愛」「絆」「家族」みたいなものを全部ぶっ潰してくるところが最高に笑える。残虐だけど笑。

127. Mr.ノーバディ(2021/米/イリヤ・ナイシュラー監督) ★★★

なかなか面白かった。暴力使わないで生きるのも大変ですね、という話。

128.ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷(2020/米/ニコラス・ベッシェ監督) ★★

『呪怨』のハリウッド版続編。冒頭の日本シーンが怖いからどうしても比べてしまうけど、呪怨を忘れれば結構普通に怖いし、面白い。アメリカに行くとやっぱり物理的な恐怖になって行くのも興味深い。

129.  HUSTLE  ハッスル(2022/米/ジェレミア・ザガー監督) ★★★★

ネトフリ新作。貧しくて無名の選手を見つけて育てる、夢破れたコーチ。定番だけど、やっぱり感動するスポ根もの。挫折の入れ方もうまかった。スター選手がたくさん出てるので、NBAファンならさらに楽しめると思う。・・・そして!エンディングのNBA名シーンがあまりにかっこよくて、本編以上に興奮した!

130.トリハダ 劇場版(2012/日/三木康一郎監督) ★★★★

ドラマ版の「トリハダ」シリーズが好きで。面白い。

131.トリハダ 劇場版2(2014/日/三木康一郎監督) ★★★★

同じく。ヒトコワ系だとこれが1番面白いかも。

132.アオラレ(2020/米/デリック・ボルテ監督) ★★★★

アオラレというか、煽った相手がヤバかった、って話なのだけど笑、面白かった。無敵の人役のラッセル・クロウが怖すぎて…w 女子供を殴りまくる最低さが笑えるw

133.ナワリヌイ(2022/米/ダニエル・ロアー) ★★★★★

プーチンの仇敵・ナワリヌイ氏のドキュメンタリー。これはすごい。暗殺にロシア政府が関わっていたことを突き止めるまでの下りは、完全に手に汗握るサスペンス。あの状況で国に戻ろうとするナワリヌイさんのあまりの勇気に「よく怖くないな…」と思うのだけど、「怖くない。恐るな」という強いメッセージが飛び込んでくる。真の愛国者だ…!と感動してしまった。牢獄にいる彼の無事を祈る…。

134.ベイビーわるキューれ(2021/日/坂本裕吾監督) ★★★★★

遅ればせながら。あーこれはヒットするやつ、超面白い!!ジョン・ウィックばりのアクションもさることながら、「どっかで聞いたことのある名台詞」を得意げに使う奴が次々殺されていくのが痛快w ほんのり百合感も良い。


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