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はじまりの話  便箋絵本

そもそものはじまりは
あるクリスマスの朝。

遠く離れている街の友人と絵本を読んでいた。
彼女が買ったその本のページを
写真に撮ってDMしてくれて一緒に読み進める。

絵本を読んでいると
主人公が自分のように思えてきたりする。
彼女が買った本は
いまの自分(彼女)を映し出しているのかもね
なんて話しながら、一緒に絵本を楽しんでいた。

読みすすめていった最後のページは
「え」って言葉の後で
なかなか送られてこなかった。

最後のページは
主人公のキツネが大の字になって野原に寝そべって
のびていた。

ハッピー・エンドかと
思っていたので
しずかな衝撃があった。

その後に別の一冊を読み始める。
この話の成り行きでなんとなくその場は救われたけど
衝撃はこころに残っていた。

私たちの生活は
いつもいつもハッピー・エンドってわけじゃない。
ハッピーじゃないとき、そこから
何かを受けとり深め、その先へすすむ。




その日遊びに来たもう一人の友人に
彼女との朝の絵本のやりとりの話をした。
その日はふたりでキャンドルを作ることになっていた。
のびていた主人公をまた歩かせるために物語を作ろう、
その物語に出てくるモチーフをキャンドルにしようと遊びはじめる。

キャンドルはどれもエネルギーに満ち、
楽しい時間に私たち自身も満ちていた。

私は続きの物語をnoteに綴り、友人に送った。
しばらくすると、さらにその続きが友人から届くようになる。

私たちが生きてくなかで感じた気づきと共に
主人公たちも一緒に歩き始める。
現実世界と空想世界が日常に混ざりあってくる。

誰にも合わせない混じり気のない
自分の気持ち
本当の気持ちを本当の言葉で。

私たちの日々とともに
全部で9話のお話が出来上がる。

物語の世界はsoul voice town ☆になりました。
往復書簡から生まれた便箋絵本

出来上がったお話は自分の中にある本当の言葉。
主人公をもう一度歩かせようとはじめたのに
お話を読むたびに自分たちも癒されていくことに気づく。

そうして出来たお話を
便箋絵本として外に出してみることにします。

5月19日の文学フリマ東京38にて販売します。

soul voice town☆を覗きに来てください。










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