三笠 航晴

芹沢商会所属キャストです。 Twitterや写メ日記だけでは発信しきれない自分の意見を…

三笠 航晴

芹沢商会所属キャストです。 Twitterや写メ日記だけでは発信しきれない自分の意見をコラムにして発信いたします! ※ ここでの意見は個人の見解であって、所属組織を代表するものではありません。

最近の記事

第2回 「露欲的」なものへの批判と考察と

日本語の形容詞の中には「露悪的」という語がある。 「欠点や嫌なところ、悪いところを殊更に露見させる様子」という意味である。 90年代のサブカルチャーは露悪的であることを一種必要条件として成立し、その中でも悪趣味系や鬼畜系と呼ばれるものは、殊更、露悪的であることを文化として昇華した(とされる)。 しかし、東京五輪の際に騒動になった所謂「小山田事件」、「コバケン事件」はこれら90年代サブカルチャーの終焉を示したものであった。即ち、これらの事件は露悪的であることが、かっこよく

    • 号外 Prominentな男-石原慎太郎を偲ぶ

      石原慎太郎が死んだ。 昭和7年(1932)年生まれの昭和ヒトケタの頑固親父は、戦後の時代を最も輝かしく生きた紛うことなき「大スター」だった。 石原はその感性-直感ともいえる-の鋭さとその感性を言語化する特異な能力をもって、作家として、政治家として大成した。 政治家としての石原を評価することは、石原が持つ強烈な国粋主義と偏狭ともいえるマッチョイズムを肯定することに繋がりかねないので慎重にならねばならない。 だが、感性を表現する方法として文壇と政治を選び、天衣無縫に活躍し

      • 初回 コラムを始めるにあたって

        noteでコラムを始めるにあたって、あれこれ何を書こうか迷っていた。そのうち「コラムとはそも何ぞ」という根本的な問いかけが頭の中で生まれた。コラムを知らぬものがコラムを書けるはずがないと思い至り、コラムそのものについて調べて書いてみることにした。それ故に、初回のテーマはコラムそのものである。 「コラム」は聞いて分かる通り、英語の発音をそのまま片仮名にした日本語である。故に、片仮名を見ただけでは意味を定義することが難しい。 コラムを英語で書くと“column”となるが、これ

      第2回 「露欲的」なものへの批判と考察と