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で、オランダに移住することにしました!

今年7月からオランダに移住することにしました!この記事の続きです。

何から伝えていいかわからないけれど、まとめると、
オランダに家族みんなで移住することにしました!(娘2人と夫と私、4人)
いきなり思いついたわけではなくて、実はずっと考えていました。「いつか海外に移住する」とずっと思っていたからこそ、リモートでの事業にこだわってきたのです。

ここに居続ける人生は、私の生きたい人生じゃない

事業を地域で継続していくための生存戦略が見えてきて。

「起業家ってなんだろう」と悩んだという内容を上記記事に書いたのですがそれはもちろん私が考えていることのほんの一部にすぎず。起業家というよりは、この地で事業を行っている者として、どうやったら生きていけるかという生存戦略についてずっと考えてきました。

VUCAの時代に、絶対的な解なんてあるわけがないけれど。それでも、なんとなく、こういう感じで進んでいければ地域でポジションを確立して生きていけそうだぞ?という自分なりの考えが、この1,2年で見えてきた感じがしました。もちろん、間違っている可能性も大いにありますが、このまま八戸に住み続けるとしたら、私は、その見えてきたポジションを確立するように動くだろうと思いました。だって生きていかなきゃいけないもの。私が事業継続できなくなったら、稼げなくなったとしたら、私だけでなく社員も他スタッフも、私の家族も死んでしまうもの。

でもこの、「ポジションを確立する」という考えに至ってしまったのが、自分で本当に本当に許せなくて、気持ち悪くて、何の価値も生んでいなくてどちらかというとイノベーションを阻害する感じがして、絶対このままじゃダメ・・・というか完全に嫌!と思いました。私の地域での将来の道筋を予測して口にされる先輩方もいらっしゃったりして、それがまた自分が想像した通りだったりもして、とにかくもうこのままじゃダメ、今の延長線上にある未来は私が進んでいきたい方向じゃないよ・・・となりました。(これ以上の生々しい感覚にご興味を持ってくださる八戸圏域の方は、ぜひともみろく横丁に私を誘い出して話を聞いてください!!!)

じゃあどんな人生を生きたいの?どうやって事業を継続し拡大して生きたいの?と考えたときに、ずいぶん前から頭の片隅にあった「海外移住」を本格的に検討すると決めました。

子どもたちの教育環境を選択したい

地元八戸で子育てをしたくて、東京から戻ってきた2017年

私は地元八戸で子どもを育てたくて、2017年1月に当時3歳だった長女を連れて、1人はお腹の中に入っている状態で、東京から八戸に移住してきました。当時、夫は東京に置いてきまして、3年間は夫だけ東京で1人暮らし。2020年に夫も八戸に来て合流しました。

狭い部屋で子どもが泣いたら怒られる東京。満員電車でベビーカーを使ったら睨まれる東京。保育園を第13希望まで書いて2年後にやっと第6希望の園に入れた東京。東京で私はそんな日々に疲れ果てていました。
意を決して八戸に戻ってきてみたら、スーパーで子どもが泣いたら周りのおばあちゃんたちが零れ落ちそうな笑顔で撫でにきちゃうし、満員電車どころか電車自体めったに使わないし、入園したくて幼稚園に電話をしたら「で、いつから来ます?明日でもいいですよ」とか言われちゃうし。天国のように感じられました。

自分が育った地域で子育てをするって、本当に幸せな日々でした。自分が育った海に毎週末連れていけることも、自分が子どもの頃から行っているスーパーに買い物に行けることも。自分が小さい頃に通っていたスイミングと全く同じところに、娘を通わせたことも。自然とノスタルジックな気持ちになります。

長女が小学校に上がるタイミングで、実は移動を考えていた

来月から長女は小5、次女は小2なのですけれども。実は最初に移住を真剣に検討したのは、長女が小学校に上がるときでした。地域には私立小がなく、基本的には選択肢があまりない状態なので、地域の中でも場所を移動しようかとか、東京に戻ろうかとか、そのタイミングで海外に行ってはどうかとか、私の頭の中には色々な思いがありました。
でも、色々な選択肢が取れるような状況じゃなかったのです、当時は。(主にお金面)

もちろん、地域の公立小学校が悪いと思っているわけでもなかったので、ひとまずそのまま地域の公立小に入学させて今に至ります。次女も同じ公立小に入りました。

娘たちが、小学校に合わなかった

誰も悪くないのだけど。悪いとしたら、きっと学校に合わせられる子どもに育てることができなかった親(私と夫)なのだけど。特に長女はあからさまに学校を嫌がり、小3はバリバリの不登校でした。小1・小2は嫌がりながらもなんとか行って、小4は週4ぐらい行ってた。(大学生みたい)小5になったらちゃんと行く、と現時点では言ってますがどうでしょうかね。
一生懸命な対応をしてくださった学校の先生たちにはご迷惑をおかけして本当に申し訳なかったです。
長女は学校に行かない日も多いくせに家に10人ぐらい友達を連れて来ちゃう陽キャで、基本元気なのは親としては安心していました。だからこそ、長女があんなに生気のない顔で学校に行きたくないと言うのには、何か理由があるはずだと思ってきました。

私は、モンスターペアレントだった・・・のかな。

実は子どもたちというよりも、私に問題があったのかもしれない。私は普通に先生たちとお話ししたいと思っていたし、怒鳴り込んだこともないし変なクレームを入れたこともない、つもりなのですが。
なぜか夫だけが先に学校に呼ばれて長女の通知表を見せられ、「不登校により通知表に成績が出ないので、お母様が気分を害さないように説明しておいてください。」と言われたときはなかなかのショックでした。笑 やばい、私、完全にめんどくさい教育ママだと思われているではないか・・・!と。小学校の成績なんて、悪くても何とも思わないというのが私の価値観なんですが、ストイックな教育ママっぽく見えていたのかもしれません。それ以降、自分は極力学校に行かないと決めました。それは自分を守るためでもあったし、もちろん娘に不要な心労をかけたくないという目的もあったし、先生たちも私が関わらない方がきっと楽だと思ったからです。
代わりに夫がめちゃくちゃ学校に行っています。気づけばPTAのある委員会の委員長をやっていて、学校の先生たちとの関係性も良好っぽいので助かったーー

「お母さん今週も出張ですか?」と聞かれたときも絶望したし、オランダに行こうかなという話をチラッとしたときに「お母様は浮世離れしている」と言われたこともあって、価値観の違いに悩みました。

間違って伝わってほしくないのですが、全部、先生たちは本当に悪くないんですよね。ただ自分たちの価値観の中での正義を教えてくれているだけ。その価値観と、タナカ家(主に私)の価値観にわりと大きな隔たりがあって、この環境でご一緒していくのは子どもたちにとって良くないなと、長女が不登校を極めた1年前ぐらいに特に強く思いました。あと、先生たちというよりも学校のシステムとか環境とかが、我が子たちに合わないのかもしれない。

とは言っても親にとっては大した問題じゃないけれど。娘たちは1日の3分の1をそんな合わない感じの環境で過ごしているわけで大問題です。あ、ちなみに次女は長女とはまた違う感じで、今の学校も楽しんでいる部分も大いにある気がしています。心から感謝です。

年間1000万円位(1人分)かかる学校も見に行ってみた

海外で教育を、という考え以外にも、日本国内・特に青森県内もしくは東北圏内で何か別の教育環境はないかと考え、2023年8月には岩手県安比のHarrow International Schoolも見に行きました。全寮制・イギリス式の、話題の学校です。

学校全体がめちゃくちゃキレイだった・・・!

Harrow International Schoolは、設備も最新のものばかりで本当にすごくて、ただの冷やかしの見学である我が娘たちにも教育的な問いかけを楽しくしてくれたり、これは世界中の富裕層が入学させたくなるのもわかるなぁって感じでした。娘たち2人入れたら1年間で1600万〜2000万ぐらいかかるので実際には入学させることはタナカ家にとってはそもそも現実的ではなく。(ごめんよ娘たち・・・がんばって稼ぐ!)

あとは、アメリカ/カナダ/イギリス/オーストラリア/ニュージーランド等のボーディングスクールに長女を単身留学させようと相談してみたり・・・マレーシアやフィリピンのインターナショナルスクールはどうかと調べてみたり。2023年夏から秋にかけては娘たちの学校をどうしようかということについて、実は色々動いていました。

そして、オランダに決めた!

長女の単身留学の選択肢を検討しているときに、そもそも日本で不登校だったりすると受け入れてくれない国が多いと知りました。普通に考えれば当たり前ですよね、単身留学で受け入れてみたものの学校に来ませんでした、ってなったら意味ないですもんね。

そこで単身留学が選択肢から消えたときに、残るは母子留学か家族みんなで移住するかのどちらかだったわけですが。私の周りには母子留学をしているご家庭も結構たくさんあって、海外で教育を受けさせる際の良い選択肢だと思っています。多くは日本に残る旦那さんが日本の企業でバリバリ稼いで、奥さんがお子さんの留学する国についていって暮らしのサポートをするというパターンですね。

我が家は、そもそも私がしっかり働かないと成り立たない家庭なので、そういう形を取ることはできないのです。あと、過去に3年間、夫だけが東京に住んで子どもたちと私は八戸に住んでいるという時期があったのですが、あのスタイルは我が家には合わなかったので。行くなら家族みんなで行こう、一緒に暮らそうというのは決めていました。(夫婦関係について突付きたい方は私をプリンスあたりに誘ってくれたらきっと楽しい。)

以前からオランダは意識していた国の1つでした。日本人にとってはビザが取りやすくて。教育に関しても、イエナプランが盛んなことで有名だったり、子どもの幸福度ランキングで1位の国と言われていたり。ヨーロッパは国同士が物理的に近いのも、いいなと思っています。旅をして色々な文化に触れるというのがやりやすい!

オランダはここ。国土が小さめのベルギー(左)と、大きめのドイツ(右)に挟まれています。

移住に向けてエージェントの方にも入っていただいて、しっかりお金も払って、期限が切れていた私以外の3人はパスポートを新しく取りました。もう後戻りはできません。まだ何の準備もできていないけれど、とりあえず、今年7月の頭ぐらいにオランダに移り住むということだけは決定!

もちろん、日本での事業、株式会社リモットさんは変わらず青森県八戸市を本社としてしっかり継続していきます。「リモートで世界を繋ぎ、女性と社会をエンパワーメントする会社」が当分弊社のビジョンなので、私がオランダに行くことはその実現にとってメリット満載です。オンライン秘書はvirtual assistantって呼ばれているのですがヨーロッパではどんなふうにそのサービスが活用されているのかな、どんな方がvirtual assistantとして働いているのかな、などなど、知りたいこと・進めてみたいことがたくさんあります!

弊社スタッフの1人が言ってくれました。「普通に青森県内に住んでいて、自宅で働いていて、上司がオランダから指示を出してくるって面白いですよね!」って。そうやって思ってくれるのはとても嬉しい。私たち家族がオランダに住んで色々なものを見てきて、青森県に何かしらの良い影響を与えられたらいいなというイメージを持って、行ってきます!青森県内女性の雇用も引き続き頑張る!

色々想定が甘いと思われますが、きっとなんとかなる(する)

オランダって家賃高いんです!今住んでいる八戸市内の賃貸一軒家の4倍ぐらいするみたい!こわー!
その他にも色々不安なことはいっぱいあります。語学のこととか。私は英語しかできませんし、他3人の家族は英語もそんなにできません。オランダは英語ができれば生活できると聞いていますが、基本的に学校生活などはオランダ語。どうするんだろうか・・・とまだ実は完全にはわかっていません。
でも、すべてをわかるようになってから、完璧な準備ができてから動こうと思っていたらたぶんいつまでも動けないと思うので、今こそがタナカ家にとっての良きタイミングだと思っています。よくわかっていないからこそ決められることってありますよね!笑 私の人生ずっとそんな感じです。決めてから、何とかするスタイル。このあと絶対に苦労するから覚悟せよ、ということだけはできる限り想定しておきます。

オランダ移住のことも色々発信していけたらと思っています!あと、気軽に行き来できる距離ではないので、日本にいるうちに皆様にお会いしに行こうと計画をしています。日本でやりたいこともいっぱいあるので全部やってから出発したいな〜

オランダに滞在する期間はまずは2年ぐらい。状況によってはもう少し長くいるかもしれないし、もっと早く逃げ帰ってくるかもしれない。どんな場合でもきっと青森県なら受け止めてくれると思っているので、勝手に安心して行ってきます!がんばるー!


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