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ヘルパーさんの優しい声にホッとする。

先日、施設に居る母に電話をしました。
色々なお菓子や母の日のプレゼントを送ったのです。
母は携帯電話を持ってないので
(メカに弱い私を上回って機械モノに弱い)
施設に電話して電話口まで母を呼び出してもらいます。
だから長電話はできませんが
母も、周りに施設のスタッフやヘルパーさんが居る中で喋るため
みょーに気取ってお上品になり
田舎ではついぞ使ったことのないような丁寧語で喋ったりして
そんなこんなで調子よく喋ることもできず
この間も5分ぐらいで
「それじゃあ、またね。電話切るよ」と、さよならしかけました。

たぶん母は、私が「電話切るよ」と言ったので
持ってる受話器をどうしたらいいかな?と
近くにいるヘルパーさんに差し出したんでしょうね。
受話器のむこうから
「ん?なに?もう電話終わったの?」
と、可愛らしく優しい声が聞こえてきました。
その瞬間、
ああ、いま母は優しい世界に囲まれてるんだなぁ
と感じました。

母が東京の施設に入所するに至っては
ほんとうに色々あって詳しくは書けないけれど
今までずっと長い間、田舎の父と母の面倒を見てくれてたのは姉です。
そこへ突如現れて
「母さんを一人で置いておけない!東京で施設を探す!」
と息巻いて、姉に感謝するどころか非難ばかりする兄に
姉は悔し涙と怒りで参ってしまいました。

私も姉に親の面倒を任せっきりだったのは同罪。
でも、父さん母さんになにかあった時、姉さんがSOSを出してきた時は
それでも仕事を置いてすぐ田舎に帰ったよ。
兄さんはいっつも仕事を言い訳にして、自分は後回し。
自分は帰らなくて済むように、面倒は避けられるようにしてきたよね。。
と兄の言動にたいする腹立たしさで
心の底から安心して母さんを任せられる!
兄さん義姉さん、ありがとう。
という気持ちにはなれなかったのです。
和気あいあい、穏やかな経緯じゃなかったんですよねー。ざんねんなことに。

それでもですね。
母のいる施設のスタッフやヘルパーさんが
もう声だけで、みんな優しい人たちなんだなと感じて
よかったなぁと思ったわけです。
いろいろあったけど、これでよかったんだな。
母とヘルパーさんの様子でそう思いました。