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意志を強くするにはどうすれば良いですか?

Quoraで回答者をしています。
「意志を強くするにはどうすれば良いですか?」と質問を受けました。
回答の閲覧数が30,000回を超えましたのでこちらでもシェアいたします。

https://qr.ae/pKPVVF

簡単です。『手放す』だけです

えっ?! と思われたかもしれません。

それって逆じゃん! と思われたかもしれません。

では、ご説明しましょう。

あなたは「意志を強くしたい」と願っていますね。でも、自分は意志が強くない、とも思っている。

では、その「意志を強くしたい」という『意思』とは何か、それを理解するとスッキリします。
(意と意は違うことに注意)

意思の根底にあるのは「欲」です。欲を満たすために意思が働き、意思が働くことで欲が満たされる。そして、意思に沿って体を動かします。

欲 ⇒ 意思 ⇒ 体

という順に動いていくわけですね。ですから、この欲の正体を見極めればよいだけです。

「意志を強くしたい」という『欲』、これを満たしたい。どうすれば良いか。

機械が仕組みで動いているように、人間にもシクミがあって動いています。人間という生き物の大元を理解するとあらゆるものに応用できます。なのでこれを理解しましょう。

人間とは何か。

これを知りたくて50歳代から世界を歩き続けてきましたが、その答えは案外身近なとこにありました。同じ問いを立てた人が2,500年以上前に既にいました。そしてこの問いへの完全な答えを見つけていました。

釈迦です。

釈迦、と書いたのは仏教(宗教)と切り離すためです。仏教は宗教と現代では捉えられていますが、それは釈迦(ブッダ)が死んだ後に弟子が彼らに都合よくするため(残すため、広めるため、時に金儲けのため)にやったことで、釈迦が仏教だ、と言ったわけでも、教えだといったわけでもなく、ただ自分の気付いたことを弟子に拓き続けただけでした。私はこう思う、と。だから釈迦の言葉は宗教ではなく哲学として捉えるべきでしょう(これを原始仏教とよんでいます)。

キリスト教にユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教などの『』が居ないと成り立たないものを宗教といい、釈迦が追い求めた「人間とは何か」という問いと答えは、いうなれば哲学です。だから私は釈迦の教えを宗教とは捉えていません。人間とは何か生きるとは何か、ということを解き明かした哲学、ということですね。こうして人間という生き物の取り扱い説明書は2,500年以上前に解き明かされていたことを、地球を一回りして帰ってきて気付いた私は驚きました。

なぜ人間は苦しむのか。(あなたもいま、意志が弱いと苦しんでいますね)

それはあなたに『欲』があるからです。釈迦はそこにをあてました。苦しむ元を絶てばよいではないかと気づきました。そして出てきた答えが、

「手放す」です。

注意してください。釈迦が説いたことは全て逆説的に理解することも必要です。

ある、ということは、ない、ということ。すべて持っている、という状態は、なにも持っていない、ということと同じ。これが釈迦の行きついた『空』の思想です。

なにやら難しい気がするかもしれませんが、あんがい簡単です。

この究極の思想をあなたはいま、理解し体現できる段階にいます。

本題に戻って「意志を強くするにはどうすれば良いですか?」で答えましょう。

「意志を強くしたい」という思いの底にある『欲』を見つけて下さい。その『欲』が見つかったら思い切って手放してみてください。すると、ふっと心が軽くなるでことに気付くしょう。

こうなれば出来たようなものです。意志を強くしたい、と思ったのはなぜだろう、そこに意識を向けてみましょう。自分の欲の正体を見定めるわけです。

次に、見えてきたその『』に至った自分の意思(気持ち、意識)とは何だったんだろう、と考えます。すると「意志を強くする」は手段に過ぎないことに気付きます。

それができれば『』そのものを手放してみるのです。おおもとが無くなったのですから、意志を強くする、という意識も消えます。意志を強くしたい、強くしたい、強くしたーい、という強迫観念から自分を解き放つことができます。

これでまっさらな自分を取り戻すことができました。

これで「手放す」ことができました。

さらに進化しましょう。ここからは「本当の」意志を強くする、です。

欲を手放し捨て去ったあとに、改めて「私は意志が強い」と口に出して言ってみましょう。欲に捕らわれずに「意志の強い私」を再構築するのです。

意志を強くしたい、と思っていたということは、意志が弱いことの現れですが、それは意志が弱いと「あなたが」勝手に(多くは過去の経験から)思い込んでいただけです。そう思い込んでいた自分自身に気付く(今を気付く)のがまずやること。そして次は出来ないという思い込みを解放します。

出来ない自分を手放すのです。そのための行動が「私は意志が強い」と口に出す、ということです。

「私は意志が強い」これを口に出して一日千回言いましょう。

えー!?千回も?

はい、千回です。それには理由があります。

気が付いた時、周囲に人がいない時、時間がある時、いつでも、「私は意志が強い」口に出して唱えるように言いましょう。口に出すのは自分で自分の声を聴くという効果を生みます。これを一か月続けると深層心理に埋め込まれます。物が落ちると勝手に体が動いて拾おうとするように考えなくても自然と体が動く、深層心理の作用で意識が勝手に動くようにするにはそれだけの「心の筋トレ」が必要です。出来るようにするには、出来ないを意識の根底から排除するして、改めて、出来るを埋め込むことで可能になります。そこで行われるのは反復練習による意識の書き換えです。

簡単ですね。意志が強い自分の構築は難しくないんです。

思い込みを開放して出来る自分を再構築してみましょう。欲のための「意志の強い私」より、「意志の強い私」だからできる沢山のことの方が楽しい人生が待っていると思いませんか。

これで「意志が強い」ということで生み出される素晴らしい経験の数々があなたに訪れるでしょう。

いかがですか。ご理解いただけたのなら、周囲の人にも教えてあげましょう。

「意志を強くするにはどうしたら良いか?」に答えられる人を一人でも多くしたいと思って書きました。お役に立ちましたら、嬉しい限りです。

ではでは
三川屋幾朗@mikawaya1960
 公共メンター https://menta.work/plan/954


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