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偶然と必然のあいだで

PM15:00 5分前
ハッとする出来事は急にふらりとやってくる。
始まりはいつも予測できないし、
どうつながっていくのかも最初は分からない。

始まりはかなりありきたりなことだと思う。

たまたま手に取って気に入った本が、
同じ出版社から出ていたことに気づいたり。
ものすごく話があう人と、
出逢いそうもないところで出逢ったり。
久しぶりに手にした本に、
今欲しいアドバイスがぽつんと載ってたり。

ラムコークを飲みながら
僕はそんなことを考えてた。
前の僕ならそんなことすら考えなかったと思う。
「些末なこと」
下手したらそれで終わってた。

でも、偶然で遊ぶことがおもしろくなってきた僕は
もう少し踏み込んでみた。

「そこからもう一歩踏み込むには
どうしたらいいだろう。」

その偶然を何かのサインやシグナルとして
自分の中で受け取り、行動してみようと思った。
すると、頭の声が聞こえてくる。

「お前はいつまでもそのままさ。」
「やりたいことなんてやれやしない、、、」
「負け犬め、さっさと降参しろ。」
「君には何の才能もないこと、
自分が一番よく知ってるだろ。」

不安と恐怖に支配された自分の頭の声だった。
実に不愉快な気分にさせてくれる。
不足と限界の分厚い壁を頭の声は作り出す。
世界は恐怖そのものだと信じさせようとする。

一歩踏み出す勇気って
たぶんこの瞬間に使うものだ。

頭の声にこう話しかけていた。
あくまでも静かに。心の中で。

もう大丈夫。
不安でいいし、恐くていいし、何でもいいよ。
でもそろそろ分かってると思う。
自分を責めても、けなしても、追い込んでも、
何の得にもならないんだ。
偶然とか必然とか、そういうのはその人がそれをどう思うかで変わってくる。

「じゃあこの受け入れがたい状況は
どうすりゃ少しはマトモになるんだ。」

頭の声はそう簡単には納得しない。

実はサインやシグナルは
いくらでも降りてくるもんなんだ。
自分を受け入れ、素になり、好きになる人ほど、
より多く受け取れるだけのことだよ。
「こうあるべきだ」
と思い込む前に、今あるものに感謝して
行動していくことだよ。

そんなやり取りを終えホッとしていると、
友人がSNSにこんな投稿をしていた。

Life is easy.
Why do we make it so hard?
人生は簡単さ。
なんでそう難しくしてしまうんだ?

偶然は急にふらりとやってくる。

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