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8月の薬湯【薄荷】

「薄荷」は、おなじみ、ミントの仲間です。

生活用品にも多くつかわれるミント類。
とても強いハーブで、すぐに他の種類と交配してしまうので
その種類は数えきれないといわれています。

 *栽培をする場合
  他の植物を侵食しないよう
  地植えや寄せ植えは避けた方が無難です。

私たちの身の回りでよくつかわれているのは
特に以下の2つでしょう。

【名称】ペパーミント
【学名】Mentha piperita
【和名】セイヨウハッカ
【原産】ヨーロッパ
【分類】シソ科ハッカ属 多年草

ペパーミント001

【名称】スペアミント
【学名】Mentha spicata
【和名】ミドリハッカ
【原産】ヨーロッパ
【分類】シソ科ハッカ属 多年草

スペアミント003

どちらにもミント特有のスーっとする香りがありますが
その清涼感の成分は違います。
「ペパーミント」はメンソール(リフレッシュ作用)
「スペアミント」はカルボン(リラックス作用)

日本原産の薄荷もあります。

【名称】ジャパニーズミント
【学名】Mentha arvensis var. piperascens cv.
【和名】ハッカ、ワハッカ(和薄荷)
【原産】日本
【分類】シソ科ハッカ属 多年草


種類の多いミントらしく花言葉もたくさんあります。

【花言葉】美徳、もう一度愛して、真心、
     温かい心、無邪気・・


学名 Menthaは、ギリシャの妖精メンタに由来しています。
妖精メンタのお話はいくつか残っていますが
そのうちのひとつをご紹介します。

 冥府の神プルートは
 美しい妖精メンタに恋をしてしまいます。
 プルートの妻ペルセフォネは
 嫉妬からメンタを草に変えてしまいました。
 メンタは馨しい香りを漂わせ
 私はここにいると伝えています。


キューバを愛した文豪ヘミングウェイは
レストラン「ボデギータ・デル・メディオ」の
Mojito(モヒート)というカクテルを愛したそうです。
 キューバのラム酒(ハバナクラブ)
 ソーダ
 たっぷりのミントの葉
が入っている爽やかなカクテルです。


□「薄荷湯」の入り方

  ミントの地上部を適当に刈り、
  よく洗って木綿袋に入れてバスタブに入れます。

  トップ画像のミントは半日ほど干したものです。
  干せば余分な水分が抜けますので
  少し効果が高まるといわれます。

  体温を下げるといわれるくらい涼やかになりますが
  血行促進の作用もあるので
  冷房で冷えた方の「足浴」もオススメです。

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