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ラムレーズンとライスミルクコーヒーで始まる土曜日の朝【Simple Life in Italia・note】

シャワーを浴びて出かけるのは、もう少しあとにしてゆっくり朝ごはんを食べる。

土曜日の朝ならではのラムレーズン・蜂蜜・ピスタチオを添えたリコッタチーズとライスミルクコーヒー。

昨夜始めたデータ整理の続きをする。放置しておくとどんどん面倒くさくなっちゃうこと。さっさとできる時に片付けちゃうと、日常生活が軽やかになる。いつもいつも頑張ることはない。

使わないアプリや溜まった広告メールを削除。デジタル環境が整うと普段の作業がしやすくなるしスッキリする。

私生活まで仕事みたいにがんじがらめしちゃうと、普段の暮らしまでストレスの原因になっちゃう。子育て真っ最中の頃から、スケジュールをぎちぎちにしないように暮らしてきた。

卒婚した現在の日々のリズムは理想形。平日の午前中だけ針仕事の職場へ通い、午後は自由。寝不足なら昼ごはんも食べないでまっすぐベッドへ。元気なら創作活動をしたり買い物へ行ったり。

好きなように使える空間と時間がたっぷりあるのは贅沢の極み。食べたい時に食べたい物を食べられることもありがたい。ひとりの時間が苦手な人には向かないかもしれないけれども、私にとっては天国のような暮らし。たまに、ふと、思う。

パラダイスに来たのかな?

って。見たくないテレビがつけっぱなしになっていることもないし、洗濯物も料理もアイロンがけも量がぐんと減ったから楽々こなせて、ちっとも苦にならない。もともと家事は嫌いじゃなかった。家がスッキリする光景は何度見ても飽きない。

少し柔らかくなった日差しが差し込む窓から見える景色が穏やかで明るい。庭の木々が紅葉する季節が始まる。

今のイタリアの家にはテレビ・固定電話・時計・カレンダーがない。電子レンジ・炊飯器・掃除機もない。ついでに玄関の呼び鈴もない。日本であたりまえに使っていた物を使わない暮らしは私に馴染む。

料理研究家の有元葉子さんだったかな?確か彼女の別宅もカレンダーや時計がないと、どこかで読んだ記憶がある。いいなあ、そんな感じの別宅!と思った。家族と暮らしていた頃のブログにも自分で書いていた。

家族と一緒に暮らさないならば
 固定電話とテレビはいらない。

その数年後には現実になっていた。明言化してはっきりと書くことのパワフルさったら!当時はまさか卒婚をして理想郷にたどり着くことになるとは夢にも思っていなかった。

「好きなこと・やりたいこと」をはっきり言葉にすることのパワーは底知れない。悲壮感はゼロにして毎日を楽しみながら「好き!」のアンテナをぴかぴかに磨いておくと、ものすごいスピードで現実がぐんぐん動く。

時折やってくる「お試し」は抜き打ちテストみたいなもの。ぱっと見どんなに「よくないこと」っぽくても、実際起きていることをどう捉えるかは自己責任。ひゃ〜どうしよう?!っていう出来事を乗り越えると、ひとまわり成長する。

ラムレーズンが効いてきたかな?ふんわりと眠気がおそってきた。少しだけ二度寝の幸福を味わってからシャワーを浴びます。

素敵な週末をお過ごしください。

Grazie 🎶