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パニック障害のわたしが八日後に電車に乗れるようになるはなし 一日目

タイトルどういう意味?
と思われるかた、いらっしゃると思います。

電車に乗れる。当たり前ですよね。
でも、わたしにとっては当たり前ではないのです。

詳しく説明をすると、とてもとても長くなります。ので簡単に言うと、わたしは長年パニック障害とともに生きています。

パニック障害とは、特定の状態や状況がとても苦手で、その状況に陥ると、発狂しそうなほどの恐怖にさいなまれ、過呼吸を起こしたり、めまいを起こしたり、倒れてしまう場合があります。

また、その状況を考えるだけでも、頭の中は恐怖や不安でいっぱい、胸はざわざわ、動悸が激しくなってきます。まだ、なんにも起きていないのに。
こういった状態を「予期不安」と言い、パニック障害のひとの多くは、主にこれによって苦しんでいます。

苦手な要素は人によるのですが、わたしの場合は「その場から逃れることができない」という状況全般が苦手で、具体的に言うと、映画館、劇場、会議など……その中で最も苦手なのが、電車です。

※これはまたいつかの機会におはなしできればと思いますが、実は映画館と劇場、会議は克服しています。

わたしが初めて発症したのは高校生の時で、それ以来よくなったり悪くなったりを繰り返してきました。
パニック障害がひどくなったのは、コロナ禍が始まる少し前くらい。いやいやながらも乗れていた電車や乗り物全般だめになり、家で一人でいると不安になり、仕事(在宅ワーク)も手につきません。すぐに医院にかかり診ていただいたところ、強めのパニック発作が頻発していて、併せて軽い鬱も発症していました。

そんなわたしが、かれこれ三年程の年月を経て、八日後に電車に乗れるようになります。

その経過を、ここに残していこうと思い、今回日記を書くことにしました。
結局説明が長くなったな…すみません。

一日目の今日は

駅に行き
入場券を買い
改札を通り
駅の構内を歩き
ホームに降り
電車の発着を時間の許す限り眺めました
ゴーッ、ガタンゴトンという電車の音
「ドアが閉まります。ご注意ください」というアナウンス
ひさびさに、聞いてきました

たまに、着いた電車にサッと入って、
サッと飛び出る。
(不審者)

それだけ?
それだけです。
でもこうして慣れていくんだ、と決めたんです。
わたしは、八日後に電車に乗ります。