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長期の仕事がいきなりドロン

本当に驚きました。クライアント側の理由で長期の仕事がいきなり消滅したのです。でも、「まあ、そうなるよな」と納得できることもあったりして……。

ことの経緯と納得できる理由は以下の通り。

この仕事は前回の記事に書いた機械翻訳を使った文芸翻訳。結局、それで提出される文章のクオリティがあまりに低いことから、機械翻訳を基に校正する方法と最初から翻訳する方法を翻訳者に選択させる方式に転換しました。もちろんギャラは違います。

最初の機械翻訳の校正翻訳作業が本当に大変だったので、迷わず最初から翻訳する方法を選択。まだまだ機械翻訳での文芸翻訳は無理だなと実感した次第です。イディオムを見事に直訳しちゃいますから(苦笑)。

2本目の作品を納品後、3本目はシリーズ物のベストセラー作品を依頼されました。これ、どう考えても半年以上かかる超大作ゆえ、2024年はこの仕事を主軸に仕事を組み立てることにしたわけです。

ところが、3作品目に取り掛かってすぐに「他の作品の校正をお願いしたい」と言われ、週末に5時間限定でお手伝いすることになりました。他の作品がどんな翻訳になっているのかを見てみたいという好奇心もあったので。

そこで知ったのは驚愕の事実!

「翻訳口調で少し読みにくい」程度の不具合だと思っていたのですが、いやいや、そんな生易しいものではありません。最悪なケースでは、機械翻訳に少し手を入れた程度、原文との照らし合わせすらしてないという恐ろしい状態。

もちろん、ちゃんとした翻訳をしている翻訳者さんもいるのですが、ほとんどが翻訳口調バリバリで小説として読むにはちと辛い。しかし、そういう実力のある翻訳者さんなら意識を変えれば良い文章が書けるはずなので、その旨を担当者に伝えました。

そこで気になったのが、アップロード済み作品の文章。私がこの会社の仕事に参加したのはアップロード済み作品の第2シーズンからなので、第1シーズンの文章がダメなら読者がそこで離れると懸念したわけです。

担当者にそのことを伝えると、週末の校正でアップ済み作品の見直しも頼まれました。先方の予算の都合上、週5時間のギャラが限界ゆえ、その中でやっていくことにしたわけです。これが先月の話。

ところがです!
先方の会社の上層部は、今月初めに「ローンチ後3か月間のパフォーマンスが思ったほど上がらないので今年は予算を投資しない」と決定。

あのクオリティではパフォーマンスが上がらないのも納得ですから、ここに余計な投資をせずに初動が好調なプロジェクトに投資を移すのは企業としては当然だと思います。

そんなこんなで、先週末いきなり担当者から「今後の仕事がなくなりました」メールが届き、衝撃を受けたものの「ああ、こりゃあ仕方ないわ」とも思ったわけですよ。

ただ、今回の一件でいろんなことを学びました。次回はこの一件で学んだことを基に、私がこの日本語サイトの運営を企画・実行するならどうするかを考えてみたいと思います。


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