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喫煙が及ぼす記憶力への影響について

私は約30年間喫煙していましたが、今は禁煙に成功しています。
今思うと、多くの時間とお金を無駄にしてきたので、本当にやめてよかったと思います。

まだ煙草を吸っている人に向けて知ってほしい
とても大切な《酸素》について考えていきたいです。
おそらくどれも聞いたことがあると思いますが、
再認識してくれると幸いです。

ざっくり簡単に結論から言うと、
 喫煙により、大量の一酸化炭素(CO)を吸い込み、脳への酸素供給が低下し、脳機能が低下することにより、記憶力が低下します。


酸素欠乏症について

だれもが知っていると思いますが、脳に酸素が供給されなくなると、一般的に、脳は約5分程度の酸欠で壊死すると言われています。たった5分です。これは個人差や状況によって異なる場合がありますが、例えば、小脳は13分、大脳は約8分で復活不可能になるとされています。

脳が消費する酸素について

脳は酸素を消費してエネルギーを生み出すために、ブドウ糖(グルコース)を主なエネルギー源として使用しています。通常、脳は酸素とブドウ糖を組み合わせてATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー分子を生成し、神経細胞ニューロンの活動に必要なエネルギーを供給しています。

脳は体重に対しては小さい割合を占めていますが、全身の酸素消費量の約20%を使用しており、これは他のどの臓器よりも多い量です。このため脳の神経細胞は、他の体の細胞と比べて酸素に対して非常に敏感で、酸素不足になるとすぐに機能が低下します。

酸素を運ぶのは血液

酸素は血液によって脳に運ばれ、脳内のミトコンドリアで利用されます。ミトコンドリアは細胞の発電所のようなもので、酸素とブドウ糖を使ってATPを生成し、神経細胞が正常に機能するために必要なエネルギーを提供します。この過程で、酸素は最終的に水と二酸化炭素に変換され、体外に排出されます。


一酸化炭素について

私は、過去2回禁煙外来に行ったことがあります。禁煙外来で最初に測定されるのが、呼気中の一酸化酸素濃度です。測定方法は、手のひら大の計測器を口にくわえて息を吐きだします。結果はその場でわかります。
タバコの煙は不完全燃焼により、多くの一酸化炭素(CO)が含まれています。煙を吸うことにより、肺から一酸化炭素(CO)が血中に取り込まれます。一酸化炭素(CO)は、血液のヘモグロビンがもつ酸素と結合し、酸素の運搬を阻害します。これにより、全身の細胞に酸素が十分に運ばれなくなり酸欠状態となります。その結果、動悸やめまい、息切れなどの症状が起こりやすくなります。冬場に締め切った部屋で一酸化中毒で死亡する事故もニュースで聞いたことがあるとおもいますが、ひどい場合は死に至ります。
このとき、心臓は酸欠状態を補うために、必死に血液を送り出そうとして、心拍数が上昇します。喫煙者の平常時心拍数が高いことがわかっています。
また長期的に喫煙により脳内の血流が減少することにより、慢性的な脳温度の低下を引き起こすこともあります。
本来酸素を取り込むべきはずが、あえて体内の酸素を吸着する一酸化炭素を吸い込んでいるということです。喫煙は科学的に見ればホンマにアホなことをしてるんです。

喫煙が記憶力に及ぼす影響について

喫煙が記憶力に及ぼす影響については、多くの研究が行われています。一般的に、喫煙は血流を悪化させて脳への酸素供給の低下を招くことで、記憶力低下を含む認知機能の障害と関連があるとされています。記憶力に及ぼす影響について、まずは、《酸素》をキーワードに考えてみてください。

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