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“恩送り”を通じて、幸せの連鎖が起こる社会をつくる。 株式会社ネットプロテクションズ 執行役員 秋山瞬さん

株式会社ネットプロテクションズ 執行役員の秋山瞬さんにお話しを伺いました。

秋山瞬さんプロフィール
出身地
茨城県
活動地域
東京近郊
経歴・現在の活動
2005年 設立2年目・社員4人の人材系スタートアップ企業に新卒1期生として入社。ベンチャー企業の経営幹部層に特化したヘッドハンティング・人材紹介に従事。
新規事業立案や関西支社設立にも携わった後、「次世代を担うリーダー創出」を志し、2009年 ネットプロテクションズの人事として参画。
2011年 人事総務グループのゼネラルマネージャーを経て、2017年執行役員に就任。
新卒・中途採用、人材開発・育成、人事・評価制度構築、理念・ビジョン策定等幅広い業務に携わり、「つぎのアタリマエ」となるような組織づくりを目指す。
座右の銘
One for all, All for one.(1人はみんなのためにみんなは1人のために / 1人はみんなのためにみんなで1つのために)

“恩送り”を通じて、幸せの連鎖が起こるような社会をつくりたい。

記者:
執行役員として組織づくりに大活躍の秋山さんですが、秋山さん個人としての夢やビジョンを教えていただけますか?

秋山瞬さん(以下、秋山):
“恩送り”を通じて、幸せの連鎖が起こるような社会をつくりたいです。

『ペイフォワード』という映画をご存知ですか?
例えば、誰かにいただいた本を別の人に渡すとしますよね。これを3人が渡したら本を渡された人は9人になり、9人がまたそれぞれ3人に渡したら27人になり・・・どんどん広がっていくでしょう?
これを社会全体をよくするためにやりましょう!というのが映画のコンセプトなんです。

改めて振り返った時、私が人生を通じてやりたい事はこれだ!と思いました。

「次の世代を担うようなリーダーを育成したい」というのは弊社のミッションでもありますが、それはまさに“人づくり”なんです。

生き生きと活躍している人が増えれば、こんなに輝いている人がいるんだ!と思う人も増え、生き生きと活躍する概念が広がっていくと思うんです。
これを“恩送り(ペイフォワード)”してほしいんです。

もし自分ができたらさらに先の人に還元していけるでしょう。私が関わらなくても勝手にその概念が広がって社会全体がよくなる。そんな社会をつくりたいです。

記者:
まさにAI時代に必要なこと。ですね!

秋山
「次のリーダーをつくれる人がリーダーになる」それがリーダーの定義だと思います。
そのリーダーがまた次の世代のリーダーをつくる、というように広がっていくことが“恩送り”になりますよね。
高度経済成長を支えた日本は、そうなっていたと思うんです。

進化して次の時代に送っていくことが、生命体においての原理原則でもあるでしょうし、どんどん繋がっていくものだと思います。

会社の枠を超えて仕組みの連鎖が起き、色々な形やセンスが社会に広がっていく。

記者:
「幸せの連鎖が起こるような社会をつくること」を具現化するために、秋山さんご自身はどんな目標や計画を立てていらっしゃいますか?

秋山
NP(株式会社ネットプロテクションズ)で今やってることがまさにそれですね。
具体的には、個人がメインの業務を持ちつつも、業務時間の20%で会社づくりにも関わる制度である、ワーキンググループ制度を導入しています。
この制度は、次世代のリーダーをつくるための一つなんです。

昔は新卒採用や新人研修も全部自分でやってたんですよ。でも、“恩送り”として、自分じゃなくてもできる仕組みをつくりたかったんです。それで、やりたい人に手を挙げてもらうことにしました。

ここのリーダーは毎回変わります。これを6年ぐらいやってると学生の時に話を聞いた人が会社に憧れて入社して次の学生を採用することが起こるんですよね。
まさに幸せの連鎖が起こっています!

もう一つは、このことがNPだからできたことではなく、このエッセンスを受けた人がNPとは違う会社に入ってまたそれをやるんです。そうすることで連鎖が起きますよね。

会社を卒業して起業したメンバーもいるんですけど、「次世代のリーダーをつくるため」のエッセンスを持っているので、新しい事業づくりにこの仕組みを導入しています。またそこで雇用された人がさらに違う環境でそれを広げていく・・・。

私たちがこのことをやめたとしても、色んな形やセンスでどんどん広がっていくので、社会にとってプラスになると思うんです。

社の枠を越えたより統合された社会をつくっていきたいです。

One for all, All for oneの精神で歪みのない生き方をしたい。

記者:
今秋山さんが大事にされている ”指針” は何ですか?

秋山
1つは社会に通じていますね。
例えば、価値観でいったら、”誠実である” ”嘘つかない” ”正直である” ”直である” といったイメージでしょうか。

”歪みがない” という表現を弊社では使います。社会にはいろいろな歪みがありますよね。そういうことをなくしたいんです。私自身も歪みのない生き方をしたいと思っています。

私は、中学校、高校とバレーボールをやっていました。バレーボールって1人ではなく、チームプレイで結果を出すスポーツですよね。
3回で返すルールがあるので、スーパープレイヤーがいたとしても、絶対一回では返せないじゃないですか。私はチームがよい結果につながるためになることをずっとやってきたんです。自分もとてもやりがいを感じてました。

今は、自分が関わらなくても一人一人がチームがよい結果につながるために考えたり行動できたりしている状態がつくれることがとても嬉しいです。

ラグビーの用語でこんな言葉があります。

”One for all, All for one
ー 1人はみんなのためにみんなは1人のために。”


実は他にも意味があります。
”1人はみんなのためにみんなで1つのために” という解釈もできる。
私は両方の解釈が好きです。みんなで1つのことをやるというのもいいですし、みんなで1人のためにやるのもどっちもいい言葉ですよね。

メンバーが成長してお客様から感謝を得ること。
その喜びが自分自身のパラダイムシフトを起こす。

記者:
秋山さんがご自身のビジョンに出会ったきっかけはどんなことだったんでしょうか?

秋山
きっかけは就職活動です。
就活活動する上で自己分析するじゃないですか。その時「自分は何したいんだろうな」って、その時本気で考えたんですよ。その時思い描いたのが幸せの連鎖だったんです。当時はこんなに言葉としてクリアには話せなかったですけどね。

いちばんこれだなと腹落ちしたのが、私が就職して1社目で入った設立2年目の超スタートアップの会社での一人で関西支社を立ち上げた時の経験です。
そこではチームをつくって後任に渡して帰ってくるというのが私のミッションでした。
そこで、自分自身がお客さんにありがとうって言われたり、目標達成したことはもちろんうれしかったんですけど、それ以上にうれしかったのは、初めは全然できなかったメンバーが目標を達成できるようになったり、お客さんからありがとうって言われるようになったことなんです。

このことが自分自身の中でのパラダイムシフトだと思っています。

たとえば、親が無償の愛を持って子どもを育てるじゃないですか。親孝行されるのはもちろんうれしいのですが、1番うれしいのは子どもが成長して誰かに貢献できてるのを見たときなんですよね。それって親にとってはかけがえのない感慨深いものなんです。親子だけに限らず先輩後輩でも一緒だと思うんです。これは生命としての原理原則としてあることだからこそ喜びとして感じられたんだと思います。

人生マラソンではなくて駅伝。
誰もが先の日本や世界を考えていく使命がある。

記者:
最後に、リライズ・ニュースを読む方やこれからの時代を生きる方に向けてのメッセージをお願いします。

秋山
はい。人生マラソンではなくて駅伝です!
人生100年時代って言われてますけど、自分の人生をどういう風に生きるのかって考えると「どういうスキルを身に付けたらいいのかな?」って考えることが多いかもしれませんが、人生はマラソンでなく駅伝なんです。

「あなたは先祖代々受け継がれてきた助けを受けて、次に渡す使命があるんです」という生き方をもしするとしたらどう生き方が変わるのか。時々そんな風に思うんですよ。
親から子どもへそして孫へと受け継がれてきたものはもちろん、これまで培ってきた日本の経済を支えてきた人がいるから今がある。
だから、今を生きるだけじゃなくてこれから先の日本を考え、世界を考えていく使命を持っていると思う。
今までの時代が資本主義だから、競争させるのが当たり前みたいなのがありますが、それだけだとキツイでしょう。駅伝と言うとすごく楽になると思いませんか?
それだけで持っている力以上のパワーが出ると思うんです。受け継いだ使命があるし、1人の人生じゃないと思えた方ががんばれる。よりポジティブに次の時代につなげることができると思うんです。

まさにリライズ・ニュースでいうと、そういう人の人生に触れながら自分もがんばろう!って思えますよね。

記者:
本日はありがとうございました。

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秋山瞬さんの活動、連絡については、こちらから↓↓

●株式会社ネットプロテクションズホールディングスhttps://corp.netprotections.com/

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【編集後記】
インタビューの記者を担当した若林と山田です。
秋山さんの”世界を見る目”にとても感銘を受けました。
自分の人生をどうするかだけでなく、先の未来も見据えて行動していきたいと強く感じた時間でした。
今後の秋山さんのご活躍も楽しみにしております!!!!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36


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