執筆をサポートしてくれる「パーソナル編集者」がいたらいいと思いませんか?
僕はある時期「ブログやnoteを書きたい人の相談」を、日本でいちばんたくさんの数を受けていたと思います。そして、その相談にのるのが、めちゃくちゃ好きでした。
最近出会った人たちのために、自己紹介がわりに、書く相談にのっていることについて、このnoteで書いておきます。
肯定するちから
かつて、noteディレクターをしていた際に、クリエイターの相談にのっていたときのことを、友人の臼井隆志さんがこんなふうに書いてくれました。自然にやっていることに名前をつけてもらえてすごくうれしかったのを覚えています。
note社でディレクターとして個別のクリエイターをサポートしたり、勉強会で講師をして質疑応答を受けたりする中で、書きたい気持ちを受け止める経験を積んできました。
"パーソナル編集者"がいたらいい
インターネットがあれば、ひとりでも自由に書いたり公開したりは容易ですが。書くことが続かなかったり、何を書いたらいいかわからなかったり、もっと読まれたいけどどうすべきか判断がつかないこと、ありますよね。
そんなときに、〆切を設定してくれたり、ひとりめの読者として感想を伝えてくれたり、誤字脱字のチェックをしてくれたりする自分だけの「編集者」がいればいいなあ、と思っていました。
たとえば、パーソナルジムのトレーナーさんのように、定期的に会ってコンディションをチェックしてくれたり、習慣付けを見守ってくれるような…
ということで、2021年の春に、15年の会社勤めをやめ、独立して始めた活動のひとつが「パーソナル編集者」でした。
初めは周囲の知人を相手に行っていましたが、Twitterで都度、募集をかけていて、今では常時20-30名の方にご契約いただいています。ありがとうございます。
月に1度のミーティングを行い、期間は半年単位で更新。必要に応じて、チャットでnote原稿の下読みを行うなどをしています。
用途は、なにもnoteに限りません。SNS上でのプロフィールを整理したい。お仕事が生まれるよう自分のアウトプットを集約したい。Twitterの習慣づけをしたい、Facebookを戦略的に使いたい。音声や動画のSNSを活用したい。セルフブランディングを考えてみたい、など色々です。
中には、アウトプットの訓練として、僕にだけ見せる形で何ヶ月かテキストを紡いだりされる方もいますし、自分の書きたいことをいったん手書きでばばーっと書き出したものを一緒に眺めてその人の世界を探検する、みたいなケースもありました。
こういう仕事ってあるのかなと思い、検索したところヒットしなかったから、この世に仕事の型がない気がするけど、じつは、広く求められている役割なのかもしれないな、と感じています。
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昔から個別の相談に乗るのは向いているというか、役に立ってるかどうかはわかんなかったけど、好きでした。ただの横好きからジャンプアップしたのは、就活生の相談を2年で300人やったときのことでした。
学生たちのシリアスさと向き合った経験
「来週、本命企業の面接があるんですが考えが整理できていなくて。」とか「ESでことごとく落ちるんですが、何がよくないんでしょうか」など、ストレスにさらされた学生たちと、就活シーン真っ只中には、毎日何十通とチャットをやりとりしながら1on1やESの添削をしていました。
この、シリアスで、かつタイムリミットが明確にある相談は、仕事の一環でもなく、すべてボランティアでしたし、すべての学生の役に立てたかといえば自信がありません。ですが、ある種、なぞの筋肉がついた気がしています。
数年が経ち、noteを書きたい人と向き合った時に感じたのが「楽だな」という気持ちでした。
あ、ええと、「楽だな」というのは、決して、書きたい人たちをナメてるわけじゃないんです。
だって、さっきの就活生でいえば、ヨーイドンでスーツ着て慣れないパンプス履いて、大規模説明会イベントに出向いたりしてる、人生で初めてのイベントの真っ最中で。60分の約束のうち45分を号泣して、自分の中に解決できていない家族の悩みを打ち明けてくれたりするんですよ。
同級生が次々と内定を取っていくプレッシャーや、固まっていない将来の道筋をあのウェブサイトのプルダウンメニューから決めねばならない不可解さ。半年間、どの会社も落ち続けて後が無いんです、という方も、珍しいわけではなかったです。
良い悪いじゃなく、シリアスさが違う。
それと比べて、いい文章を書きたいという人たちの、穏やかさと、前向きさときたら。それはそれとして、ごく個人的な切実さみたいなものが感じられたんですよね。それを前にしたときに、自分のなかで、ぐっと立ち上るワクワクがありました。
あの、どの仕事につながるかわからない、鍛えた筋肉はこのためにあったのかと、しみじみ嬉しさをかみしめながら仕事をしていたことを覚えています。
生業にしたいお仕事です
そんな"パーソナル編集者"の仕事は、本当に面白いです。どうにかこれを生業にできないかともがいている最中です。
プラットフォームの会社に属していたころは、全体に効くことを優先するのが当然ですから、そこにいたままではできなかった、"個別のクリエイターへの肩入れ"をできる喜びを噛み締めています。
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