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◎日々のつぶやき 34

34  ワインの効用


 西欧ではGood wine engenders(makes)good blood.(よいワインはよい血をつくる)とか There are more old drunkards than old physicians.(老いた医師よりも老いた酒飲みのほうが多い)、あるいはWine is panacea of all ill.(ワインは万能薬)といったことわざがあります。
 日本では古来から、「酒は百薬の長」と言われ、日々お酒を適量飲むことで、長生きができると言われています。それと同様に、ヨーロッパでも、  
「ワインは最高の薬」というフレーズがあります。西洋人の生活に密着したお酒であるワインもまた、健康に良いとされ、日々のお酒として選ばれ続けているのです。
 ワインは人間の健康にとって非常に重要な栄養成分が豊富に含まれていることで知られています。ワインの成分として注目されているのが、フラボノイドとレスベラトロールです。これらは、抗酸化作用、抗炎症作用、血管拡張作用を持つ成分です。そしてワインには私たちの健康にとって非常に重要な栄養成分であるポリフェノールが豊富に含まれています。動脈内のコレステロールや脂肪性プラークの沈着を減らす作用があり、体全体でその効果を発揮するとされています。さらに、心臓病、癌、骨粗鬆症および老化に対しても作用するとされていて、免疫システムをうまく機能させ、感染症から保護し、代謝のスピードを向上させます。ワインに含まれるアルコールは、自然の血管拡張剤として作用し、血圧を制御するのにも役立つとされています。また、記憶力、運動能力、肝臓と腎臓の機能、そして胃腸系の機能を改善するなど、万能薬ともいえる効果が期待されます。
 ワインを適量飲む人に、次のようなメリットがあると言われています。
・HDL(善玉コレステロール)の数値を上昇させ、動脈内のLDL(悪玉コレステロール)の酸化を阻害するため、アテローム性動脈硬化症のリスクが軽減される。
・血管が弛緩されることで血圧が下がる。
・フリーラジカル(活性酸素)と戦う抗酸化作用により、がんの予防につながる。
・抗炎症作用により、関節炎や皮膚の問題などの慢性疾患による炎症が軽減される。
・抗血栓作用、抗酸化作用、血小板凝集抑制作用があるため、血栓症、脳卒中の発症リスクを低下させる。
・コレステロール値を下げ、血圧が下がることで、血液が薄まり、心臓発作などの心疾患リスクを軽減させる。
・胃液の生成を増やし、胆嚢を刺激し、消化機能を向上させる。
毎日ワインを飲む方の推奨量は、それぞれの人が、どれくらいの栄養を必要としているかによって大きく異なります。ただし、一般的に、健康な成人の場合、1日の摂取量が150mlカップを超えない程度が好ましいとされています。私もほぼ毎日適量を愛飲しています。 (つづく)

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