10分しか走れない
という思い込みから解放された私は、
走ることが楽しくなってきました

夫と一緒に週末に走るだけでは物足りず、
平日も走るようになり、週３は当たり前で、
多い時は週５走る時もあるくらいになっていました

５キロを40分かけて走る
もともとは体重を減らすことが目的でしたが、
楽しくてそのことをすっかり忘れていました

ある日、体重のことを思い出し、測ってみると、
なんと１キロ増えていたのです
つまり、通勤や仕事を辞めて、運動を増やしてから
合計３キロ増えてしまったのです

なぜ、こんなにやっているのに体重が増えるんだ、
と憤りを感じました
体質が変わってしまったのか、と悩みました

そんな中、マッサージに行った時のことです
月に１回くらい行っていたところで、
とても腕の良い若い女性の先生が、施術をしながら、
「他のところでマッサージを受けたんですか？」
と突然聞いてきました
私は単に、行ってないとだけ答えたのですが
とてもクールで、余計なことは言わない人だったので、
こんな人でも他のお店に行ったかどうかを
気にするんだな、と少々驚きました

終わってから、
走っているのに体重が増えてしまったことを
話してみると「あ、そういうことですかあ～」と
少し嬉しそうに答えたのでした
先生曰く、足が引き締まって綺麗なラインが
出ているから、一体どこで何をやったのだろう？と
ずっと考えながらマッサージしていたので、
腑に落ちた、ということだったのです
そして体重については、
そんなに気にしなくてもいいのではないか、
というようなことを言われたのでした

その直後、ヨガの先生からも下半身が細くなって、
腰が上がった、と言われ、体重については
筋肉がつくと重くなることがあるから、
そのせいかもしれないと言われたのでした

自分では自覚はしていませんでしたが、
自分の体を鏡で横から見てみると、
確かにお尻から腿にかけてのラインが
すっきりしていたのです

つまり、
楽しく走っているうちに、下半身は確実に変化
していたのでした

体重が増えたのは、
ヨガの先生の言う通りなのかもしれません
かといって、体重至上主義からは
直ぐには脱却できませんでしたが、そもそも
肥満というほどの体重ではなく、医者から
痩せるように言われているわけでもないことの方に
頭が傾き始めたのでした

それよりも自分にとっては、もはや
体重を減らすために走っているのではないことに
気づきました

そういうわけで
体重の少しの増減で一喜一憂する必要はない　
自分は走ることが目的で走っているだけ　
ということを認識し始めたのでした

習慣的に走り始めてから２ヶ月経った春のことでした

お読みいただき、ありがとうございました

追記：見出し画像は、
「みんなのフォトギャラリー」から選択し、
shinsukesugie　さんからお借りしました
ありがとうございます！