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その時間、その空間でしか生まれない音と人とのセッション

向井山朋子さん(ピアニスト・美術家)の
ピアノを最終日に銀座のメゾンエルメスフォーラムへ聞きに行きました。

24日間の会期中、パフォーマンスのスタート時間は、毎日1時間ずつズレていくという今までに出合ったことがないアプローチ。 午前11時スタートで1時間半ほどのパフォーマンスをそばで観ることが出来ました。向井山さんの顔の表情、鍵盤を力強くひく手の筋、解き放たれる瞬間の息づかい…ビアノの音を創造していくのは、人生の色々な場面、ストーリーを想起させるものでもあった。 終了後、知り合いを見つけた。彼女は、前に夜明けにも来たそうで、窓から変化していく明るさを感じたそう。真夜中のパフォーマンスの日は、真っ暗の中、譜面にだけ灯りを照らしながら2時間の時もあったそう。 メゾンエルメスのガラス張りの建築ならではの時間の変化、今の時間を感じれる空間。ビアノと空間と人の偶然の出合いを味わえる演出。

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