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【本レビュー】滅びの前のシャングリラ

野生な人間、人間丸出しみたいな作品だった。

初めて凪良ゆうさんの書籍。

頭の中で映像が次々に出てきて
その世界観に圧倒され
あっという間に読み進められた。

理性と秩序を持った
"人"が
最後は野生のように
ただ本能と感情のままに
"人間"になっていた。

最期が分かってやっと
一番大事なものに気付けて
本来の自分に戻れていた。

明日死ぬかもしれないと思って生きる意味が分かった気がする。

ただ悔いなく生きる為って
漠然に思っていたけれど
偽りのない自分で大事なものを大事にできて
今日も過ごせたか、死ぬ瞬間に幸せだったか。

そうやって何となく過ぎる毎日を
大事に過ごして最期を迎えれたら人生万歳。

2023.11.28読了

滅びの前のシャングリラ
著 凪良ゆう 
中央公論新社
2020-10-10

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