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2024年元旦。


普段なら、キリリと身が引き締まるこの静かな時間。

今年はたくさんの方が、混乱と不安な時間を過ごされたと思います。

ひとつでも多くの命が助かり、ひとりでも多くの人が安心と休息に満たされますよう、心からお祈りいたします。



そして、大好きな熊本の農家さんがオンラインで寄付できる仕組みを作ってくださったので、少しではありますが寄付させていただきました。



今日は、NVCについて
ちょっぴり詳しくなれる記事


「NGワードだらけの夫婦」


私の両親は、結婚して47年経ちます。

決して仲良しではなく、母の温和さ、我慢の上にここまで続いた関係性に見えます。


その両親を最近見ていて、気づいたこと。


言い合い
になると最後に必ず

父「そういうこと言うのやめてくれ!」

母「分かった。気をつける。でも私も、あなたに〇〇の言い方やめてほしい」

父「分かった。気をつける」

と締めくくります。


これ、一見すごくいい感じなんですが、ちょっと待って…!?


47年間それをやってたら、NGワード、一体いくつあるの?


人間って忘れる生き物です。

何百もあるNGワードなんか、覚えてないわけです。

なんなら前回決めたNGワードすら覚えてないことでしょう。


だから言い合いが47年も無くならないわけです…。



じゃあNVCの視点なら、これをどう解決するのか?


一言で言うなら、大事にしたい「ニーズ」にフォーカスする。

ただそれだけです。


例えば父と母が、料理のやり方で揉めたのだとしたら。


これまでのやり取りだと

父「俺のやり方をおかしいって言うな!」

母「分かった、気を付ける。でもあなたも”言うな!”って命令口調で言わないで!」

父「分かった、気をつける」

だとします。



もしここで、母がNVCを実践したら…

父「俺のやり方をおかしいって言うな!」

母「そっか…(しばし考える)”やり方を尊重してほしい”って思ってるのかな。尊重するとしたら、どんな形がいい?」

父「口出しせずに見守っててほしい」

母「なるほど…(しばし考える)じゃあ、できるだけ見守るね。ただ、危ない!とか、汚れの掃除が大変で困るなって私が思う時は口出してもいい?」

父「分かった。そういう理由なら…」

母「それで私もね、「言うな!」っていう口調より、もっと尊重してもらえる言い方の方が嬉しい」

父「それって例えば?」

母「言わないでほしい、とか。相手を尊重する時にあなたが選ぶ言葉遣いでいいよ」

父「分かった。」

っていう流れになるかもしれません。


お互いのNGワードをただ増やしていくよりも、もっと根本的解決に近づける感じ。


こうすると今後、母は料理の時だけでなく、例えば父が何かをしてる他のシーンでも

「尊重されたいって思うかな?それにはどう伝えたらいいかな?」と、言葉を考えることもできるわけです。

(NVCでは常に、我慢したり相手の言動を制限するではなく、聞いたり、対話を増やす、をしていくのです。)



ちなみに母は、父との47年分のNGワードはやっぱり忘れていて

「いつも文句言われる」

「地雷がどこにあるかわからない」

という、父への恐怖嫌悪感だけが残っていました。

ーまとめー


一見問題解決できたように見える「お互いが気をつけよう」の言葉。

でも実はこの約束を交わしても、人間関係って良くなりません。

逆に緊張感が強まったり、心地悪さが増して悪化する場合も。


NVCでは、表面的な言葉の裏にある「何を大事にしたいのか?」(ニーズ)に意識を向けます。

このNVCの「ニーズ」に耳を傾けることは、相手との空気感が、これまでとは全く別のものに変わる可能性を秘めています。


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