見出し画像

職人ってかっこいい!『江戸小紋型彫・髙井章夫展』高田馬場SEIWAギャラリー9/1まで


着物の小紋は知ってはいても、その型紙の存在なんて考えてもみなかったし、普通見ることはないですよね。ところが、その型紙が本当にモダンなアートのようで、びっくりしました。江戸文化のデザイン力の凄さよ♡

その出会いは本当に偶然のこと。当日のお誘いで急遽参加した会に髙井さんがいらしてらして。そこで拝見した作品たちに一目惚れしてしまいました。

黒漆と彫りのコントラストのシャープさの中に、特別の道具を使った手彫りの繊細さと揺るぎがどこか柔らかさを感じさせて、なんとも見入ってしまったのでした。

髙井さんオリジナルの合わせ模様の作品も、とてもセンスがあって、職人さんでありながらアーティスティックな方だなぁと思いました。

髙井さんは、斜陽となった型紙のお仕事からしばらく離れられていたのですが、故郷に帰り、あまりに職人が激減していることを知り、再び職人として、そして、この技術を残す人材を育てるために立ち上がったのです。

30年ぶりに職人に戻った髙井さん。手は憶えていたのですね。

またコロナの時は、祈りを込めて三部作を彫られました。その3つ作品と亡きお父様が型紙を何十枚も使って作られた貴重な「型染絵」を拝見しながらのお話会と型紙やお道具の展示をした『新生』展を緑豊かな練馬の向山庭園の施設で開催させていただいたり、

同じ黒漆で塗られているシンギングリンという楽器の奏者輝江さんとのコラボで、黒光音浴会を何度か開催させていただきました。

お忙しい中、ご一緒いただいて、髙井さんには本当に感謝しております。すてきな思い出です♪

子どもたちに、職人ってかっこいい!って知ってもらいたいと、多岐にわたる活動を積極的になさっている髙井さん。本当にかっこいい人生の大先輩です。

ぜひ一度ご覧ください。
7/28.29トークショーもありますので、ぜひご本人とも会っていただいけたらと思います。
(トークショー増えるかもという情報もありますので、その時はまたお知らせしますね。)

〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜

以下、髙井さんの記事より

AKIO TAKAI KATABORI EXHIBITION
江戸小紋型彫・髙井章夫個展

美しく優美な日本の伝統芸術「型染」。その中でも、緻密で繊細な文様を施した「江戸小紋」は、職人が競いあって到達した技術であり、そのデザインは現代でも美しく粋です。しかし、世界からも称賛される1200年続いたこの芸術も現在は衰退し、型彫の職人は平均年齢78歳で16人のみとなりました。職人の手で作られた物には「命が宿り」ます。私は、型紙を、一人でも多くの方に実際にご覧いただき、肌で感じていただきたく、この個展を開催しました。どうぞご高覧くださいませ。(髙井章夫)

☆会期 : 2023.7.24[月]~9.1[金] 10:00-17:00
  (※7月は日曜 / 8月は土日祝、14~16日休み)
 
☆トークショー:2023.7.28[金], 29[土]11:00 と 14:00
 
☆会場:SEIWAギャラリー
  〒161-8552 東京都新宿区下落合 1-1-1
  TEL.03-3364-2113 seiwa-net.jp
  JR/東西線/西武新宿線・高田馬場駅 早稲田口 下車徒歩3分

〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜

注:ご案内状です。こちらのお休みの日が違っていて、祝日も休みのため8/11〜16休みとなります。

〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜*〜〜

ご参考までに、

新生展の時の小紋の型紙と道具の展示、型紙を使って灯りにした黒光音浴会の写真(青梅の髙井さんの工房にて)もつけますね。

江戸小紋型彫について書いたブログ記事
「江戸小紋型彫〜大名たちの隠れたおしゃれを支えたのは、伊勢国の技でした!」

今回の個展でも展示されているお父様の型染絵なども紹介している『新生』展の時の記事


この記事が参加している募集

このデザインが好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?