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人と違うってこと。

「ごく普通の家庭とは言い難い家庭で暮らしていたこと」
「適齢期とよばれるより早く子どもを産み育てたこと」
それ以外は、自分のことを
ごく普通の人間だと思っていました。
いや、思い込んでた…
思いたかったのかもしれないです。

『普通』って?

私、Voicyを聴きながら家事をすることが多いのですが
作家の星渉さんのVoicyトークを聴いて思ったことを
今日は書かせていただきます。

星さんの話の中で
「普通と同じことをしていると怖くなる」というフレーズ
があり、ビビビときたんです。

私は、小さい頃からの家庭での劣等感により
「普通でありたい」「普通じゃなきゃ恥ずかしい」
とまで思って成長してしまったので
普通の家庭で育った普通の子達が羨ましいほどでした。

だからか、我が子達には普通に育ってもらいたいと…。
多くを望まず健康に生きてくれているだけで
親としての私は心から幸せ。
私は私で「普通の母親」になるべく
やりたい訳じゃないのにPTA本部役員になったりして。
(やりたくない中にも成長できる糧があると思い
それはもう、前向きに取り組んでいましたよ〜)

ただ、それと同時にどこかで我が子達にも
「普通」を押し付けていたのかもしれません。

こんな生活が崩れたのは、長男の不登校でした。

普通じゃなくていい

それは長男が中学生の頃のこと。
そこまでの道のりは
出来ないことは何もない文武両道
自他ともに認めるエリート街道まっしぐらだった彼。
しかし、それは周囲の妬みに繋がり…
見守ってくれていた周りの子の話を聞く限りでは
先生も一緒になって先輩達が長男を
いじめに近いことをしていたようです。

その頃から好きだったうどんを食べると「砂の味がする」
と言い出したり
着替えて玄関まで行くと座りこんで「もう無理」
と泣いたり
玄関に飾ってあった小さい頃の自分の写真立てを投げて
粉々に割ったり
…明らかな異変が起きました。

まぁ、それらに関しては
当時の私は腹を括り、仕事を辞めて
色んなことに向き合って
学校にも何度も出向き、先生ととことん話をしました。

もっと早く知りたかったなぁーと思うのが
こちらの記事↓

にも書いた

受動的攻撃性行動
(怒りを直接表現せず、逃げることや無言の拒否をする
ことで抵抗する行動)

をすることで、彼は自分自身を救っていたのだなと
今、心から理解できます。
長男にテストをしてもらってはいないのですが
きっと調和性を持ち合わせた子なのだろうと
推察しております。

これを早い段階で私が知っていれば
逃げることの正当性を深く理解してあげることで
もう少し早く彼を気楽にしてあげることができたかもしれない
なんて、思う部分がありますが
過去に後悔しても仕方ありません。
あの時間は私達に必要な時間でした。

まぁ、それはさておき…
そこまで普通を目指していた私は
そんな風に一気に方向転換を余儀なくされました。
母子で必要な方向転換だったと今は心から思えます。

私も、普通じゃなくていいじゃん!

息子達には
「普通でも普通じゃなくても
どんなあなたでも大好きだよ」

と思えるのに
自分に対しては、幼かった頃の自分を
本心で認めてあげていないことに気付きました。

「普通に育ちたかった」
「はみ出したらお母さんやおばあちゃんが悲しむ」
などと、勝手な重たい鎖をぶら下げて…。

「あなたが普通でも普通じゃなくても大切な存在だよ」
って、お母さんとおばあちゃんに言われたかったのだと
星さんのVoicyを聴いて、気付いたのです。

星さんはビジネス的なトークで仰ったんですけどね笑
『成功者と呼ばれる人たちは
普通じゃないことをしていたから成功したんですよ』

という話でした。
ご本人の思惑とはまったく違う解釈かもしれませんが
私にはとても救われたフレーズでしたので
書かせていただきました。

柵(しがらみ)

そんな母もおばあちゃんも、この世にはいません。
むしろ亡くなったからなのか
今、このタイミングで解き放たれたような気もします。

こうして書くと重たい話に聞こえるかもしれませんが
私にはむしろ逆で
楽になったから、書くことができているのです。
そして、今日まで
子ども達が私を母親にしてくれたなぁと思っています。

今、なにかの柵に苦しむ方がいたら
『自分自身を身軽にするのも
許してあげられるのも自分だけだよ』

と伝えたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまたね。

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