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ゆぴの10分日記

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帰り道の10分間で書く独り言のような日記。よわっちくても生きてるだけでえらいえらい!
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#読書

自信がないあなたへ何度でも言う、『あなたはすごい』

最近周りの友達がバタバタと闇落ちしている。 いや、闇落ちという言い方は正しくないな。仕事に疲れて心を病んでしまっている。 それで、あまりにもひどいので 『早くエスケープしなよ…!』 と言うんだけど、テコでも動かないんだこれが。 なんでかと言うと、大体鬱になってしまう人は、『完璧主義』な人が多く、完璧な理想の自分と現実の自分の乖離が許せなくてもがいているうちにだんだん病んでしまうそう。 自分はもっとできるはずだ、自分なんかが鬱になるはずがない、って更にがんばってし

はやく幸せになりたいなら、はやく自分の辞書を分厚くしよう

世の中には知らないほうが幸せだということもある。 「サンタさんの有無」とか「ジブリの裏設定」とか、「夢が壊れちゃったわぁ…」なんてこともあると思うし、わたしもサンタさんの件では大泣きした記憶がある。「なんで言っちゃったのよう!」って。(薄々気付いてはいたけれど) でも、大きくなってから得た知識というので、知っていて困ったというのが特に見当たらない。少なくともわたしのなかでは。 作品は知っていれば知っているほど相手と話を合わせられるようになるし、言葉は知っていれば知ってい

世界が「思い込み」でできていることに気づいてしまった日。〜「村田沙耶香」と「大豆田とわ子」と「東京女子図鑑」〜

どうしよう。さっきまで眠っていたのに、頭が熱くて起きてきてしまった。わたしは恐ろしいことに気づいてしまったのかもしれない。 仮想現実だと思い込んでいたのものが、未来が、もうすぐそこまで来ている。 そう考えたら、恐ろしくて眠れなくなってしまった。 トリガーは、「村田沙耶香」と「大豆田とわ子」と「東京女子図鑑」だ。 村田沙耶香さんは、私が2年前からハマっている作家さんで、2016年に芥川龍之介賞を受賞した『コンビニ人間』は30言語以上に翻訳され、大ベストセラーとなった。あ

すべての人の"思春期"を解放する。『しろいろの街の、その骨の体温の』

「あんたくらいの子は、自分のことを世界で一番醜いと思っているか、可愛いと思っているか、どっちかなんだから。白雪姫の鏡が、故障しているようなもんなのよ」 読み終わってから、まだ少し胸がドキドキしている。そんな物語と出会えたのが、なんと幸福なことか… 村田沙耶香さんの『しろいろの街の、その骨の体温の』の帯には、「学校が嫌いだった人たちへおくる、教室の物語」とあるが、正しくは「学校のなかにある謎ルールと、それに従う人たちと、それに違和感を覚えながらも従うしかない自分」が嫌いだっ

ビジネス書はしっかり読んじゃダメだと思う

わたしはもともと、ビジネス書をあまり読まない。 生まれてからずっと慣れ親しんできたのは小説で、何の物語も描かれていないビジネス書を読む理由がわからなかった。 一方で、同居人は違った。小説を一切読まず、ビジネス書しか読んでこなかったのだ。 2020年の自粛期間中、あまりにも暇だったので、ビジネス書がぎっしりと詰まった同居人の本棚のなかから、いろんなビジネス書を手に取って読んでみた。 そのなかで、ビジネス書の読み方は、小説の読み方とは全然違うということに気づいた。 むし

村田沙耶香は理想郷を描いているのかもしれない

村田沙耶香さんという作家さんにハマっている。 芥川賞を受賞した『コンビニ人間』を旅先で読んで衝撃を受け、『ギンイロノウタ』で沼落ちした。 ひとりの作家さんにここまでのめり込むのは珍しい。江國香織さん以来かもしれない。 もともと恋愛小説が好きで、これまでいろんな恋愛に触れてきた。男性の恋人がいる夫と暮らす妻の話とか(きらきらひかる)。先生との許されざる恋とか(ナラタージュ)。 形はどうであれ、これまでわたしが読んできた作品は主人公ともうひとりキーパーソンがいて、大体ふた

「速読」に憧れるのを、やめました

「速読」というものに誰もが一度は憧れると思う。 私も例に漏れず、『1冊を5分で読む!』みたいな本を何冊か手に取ってきた。 小学生のころに読んだ本には「丹田を意識して呼吸をしながら読む」とあったので、塾に行く途中にバスのなかで一生懸命腹式呼吸の練習をしながら本を読んでいたのを憶えている。 その次に手に取った本には「眼球を鍛えろ」とあったので、眼球を8の字に動かしたり、ノートに黒い丸を書いてジグザグに追う練習をしたりした。 中学生のころには、「早口でまくしたてる音声を聴き

ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何か

「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね」 これは、2004年に直木賞を受賞した、角田光代さんの『対岸の彼女』の一節だ。 ストーリーは、主人公が子どもを公園で遊ばせているシーンから始まる。公園にいる他の子どもたちに話しかけず、ひとりで砂遊びをしている子どもに、主人公はそっと昔の自分を重ねる。 その様子にまた、わたしは自分を重ねてしまう。 どうして子

「5分マジック」で、なんでもできる

驚くことなかれ。 この2週間毎日、本を読んでいる!! だから何、という感じなのだが、だらしなく忘れっぽく習慣化が苦手なわたしにとっては快挙に近い。 最近『習慣が10割』という本を読んだが、完全にそれの影響だと思っている。 そのなかのティップスのひとつに「5分だけやる」というのがあって、これは、どんな作業でもハードルをうんと下げて「5分だけ」と思えば、「やってみるかぁ」という気になって、気付いたら2時間くらい経ってたー!という魔法のティップスなのである。 実際、最近の