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フリーランスはADHDにこそ向いている!? ADHDに厳しすぎる大人の社会

さて、それを踏まえて私の特性についてもお話しさせてください。タイトルからお察しのとおり、ADHD(注意欠陥多動性障害)を抱えています。

今でこそ順風満帆に働いているように見えますが、特に社会に出てからは、ずっと自身の特性に悩まされてきました。失敗するたびに、「なんでこんなことができないんだ……」と落ち込み、どうしたら自分はまともに生きられるんだろうとフラフラしていました。

幼いころから時間感覚がうまく掴めず、時間がないのに目の前に本があれば読みふけって遅刻。「10分あれば支度できるでしょ」と根拠のない自信を持って遅刻……が日常茶飯事でした。

ただ、わたしの場合は家族全体がそんな感じで、いつも親が爆速で車を飛ばして習い事先に向かい、旅行もつねに1時間遅れで出発!が当たり前だったので、特に違和感を感じていなかったんです。世界はそういうもんだと思っていました。

もらったプリントはぐちゃぐちゃでランドセルの奥底に溜まり、スケジュールも確認しないので、お習字セットは家に忘れられてピカピカのまま、宿題は当日の朝学校で殴り書き、教科書は全部置き勉。忘れ物・失くし物は何も珍しくありません。給食袋や体操服の洗濯に成功したらマジ奇跡。

話もマトモに聞いていないので、自分の当番じゃない日に花壇に水やりに行ってしまったり、避難訓練で上履きのまま逃げなければならないのにも関わらず、わざわざ外履きに履き替えてしまったり、調理実習用の食材を全部忘れて親に届けてもらったり、そんな学生時代を過ごしました。もちろん、めちゃくちゃ怒られてばかりでした。まぁでも、「自分はおっちょこちょいなんだなぁ」ぐらいの認識です。

それでも、大学生までは特に大きな問題はありませんでした。なぜなら、家族からの絶大なサポートがあったからです。毎日目覚ましをかけずに寝ても叩き起こされ、車にぶち込まれ、車内でバナナを食べながら学校に送り届けてもらえていたので労せずして皆勤賞でした。

大きな支障が出てきたのは大学生になってからです。3回連続で1時間寝坊してバイトをクビになったり、大学から徒歩2分圏内に住んでいたにも関わらず遅刻欠席を繰り返して単位を落としたり、授業中は爆睡を決め込んだりするようになりました。

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